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先日ちらっと登場した、アンプラリアの出来かけの袋が完成したので書いていきたいと思います。
まだちょっとリップが開ききっていませんが、すぐに開くと思います。



アンプラリアは本当に温度さえあれば元気に育ってくれますねー!
(その反動か、低温に曝した場合のダメージもすごいのですが……)
湿度なんかもあると、それはもう機嫌よく袋までつけてくれるのです。

少し前はアンプラリアは水槽栽培が流行ってた印象があるのですが、今でもやってる人っているのかしら…?
水槽栽培はたしかに袋をよくつけてくれるのですが、常時湿度100%近い環境で育った植物は、
少しでも環境が変化するとしおれてしまうため、外に出すには順化が必要となります。
ずっと水槽の中だけで育てるなら問題ないのですが、水槽内だと広さも足りないので……。
ので、基本的にうちでは水槽栽培はやっていないのですが、
もしか、またヘリアンフォラとか育てる機会でもあれば、そのときはやってみたいかもです。


盛大に話が逸れてしまいましたが、もう一つの話題、苔についてです。
マルチングに水苔で覆うなんていうのは、結構広く行われていると思います。
生きた水苔なんか使うとわさわさしてかわいいですし。
…ただ、先に挙げた水槽栽培ならいいのですが、屋外栽培のウツボカズラのマルチングに使われた水苔なんて、
数刻で白くかさかさに乾いてしまいます、乾いてしまいました、経験者は語ります。
これでは乾燥水苔と変わらないので、(たぶんマルチングという意味での効果は十分に果たせると思いますが)
せっかくなので別の苔で覆ってみることにしました。
スギゴケやヒノキゴケなど、綺麗な種類の苔がいろいろあるらしいのですが、
近所のお店の盆栽コーナーに唯一置いてあったハイゴケというのを使ってみることにしました。
適当にわさわさと、鉢の表面に敷き詰めてみます。



あっちこっち跳ね回ってて、黄茶色できちゃない苔だなぁ……、というのが第一印象でした。
もっと綺麗な苔を売ってるお店探したほうがよかったかもって。
まぁ、でも、せっかく買ってきたんだし育ててみよっかー、
ということで、葉水のついでに苔にも水遣りしていたところ、ツンツン新芽を伸ばしてきました。
見た感じがウィローモスっぽかったので、同じノリでトリミング。
伸び上がった部分や、黄茶色に枯れた部分をせっせと刈り込んだところ、見違えるほどに綺麗になりました。



若草色の苔の絨毯にアンプラリアの赤い袋がよく映えて、とても綺麗な鉢にまとまりました。
当初からは予想もできない、想定以上の結果です!
また、ハイゴケは仮根を出さない性質があるため、用土の通水性を邪魔しにくい気がします。
ハイゴケはいろんな文献に『乾燥によく耐える』と書かれていますが、
直ちに枯れることはないというだけで、実際には水は大好きみたいです。

とにかく赤系の袋がよく映えるのでお気に入りです。
特に難しい工程もないので、興味があれば一度試してみるのもいいかもしれません!

……写真を並べて気付いたのですが、直射日光と遮光ネット越しでは色味が全然違いますね。
現在スマフォで撮ってますが、もっといい感じに撮れるようがんばっていきたいところ。
たくさん撮って、気に入ったものだけ選んでゆく、という方法ができるのは便利ですねー。

最近暑いですねー…。
低地性のウツボカズラにはいい陽気なのかもしれませんが、
それ以外のウツボカズラと、私にとっては厳しい季節です。最後のが切実です。

うちでは植物に週一くらいの頻度で活力剤を与えています。
使っているのはメネデール、定番のやつですね!
水槽で水草を育てていた頃から使っていますが、特に害もないので続けています。
効果があるのかといえば、正直よくわかりませんが、それはネペンテスに対しては液肥も活力剤も、
規定よりもかなり薄めに作っているので、それが原因かもしれません。
とは言っても、そこまで劇的な変化を期待するようなものでもないと思いますし。
おまじない、みたいなものです。

さて、そんなおまじない要素の活力剤ですが、ちょっと気になるものを見つけました。



リキダス。
二価鉄イオンのメネデールとは違い、こちらはアミノ系の活力剤のようです。
はっきり言ってしまえば、ただ漠然と草を育ててきた私に両者の違いなど、さっぱりわからないのですが、
なんとなく、よさそうだなぁって…。
気になっていろいろ調べてみたところ、風蘭をはじめとする、
東洋ランの栽培に結構な成果を挙げているようです。
蘭に使えるならウツボカズラでもいけるんじゃないかなーと、先日とうとう買ってしまいました。
お値段は、同量のメネデールに対して約半額、希釈率も高いため、コスパはとてもよさそうです。

