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昼間は30度超えたり、夜温は10度切ったり、なんかもうアレです。
ある意味熱帯高山性気候を再現しているのかもですが、我々の方が先にダメになりそうです。



N. veitchii x burbidgeae / Exotica Plants
やっぱり大きくなってきた子は、全体像が上手く撮れません。
この辺がスマホカメラの限界なのかもしれません。

それはさて置いて、この子の登場は久々な気がします。
名前だけ、たまに出てきたりもしましたけれど。
去年の屋外栽培で、なかなかいい袋を着けるようにはなったのですが、
例の3ヵ月間降り続いた長雨からの、記録的寒波の冬へのコンボで、
すっかり袋を落としてしまったのでした。
けれど、この交配種の強さの本懐は、多少の悪環境にも耐え抜くところにあります。
春の訪れと共に、何事もなかったように一気に成長を再開させました。



春になって新しく作った袋。
色彩や模様の方は、もう少しがんばりましょうといったところですが、大きさは申し分ないです。
まだ開いたばかりなので、襟が立ってますね。
あと数日もすれば巻いてきて完成します。
ストライプもまばらでちょっと寂しい感じですが、本調子に戻ればしっかり入るはず。
袋を着ける度によりよくなってゆくので、次の袋にも期待が持てます。



次の袋。
前の袋が完成したので、これから膨らんでくるはず。
ここからだと、まだまだ時間が掛かりそうです。
さっきの袋よりも、より綺麗な色彩と模様になってくれたら嬉しいですね。



頂芽……というよりは、もう展開中の葉っぱですね。
去年の夏にはかなりのサイズにリーフジャンプしたのですが、
日照不足と冬の寒さで少し小さくなりました。
ただ、さっきの袋のサイズ感からも、すぐにでもまた巨大化してくれそうな予感です。

久方ぶりに晴れました。
今週はずっと雨でしたしねー。
でも、去年みたいに3ヵ月間降り続くのに比べたらマシです。

どちらかといえば、今回は長雨よりも強風による被害の方が大きいです。
今月に入ってから昼夜を問わず、常時10メートル程の風が吹いており、
それだけならちょっと風が強い程度で済ませられるのですけれど、
時折30メートル級の突風が割と頻繁に吹いたりするので、油断できないです。
春は毎年風が強いですが、ここまでではなかったです。
ネペンテスにも少なからず被害が出ており、私の気分を重くさせる要因の一つです。
そういえば去年栽培場に侵入者があって荒らされたのも5月だったし、
私にとって、5月は厄月なのかもしれませんね……。



N. rajah Thomas Alt clone / Y's Exotics
表題の通り、ラジャを植え替えてきました。
ラジャは種小名が示す通りネペンテスの、延いては食虫植物の王ともいうべき存在です。
……とは言っても、うちのは小さくて威厳も何もあったものじゃないですけれど。
お迎え当時のリーフスパン2センチ未満の超極小苗から比べたら、多少は育っています。



植え替えてみてわかったことがいくつか。
この子は元々ピートモスか何かに植わっていると思っていたのですが、
鉢から抜いてみたら、真っ黒になった水苔でした。
ラジャは植え替えを嫌うと聞いていたので、
導入時に根鉢を崩さないように植え付けたせいで全く気付いてませんでした。
今回は傷んだ水苔の部分は出来るだけ外して、新しい用土で植え付けました。



今回用いたのは有機用土。
アリストリコーサを始め、いろいろと結果を出している用土ですので、今回も使っていこうかと。
うちでは有機と無機の二種類の用土を使っていますが、
今後は出来れば有機側をメインにしていきたいです。
無機用土はセラミスを配合しているため、残土の処分が大変なのです。
畑土に混ぜ込んでも半永久的に残りますからね、アレ……。
ただ、ローウィやトランカータ辺りは有機用土との相性が微妙そうな気もするので悩みどころです。
実際に試したことはないので、あくまでイメージ的な問題なのですが、なんとなく……。
用土辛めに管理するので、一度乾いてしまうと萎縮して水を吸いにくくなる有機は微妙かなって。



仕上げに前の鉢の表土を覆っていた苔を貼っておきました。
今はまだ貼り付けた感がありますが、ミスト管理して一夏もすれば馴染むはずです。

ラジャは植え替えに弱い面もありますが、調子を落とさずに育ってくれたらいいですね。
というか、植え替えてみたら傷んだ水苔から根も全然伸びてなかったですし。
しばらく様子を見て、今後の推移を観察していこうかと思います。

まだまだ気分は重いですが、今回から書いていこうかと思います。
いつまでも休んでいる訳にはいきません。



N. ampullaria williams Red x Herlequin / Borneo Exotics
GW明けには低地性種も終日屋外管理できるようになるとか言ってましたけど、
明けてみれば、気温6度しかないんですけど。
そろそろ温室片付けようかと思ってましたけれど、役に立ってよかったです。

画像の方はアンプラリア、葉がサイズダウンしていますが、おそらくは環境の変化によるもの。
葉は小さくなっても、袋はきちんと着けていますし。
今週は気温が低く、多少の負担はあっても外の環境に慣らそうかなって思ったのですが、
ここ数日はさすがにあんまりなので加温しています。



