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先日、とうとうミステリークレイフィッシュの特定外来種入りが確定しました。
夏頃には施行されるとのことなので、駆け込み需要がすごいことになりそうです。
同時に、以後の継続飼育の手続きの煩雑さから、違法化する前に放流してしまう飼育者も増えるでしょうね。
かつてのガーパイクのように。
今現在、本種の定着は確認されていないとのことですが、これを機に定着することになるでしょう。
以前は当方でも飼育していたのですが、いつの間にか抱卵していて増えていく、
名前の通り不思議で、魅力的な種類だったと思います。
ちなみに青い体色の個体が珍重されて高値で取引されることが多かったですが、
後述するように本種に遺伝的多様性はありませんので、
与えられる餌や日照条件、床材の色に応じた保護色等、体色は全て後天的環境によるものです。
青い個体を高値で買っても、環境によっては茶色に戻りますし、
茶色い個体も環境を工夫すれば青くなるポテンシャルを、全員が必ず持っていました。
本種の体色は本当に流動的で、環境を変えると色もころころ変わるので面白かったです。
※今現在は飼育しておりません。
ただ、どんなに広い設備で飼っていても、最終的にはセルフ蠱毒状態になってしまうので、
飼ってて心が痛くなってくるという、ペットとしての存在意義の根本的な矛盾を抱えています。
水槽内の環境であれば、最終的に生存可能な数に落ち着くのですが、
これが野に放たれたらと考えると、もう誰にも止められない気が……。
ただし、彼女らも究極の完全生命体などではなく、種としての致命的な欠点も持ち合わせています。
単為生殖である彼女らは、全てが一番最初に発生した個体の同一クローンであり、
遺伝的多様性、つまりは個体差というものが存在しません。
一時的に爆発的に増殖し、一見すると大繁栄を遂げたようにも見えるのですが、
環境の変化や伝染病等の外的要因により、容易く全滅する危険と常に隣り合わせなのです。
もし単為生殖が生物として究極の繁殖方法であるのならば、世界中の生物の殆どは単為生殖のはずです。
実際には単為生殖を行う生物は数えるほどしか居らず、繁殖には適さない形態であることが窺えます。
ペットとしてはいろいろと問題の多かった本種ですが、水槽内で進化、発生した新種の生物であり、
学術的研究価値は非常に高いので、研究目的で飼育する機関とかは意外とあるんじゃないでしょうか。
Procambarus clarkii var. blue
アメリカザリガニ(青変個体)
最近は品種改良も進んで、いろんな色のザリガニが居ますねー。
先にもちらっと書きましたが、青い甲殻類は一際目を引くので珍重されます。
アメリカザリガニとは別種ですが、フロリダブルーと呼ばれる種類は、
目の覚めるようなビビッドカラーの青が鮮やかですね。
青ザリガニと呼ばれるアメリカザリガニの改良種も居ますが、
どちらかといえば青白く、水色に近い色合いをしています。
そんな青いザリガニですが、実は野生にも少数ながら存在しています。
発生確率は約200万分の1といわれており、また、目立つ青い色は外敵に捕食されやすく、
生存率も低いので、まともに探したところで、まず見つからないのですが、
地域によっては青い個体が生き残りやすい場所があるらしく、
そういった場所では、意外と普通に居たりします。
この子もそんな用水路でガサガサしたら採れた個体の1匹。
青っぽいのはそこそこ見ますが、ここまで鮮やかなのも珍しい気がしたので育ててみることに。
ただ、先にも書いたように、ザリガニの体色は流動的な場合が多いので、
脱皮を繰り返すうちに、よく見る青いような気がする程度の個体になってしまうかも。
とりあえずは、脱皮後の経過を見守っていきたいと思います。
……赤くなるなら別にいいのですが、最悪の懸念材料は、
誰かが放流したフロリダブルーの幼生だったりすることでしょうか……?
