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そろそろ高地性種は、本格的に外に出せる時期になってきました。
完全屋外栽培はもう少し先になりますが、成長期に入ってくるので楽しみですねー。
屋内での管理は手間が掛かる上に、成長率も芳しくないです。

……実を言えば、今年1月辺りに石垣島行きを誘われていたのですが、
もちろん多忙だったこともあるのですが、植物の世話で長期間留守にできないこともあり、
泣く泣く断ったのでした……仕方ないとは思いつつも、やっぱり行きたかったです。
夏に入院したときは、ドライミストのオンオフと、夕方の潅水を頼むだけでなんとかなったのですが、
冬の管理は到底言葉だけでは伝えきれないですし……。

完全屋外栽培に移行したら、屋内の環境を大改造して、
1週間くらい簡単な管理だけで済むようにしたいです……。
まあ、来年も誘われるとは限らないんですけどね!
……もしそうなったら、個人的に行ってきます。
それか6月下旬くらいなら、低地性種も屋外栽培に移行してますし、
飛行機も安いので、それくらいの時期に行くのも手なのかもしれません。

もういっそ、そのまま移住したい……。



春めいた日も増えてきたので、急遽屋外栽培スペースを形にしました。
まだ4号鉢が多いので余計にそう感じるのですが、広々してていいですねー。
ちなみに遮光ネットはまだ仮止めです。
風の日に簡単に畳めるように洗濯ばさみで留めてたのですが、
劣化して粉々に砕けたので、そのうち金属製のを買ってくる予定です。

強い風を受け流すには、市松模様タイプの通風性のいい遮光ネットを用いたり、
1枚に風を孕むと帆のようにものすごい負荷が掛かるので、小さいものを複数用いるようにしたり。
ただ、近所だと市松模様タイプの遮光ネットって全く売ってないんですよねー……。
また通販頼りかしら。



C. lepifera
ヒカゲヘゴ

実は一度、屋内環境で完全にドライアウトさせてしまい、瀕死の状態でした。
頂芽も腐ってブヨブヨで、これ完全に枯れてるやつじゃん……と思い、半ば諦めていたのですが、
試しにV-RNAを使って様子を見たところ、まさかの復活を遂げたのでした。
……画像が残ってないのでなんとも言えないですが、正直あの状態から復活するのは逆に怖いです。
何かTウイルスめいたものとか入ってないです? 大丈夫です?

とりあえず、以降は気根が乾燥するとよくないらしいので、水苔で幹を覆っています。
ただ、日照も湿気も足りないらしく、調子は夏の最盛期には遠く及びません。
やっぱり本種は、春から秋にかけてドライミスト直撃の屋外環境で思いっきり成長させて、
冬の間は枯らさないように耐えさせる……という流れでの栽培になりそうです。
もちろん、通年管理可能な温室があれば、それで万事解決なのですけれど。
植物園の大温室の地植え巨大ヘゴって、すごいかっこいいですよね。

裏に見えるプラ舟は、湿度維持に水盤代わりに水を張ってます。
……というか、そうする予定で置いといたら、連日の雨で勝手に水が溜まってました。
本来なら、枠とか床材を入れてビオトープっぽくしたかったのですが、何分突貫工事なもので……。
後々ここで、水辺の植物めいたものも育ててみたいところ。
ただ、潅水後の水が溜まったりする場所なので、清浄な環境でしか育たないようなのは無理です。
個人的にはフロッグビットとか浮かべておきたいです。

あとは、水を溜めるとどうしてもボウフラが沸くので、対策になにか生物も入れたいのですが、
メダカとかはネペンテスに薬使ったら全滅しそうですし、甲殻類なんか余計に薬に弱いですし、
耐薬性もあって、名前の通りにボウフラ対策になりそうなカダヤシは特定外来種ですし、
金魚とかは給餌が必要なので換水が必要になってきそうですし……。
要するに、今のところは全く決まっていない状況です。

先日、とうとうミステリークレイフィッシュの特定外来種入りが確定しました。
夏頃には施行されるとのことなので、駆け込み需要がすごいことになりそうです。
同時に、以後の継続飼育の手続きの煩雑さから、違法化する前に放流してしまう飼育者も増えるでしょうね。
かつてのガーパイクのように。
今現在、本種の定着は確認されていないとのことですが、これを機に定着することになるでしょう。

