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※今日の記事は愚痴満載です。



前回の記事でも少しだけ書きましたが、
意図しない形でレディーラックを植え替えることとなりました。
都合で日没後に画像を準備しているため、画質が非常に悪いことをご了承ください。

……さて、今回植え替えをするに至った理由なのですが、
先日庭に入っていた植木屋さんが、レディーラックの鉢をひっくり返したためです。
別に鉢を倒すのはわざとじゃないだろうし、すぐに言ってくれたらよかったのですが、
バレないように鉢に戻して、ご丁寧に周囲に散らばった用土も集めて入れておいてくれる親切仕様。
ネペンテスの根は病害虫に非常に弱く、使用済みの古い用土を使い回すことはもちろん、
屋外で棚以外の地べたに鉢を置くことさえ憚られることは、栽培者からすればある意味常識です。
今回は鉢の異変に気付いたので判明したのですけれど……。
すぐに植え替えはしましたが、どうなるかはまだちょっとわからないです……。
用土に枯れ葉とかゴミとかいろいろ混ざってましたからねー……。

……実はこの業者、今回だけでなく以前にもいろいろやらかしており、
庭木に消毒薬と間違えて除草剤を散布して壊滅状態にしたり、
庭に捨てた吸殻をカメが誤食して大変なことになったり、
桜の木を大胆に剪定して枯らしてみたり、
真冬の温室に繋がっている電源を勝手に抜いて他のことに使っていたり。
……等々の前科が大量にあり、正直ほとほと困っています。
祖母の息のかかった業者なので、こちらからは何も言えないのですが、
こんな仕事をしていて、うち以外の依頼が本当にあるのでしょうか。
正直うちじゃなかったら訴訟沙汰になっていても不思議じゃない狼藉の数々です。
祖母の関係者じゃなかったら早急に手を切っています!

……去年栽培場に侵入者があって荒らされたのって、
私の居ない間にこの人達が庭で仕事してたんじゃないかなって、
今となってはそう思えてきて仕方がないのです。
除草剤の話もそうですが、致命的なミスをしても、
こちらから指摘しない限りは無かったコトにしようとする人達ですので……。



ついでに徒長していた主茎を切り取って、水挿しにしています。
掃除の際にバケツを使おうとして、無いと思ったらここにありました。
大きめのロゼットがちょうど縁に引っ掛かって、最高にちょうどいいです。
まるで初めからそこに在ったかのようなジャストフィット。
元の鉢がダメだったときの保険に、いくつか挿し穂を作ってあります。



脇芽から作った挿し穂、撮影用に棚に置いてますけど腰水管理です。
気まぐれでこの子だけスリット鉢です。
スリット鉢は軽くて割れないので、輸送も視野に入れた業者の栽培容器としては、
非常に理に適ったものなのだなって、改めて実感しました。
さらに効率を突き詰める場合は角鉢にしてデッドスペースを無くすそうですが、
ネペンテスだとさすがに鉢間の通気が悪くなりそうですね……。
そういう栽培方法をしてるのは、どちらかといえばドロセラに多いイメージです。
あちらの世界も種類や栽培環境等々、もの凄く奥が深そうです……。
あのキラキラに魅入られてしまったら、虫のように囚われてしまいそうです。


このところ忙しくて、あまり植え替え作業が進んでいなかったのですが、
意図しない形で植え替えをすることとなりました。
今思い出しても腹が立つ……!!