ハサミの形状にも気を付けて観察していきたいところです。
夏頃には施行されるとのことなので、駆け込み需要がすごいことになりそうです。
同時に、以後の継続飼育の手続きの煩雑さから、違法化する前に放流してしまう飼育者も増えるでしょうね。
かつてのガーパイクのように。
今現在、本種の定着は確認されていないとのことですが、これを機に定着することになるでしょう。
以前は当方でも飼育していたのですが、いつの間にか抱卵していて増えていく、
名前の通り不思議で、魅力的な種類だったと思います。
ちなみに青い体色の個体が珍重されて高値で取引されることが多かったですが、
後述するように本種に遺伝的多様性はありませんので、
与えられる餌や日照条件、床材の色に応じた保護色等、体色は全て後天的環境によるものです。
青い個体を高値で買っても、環境によっては茶色に戻りますし、
茶色い個体も環境を工夫すれば青くなるポテンシャルを、全員が必ず持っていました。
本種の体色は本当に流動的で、環境を変えると色もころころ変わるので面白かったです。
※今現在は飼育しておりません。
ただ、どんなに広い設備で飼っていても、最終的にはセルフ蠱毒状態になってしまうので、
飼ってて心が痛くなってくるという、ペットとしての存在意義の根本的な矛盾を抱えています。
水槽内の環境であれば、最終的に生存可能な数に落ち着くのですが、
これが野に放たれたらと考えると、もう誰にも止められない気が……。
ただし、彼女らも究極の完全生命体などではなく、種としての致命的な欠点も持ち合わせています。
単為生殖である彼女らは、全てが一番最初に発生した個体の同一クローンであり、
遺伝的多様性、つまりは個体差というものが存在しません。
一時的に爆発的に増殖し、一見すると大繁栄を遂げたようにも見えるのですが、
環境の変化や伝染病等の外的要因により、容易く全滅する危険と常に隣り合わせなのです。
もし単為生殖が生物として究極の繁殖方法であるのならば、世界中の生物の殆どは単為生殖のはずです。
実際には単為生殖を行う生物は数えるほどしか居らず、繁殖には適さない形態であることが窺えます。
ペットとしてはいろいろと問題の多かった本種ですが、水槽内で進化、発生した新種の生物であり、
学術的研究価値は非常に高いので、研究目的で飼育する機関とかは意外とあるんじゃないでしょうか。
Procambarus clarkii var. blue
アメリカザリガニ(青変個体)
最近は品種改良も進んで、いろんな色のザリガニが居ますねー。
先にもちらっと書きましたが、青い甲殻類は一際目を引くので珍重されます。
アメリカザリガニとは別種ですが、フロリダブルーと呼ばれる種類は、
目の覚めるようなビビッドカラーの青が鮮やかですね。
青ザリガニと呼ばれるアメリカザリガニの改良種も居ますが、
どちらかといえば青白く、水色に近い色合いをしています。
そんな青いザリガニですが、実は野生にも少数ながら存在しています。
発生確率は約200万分の1といわれており、また、目立つ青い色は外敵に捕食されやすく、
生存率も低いので、まともに探したところで、まず見つからないのですが、
地域によっては青い個体が生き残りやすい場所があるらしく、
そういった場所では、意外と普通に居たりします。
この子もそんな用水路でガサガサしたら採れた個体の1匹。
青っぽいのはそこそこ見ますが、ここまで鮮やかなのも珍しい気がしたので育ててみることに。
ただ、先にも書いたように、ザリガニの体色は流動的な場合が多いので、
脱皮を繰り返すうちに、よく見る青いような気がする程度の個体になってしまうかも。
とりあえずは、脱皮後の経過を見守っていきたいと思います。
……赤くなるなら別にいいのですが、最悪の懸念材料は、
誰かが放流したフロリダブルーの幼生だったりすることでしょうか……?
