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今朝土の上を歩いたら、地面がサクサクとしていました。
見れば、辺り一面霜柱が立っています……道理で寒いわけです。
踏むときの感触がザクザクとして、楽しいですよね。
もうすっかり冬です。



N. lowii Mt.mulu Thomas Alt clone / Y's Exotics
前回から1ヶ月、ぴょこんと伸びた新芽が展開し、葉になりつつあります。
1ヶ月でこの変化って、常識的に考えたらめちゃくちゃ遅いはずなのに、
なんかローウィにしてはがんばってるような、そんな気になってきます。
私も呼吸してるだけで褒めてもらえるような、そんな人生でありたかった……。



ピントが行方不明。
袋もじんわり大きくなってきました。
今の季節は霜柱が形成されるほどの寒暖差。
高地性種には寒暖差が大事とは聞きますが、これはやりすぎのような……。
まあ、ずっと外に出してるわけではないですけれど。
そろそろまた大きな寒波が来るらしいので、昼間も出せなくなりそうですね。



N. truncata / Y's Exotics
夏から秋にかけての天候不順で新しい葉っぱが全然出来なかったのですが、
新しい葉が出てないのに古い葉は枯れてくるので、元気な葉が減ってきてちょっとおピンチっぽいです。
このところはよく晴れてくれるのですが、もう冬ですしねー……。



次の袋。
まだ膨らみ切ってない感じなのですが、なんか開いちゃいそうなんですよねー……。
袋の方も、あと何枚か展開してくれたら安心なのですが、トランカータは本当に遅いですからね……。
次の新芽が出てくるのも、袋がきっちり完成した後ですし。
同じ成長の遅いタイプの中でも、ローウィは袋を膨らませてる途中で次の新芽を出し始めるので、
一口に遅いタイプといっても性質は全然違うんだなーと感じました。

最近登場する個体がワンパターン化してますが、もうすっかり冬でみんな成長が鈍ってきているので、
正直書くことがあまりないのです……。
またいろいろ書いてお茶を濁していくしかないかもですね……。
過去に登場した子で、現在が気になる子とか挙げていただければ、その子について書くかもです。

寒いですねー……。
先日は関東でも初雪が観測されました。
ただ、雨に混じってパラパラと見える程度で、積もりはしませんでした。
これから本格的な冬本番。
今年はどこまで寒くなるのやら……。



M. autumnalis
たまに登場するマンドラゴラ。
今年も天候不順にぶち当たりましたが、ここまで大きく成長しました。
植え替えで根詰まりも解消されたせいか、勢いが去年とは段違いです。
陽射しがなかったせいで間延びしてる影響もありそうですけれど……。

ちなみにマンドラゴラの葉っぱ、ゴーヤのようななんともいえない匂いがします。
その匂いに釣られてか、亀が葉っぱを食べようとするのですが、毒草なのでダメです。
一度かじられたことがあり、すぐに届かない場所へ移動したのですが、亀は3日ほど寝込みました。
かじられると私も困るし、亀もおなか壊すし、誰も得をしません。
根っこを見た感じ、鉢植え栽培には限界がありそうですが、地植えにすると誤食が怖いのですよね……。



今年もちゃんと咲きました。
見た目はやっぱりナスの花。
毎回言ってる気がしますが、今回は葉の勢いや根の余裕からしても、結実まで行けそうな気がします。
というか結実までは去年もいけたのですよね……、種が成熟しなかっただけで。
しっかり受粉させて、肥料も切らさないようにしていけば、なんとかなるかな……。
随分長いこと育ててる割りには、実の着けさせ方とか全然理解してない辺り、
今までいい加減に管理してたことが窺い知れます……。
極論成長期に完全に水切らしたりしなければ、実は着かずとも枯れないですからね、これ……。



これから咲く分や、蕾も奥に見えてます。
今期のマンドラゴラの開花期は、まだまだ始まったばかり。
地植えとかで育てる実験とかもしてみたいのですが、この1株しかないので使うわけにもいかず……。
今年こそ、種が採れたらいいのですけどねー。

