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今日はビーバビの植え替えや挿木でもしてみようかと思ったのですけれど、
週末に分単位の綿密なスケジュールを突然ぶち込むのはやめてほしいのです。
……というわけで、今日も撮り貯めたシブヤンエンシスです。
ちなみにMTのシブヤン・レッドピッチャーは今現在袋が着いていないため割愛されてます。
やはり低地性として育てられている分、気温の低下には弱いのかもしれません。



N.sibuyanensis BE-3164 / Borneo Exotics
輸入時から最高に状態がよく、スムーズに順化してくれた子です。
袋もすぐに着け始めて、シブヤンがみんなこの子みたいに素直だったらいいのに……。
導入時のリーフスパンは5センチ程度で、現在は4号鉢の縁から飛び出し、
13センチをなんとか超えたといったところです。
劇的に大きくなったというわけでもないのですが、それなりに順調かも。



袋もまだ作ってます。
本当に、なんて素直でいい個体なんでしょうこの子は……。
おそらくは日照の関係上、シブヤンエンシスにおいては今年最後の袋になりそうですが、
来年も、春も早くから袋を着けてくれることを期待しましょう。

正直かなり小さな袋ですが、もう晩秋というよりすっかり冬になりかけたこの気候で、
シブヤンエンシスが袋を着けてくれている事自体が、うちの環境では奇跡みたいなものなので。
ここ最近は、本当に寒くて寒くて……。
それもそのはず、今週末からはもう12月に突入ですよ。
今年ももう、終わりなんだなぁ……。

……という訳で、撮り貯めたシブヤンエンシスの記事も、これでもうおしまいです。
何故なら未来のことは、まだ何も記録されていないからです。
本種は本当に好きな種類なので、また記事にできるような変化があれば書いていきます!

前々から制作中だったコロ虹用の飼育ケージがようやく完成しました。
時間が掛かったのは材料の発注から納入であり、
図面を引いた時点で全工程の1/3くらい終わってますし、
それに合わせて材料を切り分けた時点で9割方作業は終了しています。
あとはちょいちょいと組み立てて完成です。
図面に誤差があったり、素材が歪んでいたりすると、
辻褄合わせに膨大な作業量の増加が待っているのですけれど……。



N.sibuyanensis AW / Wistuba
あの悪名高いウィスツバからの輸入苗にしては、拍子抜けするほどに丈夫で素直ないい子です。
ツヤツヤで瑞々しい葉っぱを次々展開してくれます。
本種の葉っぱはプラスチックのように硬質ですが、葉質自体は革質ではなく、
草質ネペンの葉を極限まで硬くしたような質感をしています。

導入時、AWからの輸入なので、どうせ小指の先みたいな苗が届くと思い、
3号鉢を用意していたのですが到着した苗は存外に大きく、急遽4号鉢に植え付けたのですが、
今となってはそれも小さくなりそうです。
……というかシブヤンエンシスが全体的に4号鉢だと狭くなりつつあるので、
まとめて5号鉢辺りにランクアップさせたいところです。
今の時期は高山性種も含めて屋内に退避している日が殆どなので、
鉢増しに備えて屋外の栽培スペースの増設をしていきたいところ。



袋。
なんか、接地してるのに随分と面長な形です……。
AWのシブヤンエンシスはとても綺麗な個体と聞いているのですが、
まだまだ袋に色も出ていないみたいですし、今後に期待です。
本種は袋を物陰に隠すように着ける傾向がありますが、この個体は特にそれが顕著ですね。
袋はみんな株元に隠しています。

それにしても、本来シブヤンエンシスは春から秋の初め頃までの、
日照の長い時期にしか袋を着けないはずなのですが、今年はがんばってますねー。
BE産の個体なんて未だに新しい袋作ってて、嬉しいけど異常事態です。
それに今年はペルタタも未だに袋を着けていたり、
去年までうちで袋を着けていなかった個体が軒並みがんばってるんですよね。
逆に去年好調だった子は、今年は微妙な出来だったり……。
毎年同じ年は無いですし、それぞれの種の好む環境だったということなのでしょうけれど、
それでも植物栽培はとても奥の深いものなのだと、改めて実感させられます。


ブログで使用している画像の容量上限が近付いてきたため、
そろそろブログの移転について考えるようになりました。
同じサービスで新しく作り直せばテンプレートも使い回せるのですが、
せっかくなので別の場所にも異動してみようかとも思ったり……。
とりあえずは、移転はそう先のことではないはずです。



N. sibuyanensis (d) / Exotica Plants
曲者だったエキゾチカプランツ産の個体です。
導入から丸二年、葉は展開するものの袋は一切着けてくれませんでした。
なんとか袋を着けさせようと、あれこれ試みてみたものの、結果は出ませんでした。
やっと袋を着け始めるようになったのは、今年の晩夏の頃からなのでした。



二年も掛けて完成した袋がどんなものになるのか、
期待と不安の入り混じる思いでしたが、出来上がってみれば小さいものの、
袋の形としては、なかなかの理想形でいい感じ。
今回のは宙ぶらりんで完成したため、やや面長な仕上がりとなりましたが、
用土に接地した状態だと、寸胴でどっかり座ったような丸い袋で、
まさに私がシブヤンエンシスを育てたくなる契機になった画像の袋を、そのまま小さくしたような。
このままの形で大きく成長してくれたら、本当に素晴らしい個体になるのではと思います。