屋外管理に移行してから着けた最初の袋。
まだ新しいので細長いですね。
真夏の全盛期に比べたら小さいものの、屋内で着けた袋に比べれば格段に大きく、
発色もよくて綺麗な深紅色をしていて、調子は悪くなさそうです。
やっぱり屋外栽培の方が、いい袋を着けてくれます。



N. ampullaria Sulawesi highland
温室から出した際に頂芽が萎縮しましたが、環境の変化による一時的なものと判断し、
特に保護などせず、そのままの管理を続けてきましたが、
目論み通りに最新の葉はリーフジャンプしました。
ただ、ちょっと全体的に赤みが強すぎる気も……。
もっとも、この個体は元々赤みの強い葉を着けるのですが、ちょっと赤すぎますね……。
ここ数日の気温の低さによるものでしょうか。



元々は綺麗なオールグリーンの袋を着けるのですが、
赤みがかってブロンズチックになってきました。

このところは本当に寒いですが、さすがにこんな異常な寒波はそう長続きしないと思います。
早いところ例年通りの晩春から初夏の気候に戻ってくれたらいいのですけれど……。
植物を育てるようになってから意識するようになったのかもですが、
毎年何かしら、いつもと違うイレギュラーな気候が発生している気がします。
地下室でデスクに向かっているだけの生活では気付きもしませんでしたけれど、
同じ年というものはきっと、存在していないのですね。

5月に入りました。
最低気温も15度を超え、低地性種も夜間を屋外で過ごせるようになってきました。
ただ、今週はまだちょっと冷える夜もあるみたいなので、
完全屋外管理に移行するのはGW明けくらいになりそうです。



N. aristolochioides x ventricosa BE-3447 #1 / Borneo Exotics
なんかもう大きくなってきて、全体像が上手く撮れないですね……。
支柱も立ててるのですが、既に天辺まで届いてますし……。
4号鉢は小さそうだったので5号鉢にしたのですけれど、それでも小さかったような……。
大きくなってくれるのは、嬉しいんですけどねー。



画像だとサイズ感があまり伝わらないのですけれど、握り拳くらいのサイズがあります。
隣にある今まで着けてた袋の、軽く倍以上の大きさです。
ただ、色は濃くなって下位袋っぽくなりました。
徒長してきているので上位袋になりかけてるかと思ったのですが、
もしかしたら、ただの日照不足で薄い色の袋を着けてただけなのかもです。
枯れて縮んでいるとはいっても、去年の袋がすっぽり入りそうです。



次の袋もほぼ完成してます。
同時進行で3つくらい一気に膨らませています。
サイズは上記画像と同じくらい。
あまりに急激に大きくなりつつ、袋も一気にたくさん着け始めたので、
育てていて、日毎観察していて驚きました。



用土の上で作り始めた最新の袋。
まだまだ途中ですが、接地して安定しているので、これからどんどん大きくなりそうです。
この調子で、みんなどんどん大きくなってくれたら嬉しいです。
ラジャ辺りは有機用土で水分多めで管理してきたので、用土も傷んできたので、
そろそろ新しい用土で植え替えてやりたいところです。
本来ならもっと早い時期にやるべきだったのでしょうけれど、時間も取れなかったですし……。
せめて暑くなる夏本番前、梅雨時辺りで養生が終わるようにしたいところです。

作業の最後の追い込み中ですが、いろいろなことが重なりすぎています。
元々マルチタスクは苦手なのですが、同時進行で事を進めていかなければ仕事が全く回りません。
というか一人にいろんな作業を兼任させすぎなのでは?
これでは歯車というよりも、CPUのような作業量です……。

……そんな中でも、無理して取ったお休みで、遊びに行ったりもしましたけれど。
たまには息抜きもしないと、身体がぶっ壊れてしまいます。
多少休んだところで、壊れる時には壊れるのですけれど。
それは去年学んでいます。



N. lowii mulu / Y's Exotics
前回のローウィと比較用に、以前からうちに居るムル産の個体です。
一昨年の秋に導入しました。
導入当初はリーフスパン僅か2センチ足らずで本当に育つのか疑問だったのですが、
じわじわと少しずつ大きくなってきて、今は5センチちょっとになりました。
幼苗のうちは本当に成長が遅いですね……。



前回膨らみかけだった蕾は、黒くなってダメになってしまいました。
一つ着けるのに数ヵ月は掛かるものの、なんだかんだで毎回着袋していたので、
今回初めての着袋失敗に、少し心配です。
次の袋が急速に大きくなっているので、問題はなさそうですけれど……。
最近暖かくなって屋外管理に移行した所為なのか、
あるいは生きてる状態の袋が無くなったことによる焦りなのか、
これまで数ヵ月掛けてきた成長を数週間でトレースしています。
もっとも、去年の8月以降数ヵ月日照が無かった上に、
晴れた頃にはもう冬で、記録的な大寒波の影響もあって、
まともに育成できない期間があまりにも長すぎただけなのかもしれません……。
今年は気候に恵まれるといいですね……。



頂芽も立ち上がってきました。
最近の陽気を受けて、大きな葉に展開してくれたらいいですねー。
トラスマディの個体も早く順化を済ませて、この子といろいろと比較できるようになれば、
観察していて面白そうなのですが。
焦って順化失敗したら悲しいので、じっくりのんびり進めてゆきましょう。
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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