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先日病院に行ったところ、なぜか心療内科の受診を強く勧められました。
そんなに疲れてるように見えたのでしょうか。
まあ、実際疲れてる訳ですけど……。



Aconitum nipponicum ssp. nipponicum var.nipponicum
しっかりと地上部が枯れましたので、ばちこり植え替えていきます。
ちなみに枯れた地上部は、復活する訳でもなければ脇芽が出る訳でもなく、
作業の邪魔になるだけなので切り取ってしまいましょう。
トリカブトの毒は根部に集約されてはいるものの、一応は全草有毒なことと、
枯れていても毒性は失活しませんので、切り取った主茎はきちんと処分しましょう。
間違ってもその辺に放置とかしないように。



主茎を切ったらひっくり返して鉢から取り出します。
そうしたら古い用土を流水で落としていきます。
トリカブトは根の植物なので、ほぼ確実に根鉢を形成しています。
少し大変ですが、根気よくほぐしていきましょう。
なるべく残した方がいいとは思いますが、休眠中なので割と大雑把にやってます。
しっかり育っていれば分球したり生子が出来ているので、適当に分けておきます。

なお、塊根部は先程の枯れた主茎とは桁違いの非常に強い毒性を持っています。
トリカブトの有毒成分は経皮吸収されますので、根を弄る際には必ずゴム手袋をするように。

……私は素手でやりましたけど。



鉢に用土を少し入れて、その上に塊根を乗せていきます。
5号鉢のセンターに大きな塊根を一つだけ植えてみました。
スペースに余裕があるので、次の冬にはまたたくさん分球してくれると思います。
生子や小さな塊根は別の鉢にまとめて植えておきました。
次回までに大きくなっていたら、個別に植え替えます。

今回使用した用土は、赤玉土、鹿沼土、腐葉土を3:2:1で配合したものに、
珪酸塩白土を少量と、マグァンプで元肥をしっかり効かせています。
トリカブトのような根の植物は、基本的に肥料喰いですので。



塊根が中心からずれないように、用土で埋めていきます。
大体6分目くらいまで、成長点が見える程度に。
わかりにくいですけど、中央に白い成長点が確認できます。



そうしたら、今度は先と同じ配合の元肥を混ぜていない用土で完全に埋めていきます。
ウォーターポケット分を空けた9割くらいを目安に。
なぜわざわざ肥料を含まない用土で表面を覆うのかといえば、
トリカブトは常に湿った環境を好むので、肥料が効いてると、
表面が藍藻でドロドロになってしまい、見た目にも汚らしくなってしまいます。
萌芽以降に液肥を使う際は、アンプルを使うと表土を綺麗に保ちやすいです。
完全に自己満足ではあるのですけれど。
鉢にアンプルを刺す際は、根を傷つけないように注意しましょうねー。

仕上げにラベルを刺したら完成です!
トリカブトの判別は難しく、混ざると全く見分けがつかないので、
複数種類を育てている場合は、特にしっかり分けていきましょう。

トリカブトの栽培は個人的には簡単だと思いますけど、
一応は高山植物なので、園芸をやったことのない人がチャレンジするには難しいと思います。
最近は業者が取り扱いを自重することも多くなり、店舗で見かける機会も減りましたが、
この魅力的な植物の栽培を、いつまでも続けていけるように願っています。

ここ数週間ずっと暖かい気候が続いていましたが、明日以降は寒波によって時期相応に冷えるそうで。
思えば年も明けましたが、今期に氷が張るほど冷え込んだのって、まだ一回だけなんですよね。
このまま春になったりしないかなー。
冬至は過ぎているので、日はこれから徐々に長くなっていくのですけれど。
少し嬉しい……。



N. veitchii x burbidgeae / Exotica Plants
ビーバビの袋が完成していたので、今回はこの袋をじっくり観察してみようかと。
去年の11月に蔓の先っちょだった部位なので、大体2ヵ月で完成するみたいです。
交配種にしては遅い気もしますが、暖冬とはいえ真冬なのでこんなものかと。