ハサミの形状にも気を付けて観察していきたいところです。
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無題
餌などによる発色は知っていましたが単性生殖なのですね。
ヤエヤマサソリみたいで少し面白いです。
ザリガニに関しては詳しくないので偏った意見になるかもしれませんが、定着前例のある海外ザリガニを対策無しで入れていた現状がそもそもおかしい話で一気に規制では無く予め詳しい方々の意見を参考にリストを作り輸入規制をかけていれば真面目なファンを落胆させる事にはならないと思うのですが。
対応が何時も後手に回るというのは学習能力が無いとしか言えないです。
天然青ザリガニ私も捕まえた事があります。
タライロンの餌用にザリガニ釣りをした時に釣れました。
ねあさんの所の子みたいな色の乗りかたとは違い迷彩服みたいな斑ちゃんでしたが。
エビは常にナニやら口に運ぶ仕草をしますが何を食べているのですかね。
ああいうのは見ていて飽きないので面白いです。
ヤエヤマサソリみたいで少し面白いです。
ザリガニに関しては詳しくないので偏った意見になるかもしれませんが、定着前例のある海外ザリガニを対策無しで入れていた現状がそもそもおかしい話で一気に規制では無く予め詳しい方々の意見を参考にリストを作り輸入規制をかけていれば真面目なファンを落胆させる事にはならないと思うのですが。
対応が何時も後手に回るというのは学習能力が無いとしか言えないです。
天然青ザリガニ私も捕まえた事があります。
タライロンの餌用にザリガニ釣りをした時に釣れました。
ねあさんの所の子みたいな色の乗りかたとは違い迷彩服みたいな斑ちゃんでしたが。
エビは常にナニやら口に運ぶ仕草をしますが何を食べているのですかね。
ああいうのは見ていて飽きないので面白いです。
Re:無題
≫なまくらさん
初期案ではアメリカザリガニも特定外来種に含める予定だったのですが、
ペットや学校教材、飼料や釣餌として生活に深く根付き、利用されていること、
魚や野鳥等の天敵も非常に多く、既に生態系の一部として組み込まれていること、
在来種であるニホンザリガニとは生息域が全く異なるため、脅威になりえないこと、
あまりに身近な生物であるため、全てを取り締まるのは現実的に考えて不可能なこと、
それらを踏まえた上で、検討段階で除外されたとのことです。
ちなみにニホンザリガニと生息域が一部被っているウチダザリガニは規制されました。
初期案で規制された海外ザリガニは、どちらかというと定着の可能性というよりは、
ザリガニカビ病の媒介者としての防疫という観点から規制された面が強いです。
それと、ザリガニ類は初期段階で全て未定外来種に指定されており、輸入制限が掛かっています。
取引自体は禁止されていないので、現在出回っているのは全て国内CB個体ということになっています。
ザリガニ釣り、面白いですよねー。
針が付いてるわけじゃないので、離せば逃げられるのに……。
天然青ザリガニは固定化されていないので、発色がまちまちですね。
常にもぐもぐしているのは、水底に溜まったデトリタスを食べています。
初期案ではアメリカザリガニも特定外来種に含める予定だったのですが、
ペットや学校教材、飼料や釣餌として生活に深く根付き、利用されていること、
魚や野鳥等の天敵も非常に多く、既に生態系の一部として組み込まれていること、
在来種であるニホンザリガニとは生息域が全く異なるため、脅威になりえないこと、
あまりに身近な生物であるため、全てを取り締まるのは現実的に考えて不可能なこと、
それらを踏まえた上で、検討段階で除外されたとのことです。
ちなみにニホンザリガニと生息域が一部被っているウチダザリガニは規制されました。
初期案で規制された海外ザリガニは、どちらかというと定着の可能性というよりは、
ザリガニカビ病の媒介者としての防疫という観点から規制された面が強いです。
それと、ザリガニ類は初期段階で全て未定外来種に指定されており、輸入制限が掛かっています。
取引自体は禁止されていないので、現在出回っているのは全て国内CB個体ということになっています。