もっとも、個体としての気難しさは理想とは程遠いのですが……。
袋を着けさせるのが難しいからこそ、完成時のうれしさも一入ですが、
できることなら、この素晴らしい袋をもっと気軽に楽しめたら……。
そんなときにこそ活躍するのが、実生選別からの品種改良なのでしょうねー。
ローウィなんかも実生に実生を繰り返していけば、日本の夏の暑さにも適応できて、
それでいて成長も早いとか、いつかそんな個体も現れるのかもしれません。
ローウィは産地ごとの個体差も大きく、交配種に似た特性でも出てくれたらあるいは……。
産地ごとの個体差という魅力をかなぐり捨てることになってはしまいますけれど……。

ただ、あんまり栽培が簡単だったり、広く普及してしまったりすると、
一気に駄物扱いされてしまうような気もしたり……。
いろいろな界隈を覗いてみると、この手の価値観を持つ層はどこにでも居るみたいですね……。
やれ、多肉植物のラベル落ち個体だったり、様々なモルフを持つ爬虫類のノーマル個体だったり。
一日陽が出ないと本当に寒いですねー。
まるで一気に冬がやってきたかのよう。
本格的な冬になったら、ビーフジャーキーを作るのです……。



N. ampullaria Sulawesi highland
ネペンテス・アンプラリア(高地性)
大平鉢に植え替えたアンプは葉っぱ4枚になる縛りプレイでもあるのでしょうか。
こちらも頂芽の勢いはあるので、特に問題は無いでしょう。
強いて言うならば、お気に入りだったフワフワの苔が全滅してしまったことくらい。

……ちなみに高地性アンプラリアとはいっても性質は低地性とほとんど変わりません。
低地性アンプは大抵18度以下になると低温障害が出始めますが、
こちらの個体は15度くらいまでなら踏み止まれる……という程度のレベル。
おそらくはアンプ以外の丈夫な低地性種と同程度の耐寒性で、
耐寒性はほぼ持ち合わせていないといっても過言ではないです。
暑さに弱いようなこともないので、通常のアンプとして扱って全く問題ありません。



赤みの強い葉とは対照的な、無地の鮮やかなライムグリーンの袋。
前回登場のウィリアムハーレクインとは正反対の配色です。
この二つの鉢を並べると、対比が本当に綺麗なのです……。

とりあえず冬の間は温室でぬくぬくしてもらって、
葉数も増やして株を充実させていきたいところ。
大きな平鉢なので、しっかり全体に根を回させないとです。



頂芽が展開しつつあります。
今回は写っていませんが、最新の葉にはしっかり蕾があり、
袋になるべく順調に膨らみつつあります。

これから屋内栽培に移行してゆくので、日照不足から袋のサイズダウンは不可避ですが、
それでも冬でも袋を着けてくれるのは有難いです。
リーフスパンは大きくなっても、葉数が少ないとスッカスカな印象なので、
本当に今期の温室栽培で株を充実させていかないとですね……。

今日は一日使ってネペンテスの世話をしよう。
そう決意した日に限って用事が入ったりする訳で。
ちなみに今日はレインボーちゃんの脱皮不全の皮剥いたりしてました。
うちに来てから脱皮は結構してるけど、脱ぐのが下手すぎて結局毎回アシストしてます。
かなりの多湿を好む種類だから乾燥気味なのかもですが、
ウェットシェルターも大きな水入れも設置してあるんですよねー……。
うるかした皮を剥いてくのは、結構楽しい作業ですけど。



N. ampullaria williams Red x Herlequin BE-3659 / Borneo Exotics
ネペンテス・アンプラリア
枯れ葉の整理したら、葉っぱ4枚しかないじゃん?
袋はばっちり皆勤賞で、次の袋の準備も、頂芽の勢いもいいのであまり心配はしてませんが。
ただ、やたらと株がぐらぐらして安定性皆無なので、支柱とか立てて補強したいです。
あと失敗したと思ったのが、ハイゴケを剥がしたこと。
比較的厚めの層を形成して根元を押さえてくれるので、株の安定にも一役買っていたようです。

傷んだ部分を丁寧にトリミングして綺麗な絨毯にしていた、
1年目のような真面目に手入れする純真さを取り戻していきたいところ。



袋。
なんだか色が薄いですねー……。
大平鉢に植え替えて、リーフスパンだけは大きくなったのですけれど、
葉の枚数や、袋の色等を鑑みると、クオリティーとしてはやや落ちてしまったような。
まだ大きな鉢に根が回っていない等の要因も考えられるのですが、
やっぱり本来の最盛期の夏の間に成長を促進できなかったのは悔やまれます。
もう寒くなってくる時期ですし、今年はこれが最後の袋かなー……、

……などということはなく、アンプラリアは環境に対してかなり寛容で、
他種が冬の間、どれだけ日照や保温に気を使っても着袋しないものも少なくない中、
本種は温度と湿度さえ確保してあげれば、結構袋も着けてくれるし草体も成長します。
やっぱり夏の屋外栽培と比べてしまうと、本来の色は出ないのですが……。
ただ、今現在屋外栽培に近い状態ですが、色は出てないです。
これだったら前期の冬の方が濃い色の袋を着けてる気がします。



次の袋も膨らみ途中。
途中で寒がらせたり、乾燥させたりしなければ、
きちんと膨らんで袋になってくれる予定です。



頂芽も順調に伸びてきてます。
本種の頂芽は異様に小さく細い状態から始まるので、
本当に展開するのか毎回不安になります。

もっとも、今は葉が展開するか否かより、
葉数の少なさの方が気になるので、どんどん枚数を増やしてもらいたいところです。
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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