せっかくなので、有機用土と無機用土のように比較実験ができたら楽しそうです。
しかし、先日紹介したアリストリコーサはそれぞれの用土に植わっており、別の要素は加えたくないところ…。
…と、ここで思い出したのは、うっかり同じ用土で植えてしまったアンプラリアたち。
療養中の方が少し大きいですが、そのあたりは加味するとして、この二つで比較してみようと思います。


今回は特に面白い画像もなかったので、ちらっと紹介。



とある交配種の、現在作成中の袋です。
以前からずっと探していた交配種なのですが、なかなか見つからず、
最近ようやく入手したのですが袋もなくやきもき……。
やっとうちの環境に慣れたのか、袋を作り始めたのでした。
お気に入りの子なので水苔の座布団まで用意されちゃうVIP待遇です。

うちに来ての初袋、どんな仕上がりになるのか楽しみです!
無事に完成させて紹介できるように、がんばりますね!



今回は、今までに登場したウツボカズラたちの近況について書いてみようと思います。
詳しい紹介は後の個別記事に譲るとして、まずは簡単な現状報告を…!



このブログで初めて紹介された、ネペンテス・トランカータ。
葉の部分が完成して、蔓の先端が接地したため、今は袋を膨らませ始めたところです。
できたて新品の葉っぱは、つるつるテカテカでプラスチックのような硬さです。
膨らみ始めた袋は日毎大きくなっていくのが見ていてわかるのですが、とてもゆっくりな上に、
完成っぽい感じで蓋が開きそうになってからも結構引っ張るので、やたらと時間がかかります。
やっぱり成長、遅いですよね!



まだあまりころころした感じの足りないアンプラリアさん。
以前紹介した際にちらっと写っていた蔓の先端が、こんな感じで膨らんできました。
もう少し大きく膨らむと思います、まだぺったんこですしね。
この子は本当に次々葉を出してくれるいい子です。
ここには写っていませんが、次の葉っぱの袋も準備はよさそうな感じ。
ただ、徒長する気配はまだまだ感じられないです。
たぶん実生苗なので、グランドピッチャーが見られるまで育つのは、まだまだ時間がかかりそう……。



受難のアラタ………誰だよおまえは!!
袋の感じといい葉の感じといい、この子純粋なアラタさんじゃないですね……。
おそらくはベントリコーサの血の入った、ネペンテス・ベントラータ。
ラベルをすっかり信じてましたが、ホームセンター由来の子はこれがあるから面白くもあり、厄介でもあり…。
ラベルの信憑性のなさに定評のあるところってありますしね、レッドアラタさんとか!
すっかり話が逸れましたが、この袋以外にも同時にたくさんの袋を膨らませており、
とってもにぎやかな鉢になってくれそうです。



アリストリコーサさんに、とってもきれいな袋がつきました!
くっきり濃く鮮明な模様に、つやっつやのリップ。
まだ小さいながらも、すごい完成度の袋です!こんな感じで大きくなってくれたら最高ですね!
……用土がちらっと写っているので察しがつくかもしれませんが、この子は療養中の有機側の子です。
辛うじて生き残っていた蔓から、この袋を作ってくれました。
新芽が折れたので脇芽が出るかと思ったのですが、折れた跡からちぎれたような葉を出しています。
成長点の部分は奥で生き残っていたのかもしれません。
この調子なら、お披露目できる日も、そう遠くないかもしれないです!


そんな感じで、いかがでしたでしょうか。
まだ紹介できてない子や、準備中の子もいますので、追々書いていきたいと思います。
今回の子たちも袋が完成したり、新たな動きがあったりしたら、また改めて記事にします!
栽培品の紹介はしていましたが、栽培環境には一切触れていなかった気がするので、
うちの環境についてちょっと書いてみようと思います。

ここは、とある昔の古い画家の元アトリエ。
管理者も居らず荒れ果てていたところを、修繕して使わせていただくこととなりました。
この辺りは郊外で、少し前までは一面草原と雑木しかないような環境だったのですが、
寄る近代化の波に押され、最近ではすっかりコンクリートジャングルに呑まれてしまいました。
少し歩けば森林公園があったり、坂の下には一面の田園風景を臨めたりするのですが、
専らこの辺りは季節を問わず、乾いた街路風の吹き抜ける園芸にはちょっぴり厳しい環境です。



晩春から初秋にかけての夏季栽培は主に屋外、南向きの大窓の外で行います。
日差しが非常にきついため、寒冷紗を用いて遮光しています。
専用の遮光ネットではないため詳細な遮光率はわかりませんが、
一枚で使っていたところ遮光が足りず、かなり葉焼けさせてしまったため、今は二重にして使っています。



