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上野の方では桜が開花していますが、こちらはまだです。
先日確認してみたところ、咲いていたのは1輪のみ……開花宣言は数日後でしょうね。



H. sp.
チャグロサソリの一種。
スマトラ原産ということらしいのですが、種小名まではわかりません。
チャグロやアジフォレという名前は東南アジア産のHeterometrus属のサソリの総称なので、
同じ名前で販売されていても、入荷ロットごとに種類が異なる場合がほとんどです。
見た目には同じでも別種の場合、ペアリングしようとすると殺し合うので注意が必要です。

……本当はダイオウサソリがほしかったのですが、イベントには1匹も居ませんでした。
湿潤系サソリでは最もポピュラーな種類なのですが、
サイテス記載種なので、基本的には国内CBしか出回りません。
唯一の救いは、ダイオウサソリは多頭飼育ができるので、環境が良ければ簡単に増えてくれます。
……ただ、ベビーから育てた場合、どうしても一定数は死んでしまうので、
ベビー1匹だけで育てる場合は途中で落ちるリスクが高いです。
WC個体が入ってこないのでインブリードが進んでる説もありますが、その辺は詳しくないです。



うちに来てから一度も餌は食べていませんが、お腹はどんどん膨らんでいくので、
たぶん持ち腹、WC個体のメス成体なので……。
ちなみに餌は一切食べませんが、水だけは大量に飲みます。

ダイオウとは違い、チャグロサソリはワイルド個体が多いイメージです。
東南アジアにたくさん居る上に、近縁種の区別が非常に難しいため、
国内での完全CB化が難しいんじゃないかなって思います。

ボルネオ産の個体は毒性が非常に強いというデマが出回っていますが、
H. longimanusも他のHeterometrus属と大差なく、毒性としては弱いです。
では、なぜそんなデタラメが流布しているのかといえば、
死亡例の無いダイオウサソリとは違い、チャグロサソリには過去に1件だけ、海外で死亡例があります。
ただし、死因は毒そのものではなくアナフィラキシーショックによるものです。
アナフィラキシーショックが起きるのは毒性の強さとは一切関係がなく、
身近によく居るミツバチの毒でも起こりますし、
食べ物のソバやピーナッツなんかでも起こることがあります。

要するに、毒性の弱いサソリでも刺されないに越したことはないですよってお話に、
盛大に尾ひれがついて、有る事無い事適当に盛っていった結果ということです。

………
……


デザヘアの飼育環境を、一から根本的に見直そうと思います。
1週間飼育してみて、問題点ばかりが浮き彫りになってきました。
詳しくは後日書いてみようかと思います。

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無題
チャグロ、ダイオウ、フォレスト、ハサミの形や針玉の色等の違いで見極めていたつもりですが何となくなんですよね。
多湿黒のコアなマニアさんなら決定的な何かを掴んでいるかもしれませんが....。
自分はあの時期キョクトウだけに寄りかかっていたのだと痛感します。
なまくら 2019/03/24 (Sun) 19:17 編集
Re:無題
≫なまくらさん

同じチャグロでもロングクロ―系は見分けやすいですけどねー。
別種として独立している以上、何かしらの決定的な違いはあるのでしょうけれど、
その辺りはやっぱり海外文献頼りかもしれないですね。
湿潤系のサソリはどうしても、クワガタとザリガニを足して二で割ったようなイメージが……。
2019/03/27 (Wed) 01:56
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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