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暑いというより熱いです。
本日分の画像を準備するために写真を撮っていたところ、
『筐体が過熱しているため強制終了します』とのエラーメッセージが……。
こんなエラー初めて見たですよ。
日向の地面とか目玉焼きが出来そうな温度ですし、
遮光しているとはいえ、高地性種はおろか低地性種までも、
全くの無対策では煮えてしまいそうな環境です。
直接的に温度を下げることに加えて、高温による乾燥を防ぐ意味合いでも
やっぱりうちの環境では、ミストシャワー無しでの栽培は不可能なのでしょうねー。



C. lepifera
先月導入したヒカゲヘゴ、葉をとても大きく広げて陽を遮るのですが、
画像を見ても判る通り隙間だらけなので、適度な木漏れ日を創り出してくれます。
非常に成長が早く、状況は刻々と変化することに加えて、
工業品相手ではないため精確な値は判りませんが、
遮光率にすると50~70%程度かと思われます。
やや強めの遮光になりますが、輸入苗や植え替え直後の個体を養生させるには最適っぽいです。



新しい葉が展開中、本当に山菜みたいですね。
ただ、如何にも日陰に生えてそうな名前のシダ植物を、
日除けに使って大丈夫なのかとも思うのですけれど……。
調べてみたところ、ヒカゲヘゴは『日陰に生える』のではなく、
『日陰を創り出す』という由来なのだそうで、
樹木のように育った個体の木陰で休憩するのに最適なのだそうです。
すごいぞヒカゲヘゴ。



ゼンマイ部分。
初めのうちこそ出てきたら嬉しかったのですが、
あっという間に展開して次の分が出てくるので、特にありがたみもなくなりつつあります。
幹の部分はあんまり育ってる感じもしないのですが、
この勢いで葉を展開していれば、ソテツみたいな感じに伸びてきそうです。
気根も伸びてきているので、これが絡まり合って太くなる感じでしょうか。
葉の展開は早くても、太く大きく育つには時間が掛かりそうです。
まるで本当に樹木みたいですね。



N. lowii Trusmadi seedgrown / Carnivorous and more
N. lowii mulu Thomas Alt clone / Y's Exotics
そんなわけで、木漏れ日で養生する二つのローウィ。
ムル産の方も植え替えをしました。
今回使用したのは、自前加工ではありますが通常の胴抜き鉢。
リューターでがんばってたくさんの穴を開けるよりも、
ダイヤモンドディスクで大胆に切り抜いて水切りネット被せた方が圧倒的に楽だと気付きました。
次から用意するのなら、こっちの方が楽でいいですね。
もっとも、一番いいのは近所のお店で既製品の胴抜き素焼き鉢を扱ってくれることなのですけれど。
今日はアンプラリアの植え替えをしようと思っていたのですが、
直前になって赤玉土の在庫が無かったことに気付いたり、
夕方になって日が傾いてきた時点で、今回分の画像を用意してないことに気付いたり、
絵に描いたようなぐだぐだっぷりを発揮したクソみたいな週末を過ごしました。



Cyathea lepifera
ヒカゲヘゴ。
ヘゴの仲間は前々から気になっていたのですが、流通してるのは全く見ませんでした。
通販でたまに扱っているのを見ますが、もれなくメートル級の個体ばかりでしたし……。
先日なんとなく近所のホームセンターに寄ってみたところ、
3号ポットサイズの手頃な苗が大量入荷してたので、一つお迎えしてみたのでした。
撮った時間が悪かったのはわかるのですが、もう少しまともな画像はなかったのでしょうか。



新芽と幹の様子。
なんかコゴミとかゼンマイみたいで美味しそうな感じ。
実際、自生地では山菜として食べられているそうです。
幹の部分はお馴染みのヘゴ材、超高級な園芸資材として重宝されます。
利用価値が非常に高く、乱獲され続けた結果、自生個体数は激減しているそうです
ヘゴの仲間はワシントン条約記載種のため、国際取引は厳しく制限されています。
ネペンテスではお馴染みのサイテスってやつです。
サイテスは国内取引には何ら制限は無く、ヒカゲヘゴは国内に自生するため、
こんな風にホームセンターに並べられるのかもですねー。

とても小さく弱々しい苗ですが、いつかは大きくなるのでしょうか。
観葉植物としてはとてもマイナーな部類に入るため、情報がほとんど無くて手探り状態です。
どの程度の速度で大きくなるのか等々、疑問は尽きません。
とりあえずは幹が濡れている方が調子がいいらしいので、ミストの掛かる場所で管理します。

先日は暖かくなりましたが、まだ2月なんだなー……と、感じます。
夜間曇っていれば外気温も10度前後になるのですが、
この暴風で雲は一片も残らず吹き飛ばされ、放射冷却によってとても冷え込みます。
そもそも、ほぼ毎日風速20メートルを超える風が吹き続けているので、
外に出す日は選ばないと、鉢ごと飛ばされてしまいそうです……。
この嵐が収まれば、いよいよ春本番、といったところでしょうか。



Adiantum raddianum
観葉植物として非常に有名なシダ植物の一つです。
ホームセンターの園芸コーナーなんかにも必ず置いてありますよねー。
ただ、アジアンタムは一般的には栽培が難しいとされているそうです。