今回は時間が無くて画像も用意してないので記事にしませんが、
次回辺りに書いていけたらと思います。
でもきっと、愚痴だらけの記事になるんだろうなぁ……。



N. truncata / Y's Exotics

気を取り直して、今日はまた久々に登場のトランカータ。
ずっと昔にホムセンで買ってきて放置してたベントラータを除けば、
うちの中でも最古参の個体ですが、ちっとも大きくなりません。
毎年何らかのトラブルでリセット掛かってる状態なので仕方ないですね……。
成長が極端に遅いため、一度躓くとリカバリーするまでに時間が掛かるのです……。

前回登場した際に最新だった奇形葉から、三枚程新しい葉を展開しています。
単純計算しても、1枚展開するのに1ヶ月以上掛かってますね……。



成長は遅いし、全然大きくもなってくれないのですけれど、
袋の形は悔しいくらいにかっこいいのですよねー。
大株のトランカータは憧れなのですが、この子はいつになったら立派になってくれるやら……。

本当に、枯れた袋や枯れ葉の手入れ、してかないとですねー……。
過去に自生地では誰も枯れ葉の処理などしてくれない、という理論を聞いたことがあるのですが、
ここは自生地ではないので普通に処理していきます。
枯れ葉とか残しといても見栄えよくないですし、風通しも悪くなります。
じゃあ早く処理しとけよって話なんですけれども。



頂芽はいい感じ、次の袋も着きそうです。
実際に着くのはしばらく先の事になりそうですけれども。
成長は遅いけど、着袋率はかなり高いのですよね。
奇形葉も残っているし、食害痕もあるのですけれど、
葉の数は少しずつ増えてきました。
去年の秋の葉っぱ3枚しか無かった頃に比べたら全然いいです。
あの時は本当にもう枯れると思いましたから……。

今年の夏は暑かったですが、冬も暖冬になりそうとの予報が出ていました。
暖冬の年はネペンテスの出来がよくなりやすいので、そうなってくれたら嬉しいです。
もちろん暖冬とはいっても、屋外越冬なんて普通はできませんけれども。
あの時のベントラータは、本当に幸運の重なった結果の僥倖です。

速報、遮光ネット全損。
飛ばされないように補強はしてあったのですけれど、
金具だけ残されて、ネット部分はちぎれて飛ばされてゆきました。
このブログが始まった頃から使ってたものなので、劣化してたのでしょうねー。
あと、支柱の部分もバラバラになって散乱してました。
夜が明けてみれば、その惨状に途方に暮れたものですが、なんとか修復しました。
鉢は全て屋内に退避していたので無事です。

……今年はずっと風が強かったですが、なんだかんだで台風は掠める程度で、
こんなにもガッツリ直撃したのは、今年初めてだったかもです。
通りはあっちこっち惨状で、巨大な街路樹が根っこごと倒れていたり……。
ただ、台風が通り過ぎたことで、ずっと停滞していた前線が吹き飛び、
まるで真夏のような陽射しと暑さが戻りました。
反面、夜温は少し肌寒いくらいに冷え込みますねー。
それもそのはず、もう10月。
この子らも、そろそろ夜には取り込んであげないと辛いかもしれません。



N. ampullaria williams Red x Herlequin BE-3659 / Borneo Exotics
枯れ葉の整理全然してない……!
本当に、もう少し手を掛けてあげないとダメダメです。
ただ、なまじ気温が上がった所為で蚊も活性化しているらしく、
ちょっと外に出ただけで、あっちこっち刺されまくりで細かい作業に集中なんて、
とてもできないような状況です……。
虫除けでもなんでも使ってでも、本格的に秋の深まる前にいろいろやりたいところです。



アンプラリアは今期特に害虫の被害が酷く、スリップスに滅茶苦茶に齧られたりもしましたが、
やっとまともな袋を着けてくれるようになりました。
……とはいっても、もう10月。
夏も終わりでアンプラリアの盛りも過ぎてしまったのですけれど。
アンプラリアは他の原種に比べたら環境に煩くなく、
真冬でも陽に当てて温度と湿度を保っていれば、袋は着けてくれます。
他の原種は、冬の間はどんなにがんばっても袋は着けないものが少なくないですし……。
冬の間のシブヤンエンシスなんて、寂しいものなのです。