今朝は霧が凄かったです、10メートル先も見えないような濃霧でした。
昨日は夕方頃から雨が降っていて夜には止み、夜中には晴れていました。
それによって放射冷却が起こり、湿度も高く風もなかったことから霧が出たのでしょう。
典型的な放射霧と呼ばれる現象です。
なお、霧の中には何も潜んではいませんでした。
30センチくらいある蚊も、数百メートルはありそうな四つ足も。
アローヘッド計画なんて、なかったのです。



N. inermis Gunung Gadut / Wistuba
最近よく出てきますね、スマトラ高地性。
ジャンバンとかお気に入りなので仕方がないです。
今日はやる気も時間も疲労度も、ちょっとおピンチなのでカカッっと書いていっちゃいます。



前回エンドウ豆みたいだった袋、完成しました。
草体のサイズの割には大きな袋になりましたねー。
典型的なイネルミスの下位袋といった感じです。
来年には上位袋にしたいところですが、害虫に齧られまくりなのでどうなるか微妙なところです。
次の葉っぱは小さくなってしまいましたし、袋も着くか微妙な感じです……。
本種は特に害虫が付きやすい気がするので、屋外栽培なら予防用の薬剤も必要になってきそうですね。



N. jamban David / Carnivoria EU
調子はよさそうな感じ。
伸びてきたら支柱に留めてる感じですが、先が目に見えて伸びてきてます。
たしかに成長は早そうですねー。
鉢が乾くのも早いですが、これは3号鉢使ってる影響の方が大きそうです。



最新の袋も開きました。
開きたては本当に緑なんですよねー。



時間が経つと本当に真っ赤になってきますよね。
古くはなりましたが、うちに来てから出来た袋はまだ一つも枯れてません。
華奢な見た目に反して結構長持ちしますねー。
次の袋も順調に膨らんできているので、今後にも期待です。



N. jamban BE-3276 / Borneo Exotics
反面、こっちは全然遅いです、何やってもダメです。
形になってきてはいるのですけどねー……。
完成するのはもうしばらく先になりそうです。
調子が戻るのは春以降になりそうかなー……。

先日から12月に入り、今年の終わりもいよいよ近付いてきました。
風がない日は陽が当たると外も暖かいのですが、北風の冷たい日も多いです。
気象庁からも、今年の冬は特に寒くなるとのお達しが。
曇ったり雨が降ったりすると、とんでもなく冷え込みますしね……。
ここ数日は雨だったので湿度も高く、屋内の用土も乾かなかったので油断してましたが、
低地性温室内のマダガスカリエンシスが萎れてました……、しおしおです。
水好きと言われるアンプラリアもまだピンシャンしてたので安心してましたが、
マダガスカリエンシスやミラビリス等、湿生ネペンテスは特に注意しないとですね……。
幸い萎れてるのにすぐに気付いたので、急いで潅水したところ1時間で元通りになりました。



N. veitchii x burbidgeae / Exotica Plants
いろんなウツボカズラを集める契機となった品種です。
こんなにも綺麗なウツボカズラがあるなんてって。
いつかは育ててみたい品種でしたが、思ったよりすぐに導入できました。
ただ、栽培を始めてすぐに買うには、かなり冒険な金額でしたけれど。
アッテンボロギとかの影響もあって感覚が麻痺してきましたが、普通に結構高額な部類じゃないです……?



最初はかなり地味でしたが、育っていくうちにバービーらしいストライプも出てきました。
たまに小さめの苗が売られており、どれもストライプのない地味な見た目ですが、
ああいう個体も大きく育てば化けるのかもしれませんねー。
ただ、小さなうちからバッチリストライプの入った極美個体が存在するのも間違いないです。
逆に襟が真っ赤に染まってしまって、ストライプが潰れてしまう個体も居るみたいですが……。
EP実生由来なので、その辺の個体差は非常に大きいです。
以前に一度、厳選個体の極美個体を見たことがありますが、一瞬で売れてしまいましたね……。
値段もやばかったですけれど。

ちなみにこの袋は7月初旬に着けたものです。
理由は後述しますが、それにしても長持ちですねー。



上記の袋の次に出てきた葉っぱから伸びてきた蔓。
8月以降の天候不順によって、動きが完全に止まってしまいました。
11月以降は陽も差すようになって、少し動いたような気もしますが、たぶん誤差の範疇。
本種は交配種故の強靭さも持ち合わせているのですが、
アラタのようなどんな環境でも成長するような強さではなく、
環境が合わなかったり悪化したりすると動きを止めて、状況が改善されるまで待てる強さです。
環境が改善されると、何事もなかったように一気に成長を再開させます。