原因は、低湿度に極端に弱いこと。
シダ植物は全体的に湿度大好きですが、この種類は湿度への依存度が特に高いです。
涼しげな見た目も人気の理由なのですが、どこのお店でも安価に売られているため、
衝動買いして空調の効いた部屋なんかに置いとくと、一発でチリチリになってしまいます。
そんな感じで枯れちゃった、はい残念……という感じで処分されてる個体が多いです。
チリチリになってしまった場合は、根元からばっさり切り落とせば、
新芽が出てきて数週間から一ヶ月ほどで元の姿に戻ります。



アジアンタムの栽培が難しいとされるのは、何の設備や工夫もない場合のお話。
基本的にはウツボカズラと同じような環境を好むので、一緒に置くと機嫌よく育ちます。

……というよりは、むしろ逆で、環境作りのバロメーターとして役立つ気がします。
アジアンタムがチリチリするような環境だと湿度が低すぎるので、
葉水したり加湿器を回したり、少しだけ手を加えてやる必要があります。
動きの遅いウツボカズラとは違い、即座に変化の起きるアジアンタムは環境の可視化に最適です。



環境の可視化という観点から、アジアンタムにはもう一つの大きな利点があります。
アジアンタムの茎は髪の毛のように非常に細く、肌には感じないほどの風でも揺れ動きます。
ネペンテスに限らず植物全般にいえることですが、無風状態は代謝を妨げます。
屋内栽培だと、特に空気も淀みがちです。
温室内には内気扇やサーキュレーターを設置するものですが、
直接風を当てたりすると、今度は逆に蒸散を妨げたりで……。

そんなときには、ごく僅かな風で揺れるアジアンタムを隣に置いてあったりすると、
空気の流れが可視化できて、地味に便利だったりするのです。
シダ植物の持つ独特な雰囲気って、ネペンテスにも合う感じですし。
温室なんかだと、シダは下草みたいになってたりしますしねー。
アジアンタムは、あくまで別々の鉢に植えて、隣に置く感じです。
寄せ植えにするわけじゃないです。

どこでも簡単に入手できる植物ですし、小さな鉢に植えて空いた場所に並べたら、
いい感じに賑やかしになってくれそうな気がします。


最近はよそのブログにお邪魔させていただく機会も増えました。
そんなときに、必ずといっていいほど一緒に育てられている植物があるのです。
それがビカクシダ、園芸店なんかだとコウモリランの名前で売られている場合がほとんどです。
昔は蘭の一種なんだろうなー、くらいのイメージしかなかったのですがシダの一種です。



近所で売ってたので買ってみました。
値段も300円から5000円以上まで色々なのですが、どうやら種類がいろいろあるみたいです。
今回の子は、たぶんビフルカツム。
お店にはウィリンキーって書いてあった気もしますが、詳しくはわかりません。
ビカクシダって板に張り付けて育てるみたいで、なんだかとっても面白そうです。
本当はヘゴ板がいいらしいのですが、高いしそもそも売ってないので、焼き桐板で代用です。
桐板を買ってきて、炙って磨いて自作しました。

炙ってわかる、安いやつやん………。

薄いのでちょっと反ったり、割れたりしました。
ただ、質感は結構いい感じにでました。
屋外でカセットコンロで炙ったのですが、火力も足りなく大変です。
……が、キッチンではやらないほうがいいと思います。
換気扇を回したところで火災報知器が鳴ってしまいそうですし、
当分の間、部屋中きな臭い匂いがとれなくなると思います。
屋内でやる勇気なんてないので試してないですが、火を見るより明らかですし。
炙るだけに………!



張り付けてみました。
見様見真似でやってみましたが、こんな感じでいいのかしら……。
活着するってことは、チランジアみたいにがっちり張り付いてくれる感じなのでしょうか。
どうなるかはわからないですが、そのうち麻紐も取れたらいいですね!
ちなみにぶら下げる機構つけるの忘れたので、適当な場所に立てかけてあります。

実物を見て初めて気付いたのですが、本当にいろんな種類があるのですねー。
キャベツをそのまま張り付けたみたいなのとか、貯水葉の凸凹がかっこいいのとか!
ただ、そういった種類は当然人気で値段も高く、栽培もちょっと難しいのだとか。
こんな感じのインテリアって、なんだかいいですよね。
雄鹿の頭蓋のトロフィーの壁飾りよりは一般受けはいいと思いますし。
ウニの骨格標本は大好きですし、魚の透明標本なんかもかっこいいと思うのですが、
哺乳類あたりの骨格になってくると、途端に不気味に思えてくるのです。
骨格標本が怖くて理科室には寄り付かないタイプでしたし。
デッサンの授業では、よく牛や山羊の頭蓋を扱わされるので嫌々運んでました。
ヴァニタスやカルペ・ディエム、メメント・モリとかそういうモチーフですね。
あれを被って死神ごっことかやってた連中の気が知れないです。

盛大に話が逸れてしまいましたが、そんなかっこいい種類もいつかは育ててみたいですね!



今日のトランカータ。
葉っぱが開いてきました。
鉢から飛び出すには、まだちょっと小さいですけど、
これからもう少し伸びてきそうな雰囲気はあるので期待してます。


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Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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