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気付けば11月ももう終盤。
今年もそろそろ終わりが見えてきましたねー……。
よく晴れた昼間は気温は低いものの、刺すような空気の冷たさはないので、
高地性種はなんとか外に出られる日もまだあります。
先週は異常寒波の影響で、最高気温一桁前半とかもざらだったのですが、
なんとか落ち着いてきた模様……1月並みの気候だったそうですよ。

反面、夜間の冷え込みは容赦なく、厚手のコート無しでは凍えてしまいます。
吐く息は真っ白で、空を見上げれば冬の星座が綺麗です。
晴れている分、放射冷却もすごいのでしょうねー……。



Eublepharis macularius f. Super Mack Snow
所謂ヒョウモントカゲモドキ、モルフはスーパーマックスノーだそうです。
体色が白く濁ってます……脱皮直前っぽいです。
幼体のうちは10日に一度くらいのペースで脱皮するみたいです。
準備は先月から開始して、先週のとんぶり市にてお迎えしました。
体長は目測で12~3センチほど、重さは測ってません。
ヒョウモントカゲモドキは爬虫類入門種とされて、飼育は簡単だと言われています。
簡単な設備でゆるーく飼おうと思ったのですが、現実はそう甘くなく……。
苦難と試行錯誤に満ち満ちた準備期間だったのでした。

まずはガラスキューブケージを設置してパネルヒーターを敷き、温度を計ってみると20度に届きません。
適温は30度前後らしいので、全然ダメダメです。
ケージの底は上げ底で隙間だらけだったので、スチロールボードをはめ込んで、
パネルヒーターのサイズに合わせて数ミリほどの厚さをすき取り、底面に密着するようにしました。
これでやっと20度。
パネルヒーターの上は温かいのかもしれませんが、それじゃいろいろとダメなので改善します。
人だって寒空の下ホットカーペット1枚で過ごせって言われても無理ですしね。
とりあえずケージ内の空気を温めるために暖突を導入、併せて制御用のサーモスタットも。
設定温度を30度にしてみたところ、常時フル稼働で25度が限界でした。
一応活動可能温度にはなったものの、下限ギリギリです。
キューブケージで高さがあったので、適当な金具を準備して10センチほど低く再設置。
これで28度……、だいぶいい感じにはなってきたけど、もう一息といったところ。
見栄えがひどいことになるのでこれだけは使いたくなかったのですが、
底面にはめ込んだスチロールボードを正面以外に貼り付けて、これでやっとサーモが稼働。
ようやくケージ内温度は29~31度を推移するようになって大成功……と、思ったのですが。
フレームの色に合わせて黒いボードを貼ったところ、暗室状態で中が全く見えません……。
そんな当たり前のこと、貼る前に気付けよとも思うのですが。
夜行性なので問題はないのかもしれませんが、日常管理に支障出まくりなことが容易に予想できたので、
急遽白い発泡スチロールに貼り替えたのでした……。
多少暗くはなったものの、一応見えるのでよしとします。
窓用の透明断熱フィルムとかいいかもと思ったのですが、あれ効果ないみたいですしね……。
試行錯誤の連続でしたが、これでやっと最低限のお迎え準備はできました。

あとは餌などの準備もしたのですが、そちらはあまり気分のいい話でもないので……。
需要があって、尚且つ気が向いたら書くかもしれません。



カメラ向けると突進してくるので撮りにくいです。
そういえば、この子も一応爬虫類だったのでした……。
あまりにもナチュラルに居るので忘れてました。
最近は寒くて機嫌がよろしくないです……。

寒い……。
11月も後半とはいえ、11月中に冬日を観測することになるとは……。
最低気温は氷点下を大きく下回り、一日を通しても一桁前半くらいまでしか上がりません。
私、こんな日のことを真冬日と呼ぶと思っていたのですが、
定義的には最高気温が氷点下を下回る場合のことを真冬日と呼ぶそうです。
ちなみに東京で真冬日が最後に観測されたのは100年以上も前のことで、
記録によると1900年のこと、奇しくもネペンテス・ダイエリアナが作出されたのと同年の出来事です。

……でも、8月には観測史上初の26日間連続降雨記録が出たり、
10月にも127年振りという20日以上続く雨が降ったりもしました。
そろそろ東京でも100年振りの真冬日が観測されても不思議はなさそうですねー……。



N. xVentrata
そんな日の合間の、風も止んで暖かかった小春日和。
やっぱり出せる日は外に置いてあげた方がいいですねー。
その方が私も灌水楽ですし。
今日紹介するのは、ネペンテス・ベントラータ。
暖冬であれば屋外で越冬するほどのポテンシャルを秘め、
ホムセンネペン代表種だったアラタの地位を完全に奪ってしまったのでした。
今となっては純粋な在来系アラタはあまり見ず、並んでいるのはほぼこのベントラータです。
タグとかはアラタのままだったりすることも多いですけれど。
ホムセンネペンはその辺適当ですよね。