展開中の次の葉っぱと頂芽。
蕾もしっかりしてて、寒さに当てなければ次も袋を着けてくれそう。
アンプラリアの冬の管理は、次期以降の成長に直結する大事なところです。
来年もまた綺麗な袋を楽しめるように、しっかりお世話していかないとです。

暑かったり寒かったり、連日こうも気温差が激しいと、体調がおかしくなってしまいます。
私は相も変わらずの風邪気味ですが、それ以外にも身体はボロボロだったりする訳で。
夜温が低いのでカメを仕舞おうと持ち上げたところ、手首をいわしたり、
先日不注意から頭を打ったところ、激しい眩暈と耳鳴り、耳閉感に襲われたり。
本当に、ボロボロすぎて嫌になってしまいます。



N. peltata BE-3464 / Borneo Exotics
高地性種は軒並み不調だった今期の屋外栽培期間でしたが、
なぜかペルタタは例年に比べて調子がよかったです。
以前は春以外にはどうやっても袋を着けなかったのですが、
今年は今でも袋を作っています。
一体全体どうしちゃったのでしょうね。



BEペルタタらしく、細長い袋の形は健在。
今後成長しても、丸くなることはないです。
シブヤンエンシスのスクアット辺りと交配したら、面白そうな気もします。
……それにしても、用土表面が汚いです。
この子を植え替えたの、かなり前のことですしねー……。
特に鉢は狭くはなってないですし、調子を落としているということもないので、
そのうち表土だけ入れ替えようかと思います。



現在出来かけの袋。
今の時期に新しい袋が膨らんでいるなんて初めての出来事です。
こんな風に順調に袋を着けてくれていると、育てていて楽しくなります。
逆に厳冬期の屋内栽培とか、全然袋が着かないのでつまんないです。
それでも春以降に期待を込めて、しっかりお世話しないとなのですが。

次の葉っぱは大きくなってはいるのですが、袋は着かなさそうな感じ。
ペルタタの袋も、今年はこれで最後かもですねー。
来年まで見られなくなると思うと、ちょっと寂しくもありますが、
次の春にはもっと大きな袋を見られるように、がんばってお世話しないとです。

最近ネペンテスの管理がおざなりになってる気がします……。
暑さも一段落したことですし、鉢の藍藻を落としたり、
傷んだ用土表土の交換をしていこうかと思います。
苔が全滅したところにゼニゴケとか出始めて気持ち悪いですし。
今年の冬支度も、そろそろ始めていかないとですしね!



N. xLadyluck
実はこういう普及種も居ます。
ただ、去年の冬の寒さに当ててしまったため、主茎はかなり傷んでしまいました。
それでも、アンプラリアの血が入っていながら去年の低温で枯死しなかったのは、奇跡に近い気もします。
暖房かけてても室温は5度切ってましたからね……、外気温は氷点下10度でした。
やっぱりホムセンで売られるようになるまで普及した超強健種です。
ベントリコーサは片親に使うと、本当に強くなりますねー……。
現在は脇芽が出て、そちらに袋を着けています。



袋のサイズも半分くらいになってしまいました。
去年の夏には15センチ以上のサイズで太さもあったので、
そこから比べると大幅なランクダウンです……。
それでもレディーラックらしい深紅の袋は健在です。

こういう普及種はよく駄物扱いをされるのですが、本交配種は本当に綺麗です。
素晴らしい交配種だったからこそ、大量に増殖されて普及に至った訳ですし。



主茎の方もそれなりに頂芽は動いているのですが、
メインは完全にこちらの脇芽に移った感じです。
これはもう元主茎は切り落として、こちらの脇芽に注力させた方がよさそうです。

それと、脇芽も複数出ているので、一つ切り取って挿し木にして、
4号鉢辺りで新しく栽り直してみるのも面白そうかと思います。
小さな鉢なら、加温している温室の片隅に間借りできますし。
冬は耐えられるとはいっても、やっぱりそこはアンプラリア系交配種。
夏の方が絶好調ですし、冬だって暖かく過ごせるに越したことはないのです。
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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