ザリガニ釣り、面白いですよねー。
針が付いてるわけじゃないので、離せば逃げられるのに……。
天然青ザリガニは固定化されていないので、発色がまちまちですね。
常にもぐもぐしているのは、水底に溜まったデトリタスを食べています。
無題
そうなのですね。
ザリガニ界隈もナニやら複雑で面倒ですね。
ガーの規制に際し大量入荷が有りましたがザリガニも価格高騰、売れ残りセールとなるのでしょうね。
限定、希少、残りわずかに飛び付く店と客の馬鹿騒ぎが恒例行事ですし。
好きだから飼うが出来ない間抜けはホント....。
ニホンザリガニの頭でっかちさ可愛いです。
控え目なハサミも地味な体色も愛嬌がありますね。
ザリガニ界隈もナニやら複雑で面倒ですね。
ガーの規制に際し大量入荷が有りましたがザリガニも価格高騰、売れ残りセールとなるのでしょうね。
限定、希少、残りわずかに飛び付く店と客の馬鹿騒ぎが恒例行事ですし。
好きだから飼うが出来ない間抜けはホント....。
ニホンザリガニの頭でっかちさ可愛いです。
控え目なハサミも地味な体色も愛嬌がありますね。
Re:無題
≫なまくらさん
駆け込みで購入しても、後々の書類手続きとか非常に面倒なので、
衝動買いするような人が、その後も合法的な飼育を継続できるとは到底思えません。
もっとも、節足動物は購入時に身分を明かす必要もないので、誰に売ったのか販売店も把握できず、
単為生殖という性質上、世話さえ続けていれば絶えることもありませんので、
施行後も水面下で隠れて飼育を続ける人は居るのでしょうけれど……。
可哀想ですが、単為生殖という性質は肉食魚の餌用として最適でもありました。
その辺りは、餌用としてデュビアやレッチを繁殖させている私が非難できることでもありません。
ニホンザリガニはショップやオークション等でも大量に販売されていますが、
あれらはほぼ例外なく、野生個体を捕獲してきたものをそのまま売っています。
20度を超える高水温にも、硝酸塩の蓄積による水の汚れにも非常に弱く、
まともに飼育する場合、冷水魚を難なく飼えるような環境が必須となります。
劣悪な環境でも一時的には生きていますが、その状態から持ち直すのは非常に難しいです。
駆け込みで購入しても、後々の書類手続きとか非常に面倒なので、
衝動買いするような人が、その後も合法的な飼育を継続できるとは到底思えません。
もっとも、節足動物は購入時に身分を明かす必要もないので、誰に売ったのか販売店も把握できず、
単為生殖という性質上、世話さえ続けていれば絶えることもありませんので、
施行後も水面下で隠れて飼育を続ける人は居るのでしょうけれど……。
可哀想ですが、単為生殖という性質は肉食魚の餌用として最適でもありました。
その辺りは、餌用としてデュビアやレッチを繁殖させている私が非難できることでもありません。
ニホンザリガニはショップやオークション等でも大量に販売されていますが、
あれらはほぼ例外なく、野生個体を捕獲してきたものをそのまま売っています。
20度を超える高水温にも、硝酸塩の蓄積による水の汚れにも非常に弱く、
まともに飼育する場合、冷水魚を難なく飼えるような環境が必須となります。
劣悪な環境でも一時的には生きていますが、その状態から持ち直すのは非常に難しいです。
Re:無題
≫通りすがりさん
採集場所の公開は様々なトラブルの原因となるため行っておりません。
詳細については明言しませんが、首都圏内とだけ言っておきます。
採集場所の公開は様々なトラブルの原因となるため行っておりません。
詳細については明言しませんが、首都圏内とだけ言っておきます。
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真
コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨
毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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