袋。
ベントラータはベントリコーサとアラタの交配種ですが、アラタが掛かると全部同じような袋になります。
メリリアタとかも、ほぼアラタですしね……。
ベントラータとアラタの違いは、本種は襟が角ばって発達して、
葉から伸びて袋に繋がる蔓の部分が赤くなります。
特に目立った特徴もなく、個々としては地味な袋なのですが……。



やっぱりアラタの性質が強いのか、これでもかってくらい鈴生りになります。
見える範囲で10個以上着いてるので、全部で20個以上あるんじゃないかな……。
株が小さいのでこの程度ですが、もっと大きく育てば、さらにたくさんの袋を着けてくれるはず。
株が小さいのは根詰まりしてるせいだと思います。
もういっそ6号鉢辺りに植え替えて、ぶら下げとこうかな……。



出来かけの袋。
色といい形といい、なんとも言えない造形をしてますね……。
血管のように奔る葉脈も、ヤバさを際立たせてくれます。
蓋から蜜とかだらだら垂れてきますし……。



挿し木の練習がてら増殖した子供たち。
増やしてどうするんだ……って感じですけれど。
初めて栽培する人の練習に使ってもらえたらとも思うけど、
正直ベントラータならホームセンターで買ってきた方が早いと思います。
輸送するとなると、たぶん送料で赤字ですしね……。



袋の襟は、挿木苗の方が角ばって発達してますね。
これくらい特徴が出てくれると、ベントラータと判りやすいです。
特に珍しくもない、ごくありふれた普及種ですが、
こうやって育ててみると、結構楽しかったりしますよね。


今日はちょっとしたイベントがあります。
前々から考えていたことを、実行に移すときです。
ネペンテスの栽培を行っているアトリエではなく、自室で何か育ててみたいなって。
先月くらいから少しずつ準備を進めてきたのですが、ようやく形になりました。
こちらのことも、そのうち書いていこうかと思います。
アクアリウムはどうなったのかって……?



N. ampullaria williams Red x Herlequin / Borneo Exotics
赤いアンプラリア、発色が綺麗なのでお気に入りです。
このブログが始まって、第二回の記事にて登場した個体です。
始めたのはそう昔のことではないですが、比べてみると大きくなりましたねー……。



袋。
この子は本当に発色が綺麗ですねー。
真っ赤な袋のお尻側に緑の斑が入るのも、リンゴみたいでかわいいです。
こんな袋がグランドピッチャーでいっぱい並んだら、きっと壮観だろうなぁって。



次の袋もかなり出来てきてます。
11月に入ってから日照が回復してきたことに加えて、
温室管理に移行したので環境が高温で安定したおかげか、最近調子がとてもいいです。
管理が楽なのは夏ですが、手間は掛かるものの安定して大きくなるのは冬だったりしますね……。
去年も続々リーフジャンプしたのは冬の間でしたし。
今年は夏の気候が例外的にダメダメすぎたのかもしれませんが。
そう考えると、常に安定した温室なら、かなりの早さで爆発的に大きくなるのではないでしょうか。
パワーフィーディング的な……?
常に安定した環境で育った個体は、ちょっとした環境の変化で大きく調子を崩したりもしますが。
水槽栽培で育った個体に特に顕著ですよね。



最新の葉と、次の袋の蕾。
葉の新緑色も綺麗だし、蕾もしっかりしてるので、こっちにもいい袋を着けてくれそう。
最近鈴生りで本当に調子いいですし。
やっぱり日照は全ての基本の一つですね……。
光と水と風、そのうちのどの要素が欠けても、植物は上手く育ちませんね……。



アンプラリア特有の貧弱な新芽。
いつ見ても本当にここから大きくなるのか心配になるような芽ですが、
いつも通りにここからちゃんと育って大きな葉っぱになってくれるのでしょう……。
貧弱そうに見えても、袋になる部位は意外にしっかりしてますしね。

来年に向けて、大きめの平鉢に鉢増しする予定なのですが、
低地性アンプラリアの植え替えは梅雨の間というのがセオリーですが、
屋内の温室管理で高温、高湿度が維持できているので、
今のうちに植え替えてしまうという選択も、ありなのかもしれません。
そうすれば、来年の屋外管理に移行する頃には、新しい用土の方にも
根を伸ばしてくれていると思いますし……。
今は袋もみんな宙ぶらりんなので、用土の上で安定して作ってほしさもありますし。
挿し木や幼苗から2年で大株に仕立てる技量は私にはありませんが、
この子も早くグランドピッチャーを見てみたいところです。


寒いですねー。
昼間はそれなりに暖かくなる日もあるのですが、木枯らしの吹き荒ぶ日も増えてきました。
今年の木枯らし1号は10月には吹いてしまったらしく、やっぱり今年はおかしな天気です。

