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先月から燻っていたモンスタークライアント案件がようやく収束しました。
結論から言ってしまえば代金7万円ほど踏み倒された訳ですが、私は元気です。
この世界の総てが滅んでしまえばいいのに。



N. veitchii x burbidgeae / Exotica Plants
ビーバビの袋。
草体は大きくなりすぎて、写せる気がしないので割愛します。
本種はEPの作出した傑作交配種の一つ。
EPは基本的に作出した交配種は全て残さずに放出してしまうのですが、
(だからこそ、後になって欲しくなった際の入手難易度がとんでもなく高いのですが……)
このビーバビだけは常にリストに居る気がします。
リスト公開後は普通に売り切れてるので、フラスコ苗で増殖してたりするのでしょうか。
海外のナーセリー事情には疎いので、その辺はよくわからないです。

この袋ですが、完成してから時間が経っちゃってます。
やっぱり一番きれいなのは完成直後ですねー。

……あとはやっぱり、それぞれの個体の持つ素質です。
EPの苗は実生個体なので顕著ですが、それぞれ袋の色や形は全然違います。
本種は大体こんな感じですが、たまにとんでもなく綺麗な個体が表れたりします。
特異体ってやつです。
鮮やかなピンクの袋に深紅の斑点、リップは赤と緑の精緻な縞模様。
同じ種類とは思えないほどに素晴らしい個体でした。

種類は違いますが、選別個体の真骨頂とも云えるのが、
中村様の選別されたlowii x ventricosa キングクリムゾンだと思います。



次の袋になる部分。
去年は災害的な異常気象の影響もあり、全て落としてしまいましたが、
本種は基本的には冬でも普通に袋を着けます。
……もっとも、夏の屋外栽培時に着ける袋に比べたら、
色も模様も薄っぺらな、カスみたいな袋ですけど。
今年は暖冬になるらしいので、一応袋は着けてくれるでしょう。



頂芽が展開して葉になってきました。
やっぱり新品の葉っぱはつやつやして綺麗です。

栽培に関してですが本種は非常に丈夫です。
ただ注意が必要なのが、両親的に乾燥気味を好みそうな気がしますが、
実はそんなことはなく、やや湿らせ気味の管理を好みます。
……とはいっても、やはりそこは交配種。
多少乾かしたところで、完全にドライアウトさせたりしなければ、
特に傷むこともなく、普通に耐えてくれます。

……というより、本種が特別丈夫なのではなく、交配種は全体的にそんな感じです。
完全にドライアウトさえさせなければ、余程滅茶苦茶な栽培方法でもしない限りは枯れたりしません。
別に原種至高主義者という訳でもないのですけれど、栽培が簡単だからと交配種ばかり育てても、
正直どうやっても育つ品種が殆どなので、技術的な向上は見込めませんよというお話です。

……もっとも、偉そうなことを言ってもこの話、師匠の受け売りなんですけどね!

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無題
ウズラ模様に程よい唇が可愛らしいですね。
サイズも大きくて迫力もありそうですけど程好い丸みのお陰で何処か可愛い印象です。

原種は不調を直ぐに教えてくれますが
交配種は遅れてサインを出すので慌てます。
栽培する楽しみはどちらも同じですけど....

キングクリムゾン良いですよね!
毒々しい赤紫の大口!
只の lowii × ventricosa red と一緒にするな!
という迫力に憧れてしまいます。
なまくら 2018/11/07 (Wed) 09:41 編集
Re:無題
≫なまくらさん

本種はビーチとバービッジアエのいいとこ取りしたような見た目に、
しかも非常に丈夫で育成もすごく簡単という、まさに傑作交配種です。

原種も交配種もどちらも長所があり魅力的ですが、
スマトラ高山系は交配すると特徴が消えたり、原種でしか楽しめないものも多いです。

キングクリムゾンは本当に素晴らしい個体群ですね。
ただ、当然ものすごい大人気な上に中村様が個人で殖やした分が稀に放出されるだけの為、
需要と供給を考えると入手は非常に難しいと思われます。
2018/11/11 (Sun) 03:35
無題
手元に来る来ないは別にして
良いものが流行りに汚されないように
受け継いだ方々が嘘偽り無く純血を広めて
絶やす事無く大切に繋げていって欲しいですね。

なまくら 2018/11/11 (Sun) 10:58 編集
Re:無題
≫なまくらさん

この界隈では個体や袋としての素質がどれだけ素晴らしくとも、
一般に広く流通してしまうと総じて駄物と評される傾向が非常に強いです。
中村様のブログでもよく書かれていますが、入手困難な希少種の苗は、
皆が挙って入手しようと躍起になるのに、いざフラスコが完成し供給が安定すると、
何故か一気に誰も見向きもしなくなります。

逆に過去にホームセンターにまで流通してぞんざいに扱われていた普及種が、
生産農家の廃業と共に絶種寸前にまでなり、再入手が非常に難しいと解るや否や、
何故か今まで見向きもしなかった人達が大金をはたいてまで入手しようとしたり。
先達の栽培家がコレクションを放出したがらない理由はそこにあると思いますよ。
自身の半生を費やしてまで作出・選別した個体が、まるで消耗品のように扱われる様は、
到底受け入れられるようなことではありません。
2018/11/11 (Sun) 12:13
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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