この蟻の戸渡りめいた部分は、翼という部位です。
獲物となる虫を開口部まで登らせ易くするための足場の役割を持ちます。
こうして寄って見てみると、ギザギザした部分が繊細な形をしていて綺麗ですね。

今期は冬でも屋外に出せる機会も多かった所為か、冬の袋にしてはそこそこ色が乗っています。
この子の着ける冬の袋は、毎年青瓢箪みたいだったのに。



襟の部分。
やっぱりストライプは発達しませんでした。
夏の屋外だとばっちり決まるので、光線量によって入り具合が変わるのでしょうか。

ちなみにこの襟の部分、実物に触れたことのある方は知っているでしょうが、
ワックスでも塗ったかのような、不自然なくらいに滑りがいいです。
夏に観察しているとよくわかりますが、この部分に虫が止まると、スコーンと落っこちます。
触感が似ているものを例えるとしたら、スキー板の裏側です。

縁の部分は細かい歯が並んでいるような構造をしています。
ちゃんとしたカメラでマクロ撮影したら、すごく面白い写真になりそう。



蓋の部分。
こうしてみると、意外に毒々しい模様をしています。
夏なんかに調子がいいと、この部位から蜜をだらだらと分泌して、
おびただしい数の蟲を集めたりします。
トライポフォビアでなくとも鳥肌の立つ光景なので勘弁してほしいところです。



袋内部。
内側にもある模様がいいですねー。
夏には蟻やら蜂やらがみっちりと詰まる高性能な捕虫袋ですが、
今の時期はさすがに中には何も入っていません、まっさらで綺麗な状態です。
最盛期とか、本当に真っ黒なドブ汁みたいなのが溜まってますから……。
捕虫袋本来の役割ではあるのですけれど、栽培品としては綺麗な状態で居てほしいところです。

暖かい……。
冷たい北風も吹かず、ここしばらくは快晴続きなので、
屋内の窓際ではむしろ暑いくらいです。
冬にこんな気候だと、今年のネペンテスは当たり年になりそう。
毎年こんな冬になればいいんですけどねー……。



N.sibuyanensis BE-3164 / Borneo Exotics
暖かいとは言っても一応は冬。
今の時期に袋を着けてくれる子は限られてくるので、登場する顔ぶれもお馴染みになりつつあります。
……シブヤンが真冬に袋を着けているなんて、通常ではありえないことなのですが。

同じ種類のネペンテスばかりが登場しても話題がマンネリ化してしまうので、
他の植物も登場させたりしつつ、お茶を濁していこうかと。
お茶濁しといえば、元旦早々トリカブトの植え替えをして、
その過程も一応画像に残してみたのですけれど、地上部が無い時期な上に土の画像ばっかりで、
見てても全然面白くなさそうだったので、このままお蔵入りしそうです。



とても小さな袋ですが、かわいいですねー。
上下でくっきり色が分かれてるのは、幼苗に着く未熟な袋によく見られる特徴です。
これから大きくなるにつれて、個体ごとの個性によって着ける袋が変化していきます。



頂芽。
今の時期にネペンテスを屋外で潅水できるなんて、今年はなんていい年なのでしょう。
水温は冷たいので最適ではないのでしょうが、気温は15度を超えているので、
屋外で作業をしていると、軽く汗ばむくらいの陽気です。
本当に、毎年冬がこんな気候ならいいのに……。

………
……


それと、水槽栽培用の環境を構築しました。
まだLEDは用意していないので蛍光灯を使っているのですが……。
こちらの結果は後日また記事にしていけたらと思います。

今年は本当に暖冬傾向ですね。
もちろん寒波が来れば寒いのですけれど、そうでない日は春のように暖かいです。
1月というのに、今日は亀が庭で遊んでました。



N. hamata Gunung Lumut clone4 / Wistuba
夏頃にウィスツバから輸入したハマタ。
気付けばもう年も明けて、去年の話になるのですね。
輸入報告以来一度も登場しなかったウィスツバ由来の未順化極小苗なんて、
既に裏でとっくに枯れていたのでは?……という疑惑もありましたが、
なんとか生きています、記事にするほどの変化も進捗も無かったというだけで。