11月以降に出来た葉から伸びてきた蔓。
こちらはしっかり袋になりそうです。
8月の蔓を放置してこちらが伸びてきたということは、向こうはもう諦めたのかもしれませんね。
もしか出来たとしても、とても小さい袋になるかと思います。
ともかく、こちらに出来る袋に期待です。



最近出てきた葉っぱ。
これから冬になるけど、こっちはどうなるかな……。
去年は冬の屋内管理でも袋は普通に出来たので、たぶん今年も大丈夫かな。

あと、5号鉢用の台座がうちにあったのを見つけたので乗せてます。
ある程度大きくなると、どうしても袋を引きずってしまうので、高さを稼げるのはとてもよいです。
ダイエリアナは台座があっても袋を引きずりますけれど……。
そうなってくると残された手は、吊り鉢か、切り戻ししかないですね……。

今週の日曜日のダーウィン、食虫植物特集だったのですね。
出かけてたので生視聴はできませんでしたが、元々ダーウィンは録画勢なので後日観ました。
ボルネオ低地性をメインに、魅力的な種類をいろいろ紹介してくれたので、
これを機にネペンテスに興味を持ってくれる人が居れば、嬉しく思います。
反応もいろいろだったので、結構いろんな人に観ていただけたようですし。
私のTwitterのTLだと、性癖拗らせたようなコメントばっかりでしたけれども……!
今日は劇中に登場した品種で、うちに居る子の近況を書いてみます。



N. ampullaria Sulawesi highland
N. ampullaria williams Red x Herlequin / Borneo Exotics
低地性といったらやっぱり外せないアンプラリア。
うちに居るのはこの二つの品種ですが、この二つが並ぶととても綺麗でお気に入りです。
まだまだ小苗ですけれど、これから大きくなってくれたらいいですね。
作中に登場したアンプラリアは、さすが自生地といった大株で、
地表にはグランドピッチャーを所狭しとびっしり並べてました。
うちのアンプラリアは羽虫よりもアリやムカデがよく入ってるので、
地際の袋も地際の虫を捕えるためのものかと思っていたのですが、
びっしり並んだグランドピッチャーは、降ってくる落葉が入る確率を上げるためのものだったのですね。
栽培品として育てていますが、こういう自生地の様子は見ていて面白いです。



N. rafflesiana Kuching Squat Red / Malesiana Tropicals
ちょい役でしたがラフレシアナも出てましたね。
上位袋と下位袋の両方が映ってましたが、それぞれ形態が著しく異なるので、
知らない人には別種の袋にしか見えなかったと思います。
私はやっぱりラフレは下位袋の方が好き、かな……。
うちのラフレ、蓋が枯れちゃってますけれど。



次の袋はまだまだ膨らみかけ。
先生の次回作にご期待ください。
それにしてもこのクチンレッド、とにかく成長がめちゃくちゃ遅いです。
ラフレシアナは種類が豊富なので、もっと癖のない子もいるのかもですけれど……。



N. glacillis / 大彰園
グラシリスも出てましたねー。
蓋の部分で雨宿りさせて、雨粒の当たった衝撃で袋の中に叩き落とす戦略なのだそうです。
字面的にはものすごい運任せっぽい戦略ですが、自生地の気候は一日に数回、
必ずスコールが降るような気候ですので、それなりに効率的な方法なのかもしれません。



N. rajah Thomas Alt clone / Y's Exotics
ちょい役でラジャも出てきました。
袋のサイズは40センチを超える世界最大クラスの超大型種。
栽培家の間では有名な話ですが、蓋の裏をネズミに舐めさせて、その排泄物を袋で受けます。
鳥の糞を集めるローウィもそうですが、標高の高い場所に自生する種は、
虫以外の養分に依存する傾向があるのでしょうか。
あと、紹介される画像の中に、ちらほらと見たことのある顔が……。
うちのラジャは、まだまだ極小苗。
大きくなるには、まだまだ時間が必要です。

今回のテーマはアリとの共生。
主役だったビカルカラタはうちには居ません!
リーフスパン2メートル超えとか、話だけでもうお腹いっぱいです!

プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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