以前は当方でも飼育していたのですが、いつの間にか抱卵していて増えていく、
名前の通り不思議で、魅力的な種類だったと思います。
ちなみに青い体色の個体が珍重されて高値で取引されることが多かったですが、
後述するように本種に遺伝的多様性はありませんので、
与えられる餌や日照条件、床材の色に応じた保護色等、体色は全て後天的環境によるものです。
青い個体を高値で買っても、環境によっては茶色に戻りますし、
茶色い個体も環境を工夫すれば青くなるポテンシャルを、全員が必ず持っていました。
本種の体色は本当に流動的で、環境を変えると色もころころ変わるので面白かったです。



※今現在は飼育しておりません。

ただ、どんなに広い設備で飼っていても、最終的にはセルフ蠱毒状態になってしまうので、
飼ってて心が痛くなってくるという、ペットとしての存在意義の根本的な矛盾を抱えています。
水槽内の環境であれば、最終的に生存可能な数に落ち着くのですが、
これが野に放たれたらと考えると、もう誰にも止められない気が……。

ただし、彼女らも究極の完全生命体などではなく、種としての致命的な欠点も持ち合わせています。
単為生殖である彼女らは、全てが一番最初に発生した個体の同一クローンであり、
遺伝的多様性、つまりは個体差というものが存在しません。
一時的に爆発的に増殖し、一見すると大繁栄を遂げたようにも見えるのですが、
環境の変化や伝染病等の外的要因により、容易く全滅する危険と常に隣り合わせなのです。
もし単為生殖が生物として究極の繁殖方法であるのならば、世界中の生物の殆どは単為生殖のはずです。
実際には単為生殖を行う生物は数えるほどしか居らず、繁殖には適さない形態であることが窺えます。

ペットとしてはいろいろと問題の多かった本種ですが、水槽内で進化、発生した新種の生物であり、
学術的研究価値は非常に高いので、研究目的で飼育する機関とかは意外とあるんじゃないでしょうか。



Procambarus clarkii var. blue
アメリカザリガニ(青変個体)

最近は品種改良も進んで、いろんな色のザリガニが居ますねー。
先にもちらっと書きましたが、青い甲殻類は一際目を引くので珍重されます。
アメリカザリガニとは別種ですが、フロリダブルーと呼ばれる種類は、
目の覚めるようなビビッドカラーの青が鮮やかですね。

青ザリガニと呼ばれるアメリカザリガニの改良種も居ますが、
どちらかといえば青白く、水色に近い色合いをしています。

そんな青いザリガニですが、実は野生にも少数ながら存在しています。
発生確率は約200万分の1といわれており、また、目立つ青い色は外敵に捕食されやすく、
生存率も低いので、まともに探したところで、まず見つからないのですが、
地域によっては青い個体が生き残りやすい場所があるらしく、
そういった場所では、意外と普通に居たりします。

この子もそんな用水路でガサガサしたら採れた個体の1匹。
青っぽいのはそこそこ見ますが、ここまで鮮やかなのも珍しい気がしたので育ててみることに。
ただ、先にも書いたように、ザリガニの体色は流動的な場合が多いので、
脱皮を繰り返すうちに、よく見る青いような気がする程度の個体になってしまうかも。
とりあえずは、脱皮後の経過を見守っていきたいと思います。

……赤くなるなら別にいいのですが、最悪の懸念材料は、
誰かが放流したフロリダブルーの幼生だったりすることでしょうか……?
ハサミの形状にも気を付けて観察していきたいところです。

ここ最近、特定外来生物について言及することが多かったのですが、
先日ちょっとしたことで、畑違いの別の界隈に触れる機会がありました。
詳しいことは省きますが、そちらも法令施行の最初期に大半が特定外来種に指定され、
業界全体が致命的かつ不可逆的な大打撃を受けた界隈です。

あちらの内情については詳しくないので、今回お話する機会のあった方々が、
界隈の中でどの程度の発言力を持つ人だったのかは定かではないのですが、
結論から言ってしまえば、全員頭のネジが吹っ飛んでスパークしたような人たちでした。