まあ、記事にしてなかった一番の理由は、やっぱり袋が無かったことです。
クローン4はどんな袋を着けるのか、気にはなっていましたが未だ確認できていません。
リーフスパンも全然大きくなっていませんが、去年の記録的な災害レベルの酷暑も考えれば、
生き残ってくれただけでもよかったかな……と思います。
無事に順化も終わっていますし、今年は春以降ぐいぐい育つと思います。

スマトラ高山系は冬でも袋を作ってくれる辺りが、育てていて楽しいです。
草体も小型で狭いスペースでも栽り易いですし。



頂芽の様子はとにかく元気そうな感じ。
この頂芽から展開される葉にも、しっかり袋は着いてくれそう。
鋭い牙のびっしり並んだ禍々しくも綺麗な袋を、うちでも早く見たいですね。

本種以外にもアリストロキオイデス等々スマトラ高山性は、
原種にしか見られない構造を持つ種類が多く、興味深い個体群です。

仕事納めってなんだっけ……。
年越し残務処理とか勘弁してほしいんですけど……。



N. truncata / Y's Exotics
元々うちに居たベントラータを除けば一番初めに育て始めた子です。
長く居る割にはあまり大きくなっていませんが、冬を越す度に調子を落としてリセットしてるので……。
本種は低地性ながら耐寒性がやたら強く、他の高地性と一緒に越冬できるのですが、
過乾燥やら秋の長雨やらでダメージを受けてしまうのですよね……。
初年の冬にドライアウト寸前まで乾かしてしまったのは、完全にただの私のミスなのですが。
さすがに導入時に比べたら大きくなってはいるのですが、
上手く管理できていれば、もっと大きく育ってくれていたのでしょうねー……。



他所で見かける化物級の袋に比べたら全然小さくてお話にもならないのですけれど、
それでも本種の袋は小さいうちから特徴的です。
トランカータの袋って、すごいかっこいいんですよねー。
うちの子も早く大きくならないかなーとは思うものの、
フルアダルト個体の草体を見てしまうと、持て余しそうな怖さもあります。
鉢移動とか絶対無理なやつじゃないですか……。
性質として徒長しないだけ、まだ救いがあるのでしょうか。
徒長しない性質は、同時に挿し木で殖やしにくいということでもあるのですけれど。



新しい袋。
蓋が開く寸前で完成間際です。
前の袋より小さくなっていますが、冬ですしこんなものです。
気温も下がれば日照時間も短くなるのですし。
ニュージーランドみたいに18時間以上の日照のある国が羨ましいです。
日照時間が長い分植物の生長も極端に早く、日本では御神木クラスの巨木が、
街路樹や雑木としてあちこちに生えています。
あそこ真夏でも日陰は肌寒いくらいの気候ですし、高地性種育てるには最適な環境だと思いますよ。
検疫が死ぬほど厳しくて、海外の植物とかまず持ち込めませんけれど。



頂芽。
また挟まってるじゃないですかやだー!!



外してやりました。
ちょっとくびれてしまっていますが、時間が経てば問題なく成長します。
調子を落としたときに極端に小さな葉を出して、そこが枯れた部分がぽっかり空いていたのですが、
頂芽の角度的に、その隙間に上手く収まってくれそうです。
これで綺麗なロゼットに戻ってくれたらいいなぁ……。

……でも、成長過程を見比べてみると、
一年を通しても数える程しか葉を展開しないのですよね。
成長が遅いわけです……。
その葉を一枚出すごとに着実にリーフジャンプさせられればいいのですけれどねー……。
実際、上手い人はそうやって育てていますので……。

プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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