また、先にも書きましたが、ここは風の通り道。
しかも、この季節に通るのは乾燥した熱い風、ウツボカズラにとっては最悪なタイプです。
試しに湿度計を置いてみたところ、常に20%前後を指していました。
生水苔とかも、あっという間にチリチリです。洗濯物はよく乾くんですけどね……><。
ので、風上にミストシャワーを設置してみたところ、これが大成功っぽい感じです。
場所によっては結構濡れるので、そういうところにはハエトリグサのような湿生植物を置いたのですが、
植え込み材の生水苔や、マルチングの苔も含めて、やたら元気に育ちました。
こんな感じなら、サラセニアも育ててみたいところです。プルプレアとかそういうやつ。
立ち上がるタイプは風で即折れる未来しか見えないので…!
これによって、日中も湿度50%程度、陽が陰る頃には止めてしまいますが、
それでも夜間は80%近い高湿度を維持できているようです。
難点といえば、ジメジメするためサボタニやマンドラゴラなどはこの環境を好まないことでしょうか。
床も滑りやすくてちょっと危ないですし、ナメクジの襲撃も怖いですね…。



鉢のほとんどは、棚に置いてます。
乗らないような大鉢や、乗り切らなかったものは鉢スタンドの上に乗せています。
一部の植物はコンクリートに直接置いているのですが、鉢の中にダンゴムシやナメクジが侵入するので、
できれば棚に乗せたいところ。
気になるウツボカズラもありますし、もっと大きな栽培棚がほしいですね…。

棚の下段では、トロ箱で水苔を育てています。
植え込み材やマルチングに使えて便利です。
水苔に穴を開けて、植え替え直後や挿木苗、弱った個体などを鉢ごと埋めて養生させるのにも使えます。
下段で陽射しも弱く、蒸散作用で湿度も非常に高く、常にほんのり湿っており、
水苔が生きているのでカビなども生えず、とてもよい環境だと思います。


屋外栽培で一番楽な点は、葉水や潅水で盛大に水をぶちまけられることでしょうか。
室内でこんな水の遣り方したら、部屋が大変なことになってしまいます。
そんな感じの屋外栽培ですが、まだまだ試行錯誤中です。
よりよい環境にできるように、がんばっていきたいところです。
気になるところや改善点などありましたら、ご指摘いただければ幸いです!


今回紹介させていただくのは、ネペンテス・アリストロキオイデスxベントリコーサです。
高地性の子の登場は今回が初めてですね!(とは言っても交配種ですが…)
片親であるアリストロキオイデスは標高2000メートル以上に自生する高地性のため、
夏の暑さに極めて弱く、本格的な冷却設備がなければ栽培は困難です。

一方、もう片方の親であるベントリコーサも高地性ですが、こちらはアラタに比肩するほどの強健種です。
ベントリコーサの交配は相手方の特徴をよく引き出してくれる上に、
それ自身も特徴的な袋をしているため、両者の特徴のよく出た面白い袋ができます。
さらに、ベントリコーサの丈夫さも引き継いでくれるため、
アリストロキオイデスの血を引いているにも関わらず、夏場も少し暑がる程度で乗り切ってくれます。
交配親としては、かなり魅力的な種類なのではないでしょうか。

ここで、うちのアリストリコーサさんの紹介です。
名前がうまく混ざった感じで気に入ってます、この呼び方。



やっぱりまだまだ小さいですが、小さいながらもアリストロキオイデスの特徴的な柄がよく出てます。
開口部はベントリコーサ寄りでしょうか。



柄が特徴的で存在感のある袋なため、ある程度育てば十分見応えしそうです。
植物体の方は、結構徒長するようです。
個人的にはがっしりしたロゼット型の方が好みなので、このまま成長してくれたらうれしいのですが。
強めの光でなんとか、ならないかなぁ……。

実はこのアリストリコーサさんも二鉢あって、一方は輸送事故により満身創痍状態なため療養中です。
先日話だけ出た療養中アンプラリアと同封されていたのですが、
こちらのアリストリコーサの方が状態が酷く、袋は潰れ、葉はちぎれ、新芽は折れている状態……。
さすがにあんまりな状態だったため問い合わせたところ、好意により代品を送ってくださいました。
画像の個体は、そのとき送られてきた子です。
あ、アンプラリアが二鉢あるのは別のお店から購入したためです、輸入元はたぶん同じですけど。
こちらはそこまで致命的な状態ではありませんでしたので、葉っぱは盛大に曲がってますが順調に育ってます。

一応二鉢なので、無機用土と有機用土に分けてみました、画像の子は無機の方ですね!
有機側に致命的なハンデキャップがあり、公平な比較とは言い難いですが、一応……。
これで有機用土側の方が成績優秀だったりしたら、うちのウツボカズラ用土に革命が起きちゃいますね!
うちは基本、無機用土なので……。

比較も含めて何か動きがあれば、また紹介していきます!
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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