世間一般からの誤解の解消とイメージの向上、規制緩和へ向けた取り組みや、
現状の規制の中で、どのようにして界隈を盛り上げていくか、という話し合いだったのですが、
彼らが話すのは、どのようにして税関を突破するか、
偽造書類を発行する現地ブローカーとのコネクションの重要性、
飼育が露見した際の法律の抜け穴の模索、等々……。

完全にブラックマーケットじゃないですか!!やだーーー!!!
正直言って1ミリも同情できませんでしたし、こんな人たちが居る以上、
規制緩和の日は永久に訪れないだろうなって思いました。

どんなに魅力的な種類でも法を犯してまで飼育したくはありませんし、飼育を楽しめるとも思えません。
もし飼育するなら白日の下、大手を振るって堂々と合法的に飼育したいです。



A. nipponicum
ミヤマトリカブト
ここ最近の陽気で出芽し始めました。
こういうマクロ撮影するときって、ちゃんとしたカメラ欲しくなりますよね。
葉の形状からして、トリカブトで間違いないと思います。
たまに雑草の零れ種が混ざっていたりしますが、たぶん間違いないです。
間違いないんじゃないかな、まちょっと覚悟はしておく。
宿根草は出芽してから、秋までの間に成長、開花、結実まで全部済ませないといけないので、
芽が出てからの動きは結構早いです。

……早いとは言っても、クロユリほどではないです。
あれは宿根草の中でも、かなり特異な部類です。
早春頃に休眠から醒めて出芽して、晩春には花を終えて再び休眠に入ってしまいます。
一年の大半が休眠期であり、地上部があるのは僅か2ヵ月足らずです。
地中棲のタランチュラとか、よく土飼ってるって表現をしますけど、
クロユリはまさに土を栽培してるって感じです。
過湿にすると球根が腐るし、乾かしすぎると球根が干乾びるのですが、
なまじ地上部が無いので加減が非常にわかりにくく、
翌春に出芽しないことで枯れてたことに気付くとか、クロユリ栽培あるあるネタです。
いっそ地植えにした方がよく育つと思いますけど、
地上部が無いのでどこに植えたかわからなくなります。
それでも、なんとなく魅力的なのが不思議なんですよねー……。

……何の話でしたっけ、この記事。



葉が展開しました。
この特徴的なギザ葉は間違いなくトリカブトです。
葉の形質が、食用のニリンソウによく似ているので注意が必要です。

ここ数日観察した中で、出芽が確認できたのは、このミヤマトリカブトだけでした。
もしかしたら、この種類だけ、他より早くに成長を始めるのかもしれませんねー。
知らんけど。

出芽したので、そろそろ肥料も与えてみようかとも思いますが、
他の子の芽出しまで待って、施肥を統一してみてもいいかも。
バラバラに肥料あげると、誰にあげたのかわからなくなるのです。

次の記事は3月になってからですが、その時には他の子の芽も出てるといいですねー。

ここ数日、また春のような日が続いています。
気温としては4月中旬並み、桜の咲くような陽気です。
日もすっかり長くなり、夕焼けの時刻も遅くなってきました。
それもそのはず、来週末には3月に突入です。

せっかくなので高地性ネペンテスを外に出して、
たっぷり潅水して陽と風に当てたりしようと思ったのですが、
屋外栽培スペースの遮光ネットがまだ完成していないのでした……。
風が吹く度に全損するネットもあれなので……。
壊れるだけなら直せばいいのですが、外れたネットが栽培棚の上をなぎ払ったりすると、
冗談抜きでこのブログが存続の危機に陥る事態になりますので……。



N. madagascariensis / Malesiana Tropicals
前々からこの子について書くって言ってましたが、やっと登場です。
夏にドライアウトさせて、もうダメかもと一時期は覚悟しましたが、ここまで復活しました。
大きな葉を展開していますが、途中を見ると小さく縮れた葉が何枚かあります。
本当に、枯れずによくここまでがんばってくれました。



脇芽。
屋内栽培に移行してからのものなので、
日照が足りずにクロロフィルが薄いですねー……。
本種は元々湿地帯の直射日光の下に自生するらしいですが、
屋内の日照弱めの環境でも、一応は成長するみたいです。
たまに温室に取り込み忘れる日もあったりしたのですが、
低温にも思った以上に耐性があるみたいで……。
本種は本当に、水さえ切らさなければ強いですねー。
逆に水を切らすと即座に大ダメージが入りますので注意が必要です。