先週くらいからずっと頭痛に加えて、特に何もした覚えはないのに全身筋肉痛と倦怠感に悩まされています。
最近はタスクも山積みで、週二更新はいよいよ難しくなったように思い始めました。
一応日課にしているので、出来る限り書き続けられるようにはしたいのですが……。
今日は撮り溜めた画像もないので、他所の栽培品でお茶濁しです。



N.attenboroughii BE-3693 a very large number of clones / Borneo Exotics
アッテンボロギの幼苗。
それにしても値上がりしましたねー……。
BEの販売リストにしばらく安定して並んでいましたが、とうとう消えましたね。
とうとう売り切ったのでしょうか……?
EPのように全て売り切るようなことはないと思うので、また増殖すれば再販されるとは思いますが、
おそらく多様性や個体差のバリエーションは少なくなるんじゃないかなって思います。
どの個体がクローン化されるかによりけり、ですね。
BEペルタタの例とかもありますし……。
色は最高なんだけど、袋の形がちょっとねー……。



うちのも去年はこんなサイズでした。
このサイズで2万超えとなると、うちの子はいくらになるのかな……なんてお下品な考えも出てきたり。
まあ、1年あれば十分あのサイズにはなると思いますけれど。



N. jamban BE-3276 / Borneo Exotics
BEジャンバンの袋。
うちのDavidジャンバンの袋とほとんど変わらないですねー。
まだ幼苗だから、と思いたいところではありますが……。
Carnivoria EUの導入元も、今回は実生じゃなくてBEでしたー、とかだったら結構ショックです。
とりあえずは大きく育ててみないとわかりませんねー。



N. villosa
初めて見ました。
都市伝説の類ではなく、実在するんですねーというのが正直な感想。
標高3000メートル以上に自生する超高地性種の一つ。
昼間はよく陽を当てた上で15度以内に、夜間は気温を5度以下まで下げないと数日で枯死する、
という記述をよく見かけますが、どこまで本当なのかはちょっとわからないですね……。
ラジャやローウィなんかも昼間20度の夜間15度、冷房設備無しでの栽培は不可能との記述が多いですが、
ここ数年だと冷房設備無しでの栽培記事も増えてますし、実際うちでも無冷房で余裕で越夏しましたし。
さすがにヴィロサのレベルになると、小手先の工夫程度ではどうにもならないかと思いますけれど。
うちの環境での栽培は不可能に近いと思うので、今後も導入する予定はないです。



N. hurrelliana
たまに山田さんのところの分譲リストに並んでますが、もれなくお値段6桁でドン引きです。
発見……というより原種として独立したのが比較的最近で、栽培法なんかは全く確立されてません。
ローウィと同じ感じで簡単、という記述もあるのですが、そういうことを書いてる人は、
もれなく国内はおろか、世界でも指折りの技術を持つ栽培家ですので、参考にはしにくいかと……。
この襟から蓋にかけての部分とか、すごいかっこいいんですけどねー……。


最近体調も悪いし忙しいし、時間もありません。
近況を表すとしたらただ一言、疲れた……と。




N. lowii Mt.mulu Thomas Alt clone / Y's Exotics
先月の様子と、今の様子。
新芽が動いているのは確認できますが、1ヶ月でこの変化は遅いですよね。
まるでアハ体験です。




最新の袋の一ヶ月。
ローウィーは葉も袋も異様な硬さが特徴の原種ですが、こんな幼苗のうちから健在で。
大抵のネペンテスは一月もしたら、袋は多少くたびれたりはするものですが、
本種の袋は先月と比べて全くと言っていいほど変化がありません。
まるで間違い探しです。
成長が遅いということは、代謝も遅いということなのでしょうか。
もしそうなら、袋はかなり長持ちしてくれそうですねー。




次の袋の蕾。
極僅かに膨らんだ……ような気もします。
サイズにすると、1ミリとちょっとくらい。
2ミリは大きくなってないと思います。
今年中には絶対完成しないですね、これ。




新芽の様子、ピントはどこへ行ったんだ……。
ピンぼけですが、一番成長の分かりやすい部分です。
成長が遅いとは言っても、さすがは成長点と呼ばれるだけのことはある部位です。
ぐぐっと立ち上がって、ネペンテスの新芽らしく。
このまま元気に大きな葉っぱに展開してくれたらいいですね。




N. truncata / Y's Exotics
比較、参考までに、成長が遅いと言われるトランカータの袋の様子。
こちらは1ヶ月ではなく2週間後の様子です。
成長遅いとは言っても、きちんと日毎分かる程度には動いています。
そう考えると、ローウィー幼苗の規格外の遅さがよく判ります。
ローウィーの成長が軌道に乗るのは、順調に行けば来年の秋以降。
正直どうなるかはまだまだ全然分かりませんが、地道に世話を続けていこうかと思います。


プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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