脇芽に着いた袋。
日照が足りないので小さい上に、色も出てないです。
ただ、現状の環境でも袋を着けるのは、素直にすごいと思いました。
今後の気掛かりについては、今の低光量というぬるま湯のような環境に浸ったこの子が、
本格的な春以降の屋外栽培についていけるのか、ということです。
屋内から屋外、その逆も然り、環境が変わると成長が停滞したりもしますが、
今のもやしみたいな現状を見ると、葉焼けが本当に心配です……。



倒れて匍匐した主茎の接地点から無秩序に脇芽が発生しています。
本種はブッシュ状に成長すると聞きますが、きっとそういうことなのでしょうねー。
横に大きく張り出しているため、正直ちょっと邪魔なのですが、
本種は上位袋が最大の魅力ですので、切らずにこのままいきたいと思います。
輸入時に植え付けてから一度も植え替えてないので、大きな平鉢に移してもよさそうです。
管理上、用土が常に湿った状態なので、無機用土の方がよさそうです。

今回マダガスカリエンシスについて書くって言ってたんですが、
ここ最近雨が多く、綺麗な画像を用意できなかったことと、
他に少し書いておきたいことがあったので、次回にします。
でも、雨が多いってことは、気候的にも春が近付いてるってことですし。
気付けば2月も後半だったり、来週にはもう3月だったり、時間の流れって早いです。
今月は日数少ないですけど、今月締切の仕事でワンチャン死ぬんじゃないですか、私。


出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Androctonus_australis
Androctonus australis
キイロオブトサソリ

キョクトウサソリ科は全種特定外来生物に指定されていますが、
これって冷静に考えると、かなりおかしなことなのですよね。

まず、以前も少し書きましたが、本来外国産の生物を規制するための法律なのに、
キョクトウサソリ科全種という適当な括りで規制したため、なぜか在来種が規制に含まれています。

次に、キョクトウサソリ科約1,150種の中、猛毒種といわれるのは僅か25種類であり、
さらにそれらは基本的に砂漠地帯に棲む種類であり、国内では飼育下以外の環境では生存できません。
冬の寒さはもちろんのこと、夏の高湿度にも耐えることはできませんので。
それなのに、生態系を脅かす特定外来生物ってどういうことなのです?

さらにサソリの仲間は全種において爪間板を持たず、垂直登坂等の立体活動は不可能なため、
適切な施設での飼育なら脱走の可能性は皆無であり、扱い方も適切であれば刺傷事故も絶対に起きません。
現行の特定動物の飼育におけるガイドラインに従えば、安全に飼育することは非常に容易です。

ただし、キョクトウサソリ科の内25種類が猛毒種であることは紛れもない事実であり、
2003年に猛毒種であるキイロオブトサソリが脱走した事件を鑑みても、何らかの規制は必要だと思います。
自然環境下での長期生存は不可能であっても、逃亡中の刺傷事故の可能性は否定できませんので。

以上のことから、キョクトウサソリ科全種は特定外来生物ではなく、特定動物に含むべきと思うんですよ。
特定動物であれば、ハブやマムシのような在来生物も含まれていますので、法的な矛盾もありません。
さらには飼育許可申請が必要なことから安易な衝動買いへの抑止効果も期待できる上に、
行政から認可された厳重な施設での飼育の義務付けによる、事故や脱走も完全に防止可能です。

そんなメリットしかないのに、どうしてそうならないのかといえば、
特定動物は動物愛護法によって定義されているため、法的に生き物と認められていない、
両生類、魚類、節足動物には当てはまらないということなのだそうです。

ただ、昨今の外国産の甲虫類の現状を見るに、節足動物の扱いも徹底して管理した方がいいと思います。
小学生が小遣いで買って、おもちゃ代わりに外で遊んでそのまま逸出したり、
スーパーやホームセンターで一切世話もされずに陳列されて、干乾びた死骸をそのまま売ってたり。

キョクトウサソリ科全種は今からでも特定外来生物ではなく特定動物にするべきと思うのですが、
個人でどれだけ声を上げたところで相手にされませんので、一度団結するべき時なのかもしれません。
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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