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梅雨も明けて蝉も鳴き始め、いよいよ夏本番です。
週間予報は最高気温35度以上の日が、延々と続いています。
ただただ暑い……。



N. burbidgeae x edwardsiana / Malesiana Tropicals
同ナーセリーを代表する自然交雑種。
初めて輸入した際に導入した個体なので、
うちに来てから結構経っていますが、成長は遅いです。
曰く、本種には独特の癖があり、暑くても寒くても枯れはしないのですが、
全く大きくならず、大株に育て上げるのは非常に難しいそうです。
実際、うちでもそうなのですが、輸入時に比べると葉数も増えて、
全体的にがっしりした印象にはなってきたものの、
実のところは葉の大きさ自体はほとんど変わっていなかったりします。



袋は去年に比べると、少し大きくなった気がします。
本種は着袋率が非常に悪く、年に2~3個くらいしか袋を着けません。
環境の所為のような気もしますが、そもそも葉自体あまり展開しないのでした。
ただ、展開が遅い分、葉も袋もやたら長持ちします。

なかなか袋は着けてくれませんが、色や形はなかなかいい感じで、
久しぶりに着けてくれると嬉しくなってしまいます。



別個体。
導入時に一つの苗が分裂したものなので同一クローンではありますが、
色味の個体差は結構激しい感じ。
思い当たる要因としては、日照条件の違いでしょうか。
先の個体はよく陽に当たる吊り鉢ですが、
こちらの個体は徒長の仕方がとても場所を取るため、
やや奥まった場所に置かれている状態です。
やっぱり、陽によく当てた方が袋の赤みは強いですが、
色合いとしては完全に好みの問題な気がします。



頂芽。
徒長個体の方は脇芽も大きくなってきたことだし、
そろそろ主茎を切ってもよさそうには思えてきたのですけれど、
いざ切ろうと思うと、なんだか可哀想な気もしてきたり。
ただ、今回は全体像を映していませんが、あの形ですし、
最近の風に思いっきり振り回されたりもしてて、
それはそれで可哀想な感じもするのですよねー……。
とりあえずは支柱で固定しつつ、もう少しだけ様子を見ます。

脇芽と言えば、アリストリコーサにも最近出てきました。
こちらも増殖に挑戦してみたいところです。
本種はアラタに比肩するほどの強健種ですし、
園芸好きの方なら、里子に出してもしっかり育ててくれそうな気がします。

まだまだ全然長雨が続いてます。
梅雨明けとは一体……。



N. lowii Trusmadi seedgrown / Carnivorous and more
再導入したトラスマディ産のローウィ。
支柱を使ってガッチリ固定してあります。
今度は飛ばされないように。



輸入時に着けていた袋は落ちつつあります。
これは到着時に蕾の状態でしたが、今までの経験上だと、
このまま完成することなく落ちると思われます。
新しく袋を着けるのは、うちの環境に馴染んでからなので、結構先の事になります。



なかなか良さそうな感じの頂芽ですが、
導入時のまま止まってしまったので、あまり綺麗には展開しないはずです。
本命はこの次に新しく出てくる頂芽になります。



N. lowii mulu Thomas Alt clone / Y's Exotics
葉や袋のサイズとしては、以前からうちに居たムル産の個体より一回り大きい程度なのですが、
葉数が多いため、実際にはかなり大きな印象を受けます。
……というよりは、この個体の葉数が少なすぎるような気がします。
一枚展開するのに3ヶ月ほど掛かっていたため、展開と同時に前の葉が枯れてしまう感じでした。
最近は展開速度が上がってきたので、このまま葉数が多くなってくれたら……。

導入時に植え付けて以降、ずっとそのままのため、
この辺りで一度用土を新しくしたさがあります。
曇天が続いているうちに一度植え替えてみようかと思います。
もし晴れてきたら、輸入個体と一緒にヒカゲヘゴの木漏れ日で養生する感じで。

最近は風も凄まじいですが、陽射しの方もやばいですね……。
先日ずっと壊れていた自室のエアコンを買い換えました。
今まではよく晴れた夏の午後には、立地の関係で室温が50度近くなっていたのですが、
今年は部屋で爬虫類の飼育を始めたこともあり。
もっとも、一番恩恵を感じているのは、他ならぬ私自身なのですけれど……。



N. hamata clone4 / Wistuba
憧れだったハマタ様を、ついに導入しました。
導入元は、未順化の培養瓶出し極小苗を送ってくると名高いドイツの某ナーセリー。
去年の同時期にここから届いた苗の順化に成功しましたので、今回も導入してみました。
リーフスパンは約4センチ弱。
去年の個体もそうでしたが、余程の人気種でなければこれくらいのサイズが多いのでしょうか。
1センチ未満の根無し未順化の個体と比べれば、全然育てられるサイズです。



AWハマタのクローン4って国内では全く見ないのですが、どんな個体なのでしょうね。
そもそもリストに並んでいるハマタ、画像も説明文も全部使い回しなので判断しようがありません。
1と2は、それぞれ雌雄のクローンだということは聞いたことがあるのですけれど……。
無難にそっちを選べばよかったのかもですが、この時は4しか在庫がなかったのです。

届いた袋を見て思ったのは、ハマタ特有の毛虫のような禍々しい斑模様がありません。
まだまだ口も小さく未熟な感じなので、育ったらどうなるかはわかりません。



届いたときに着いていた蕾が開いたもの。
見事なまでに色がありません。
むしろ常時こんな袋を着けてくれるのなら、逆に貴重だったかもしれません。
以前から着いていたであろう袋は、リップだけ色がついてる感じなので、
輸送中の環境の変化によって一時的にこうなっただけだと思います。
もっとも、上位袋になれば色は抜けて、みんなこんな色になるのですけれど。



最新の葉と頂芽。
到着時には、今開きかけている葉の部分が頂芽だったのですが、展開はかなり早いみたいです。
去年もそうでしたが、到着時の頂芽は真っ白で、かなり不安になる見た目をしていましたが、
屋外で順化しているとクロロフィルもすぐに戻り、成長を再開しました。

観察していて思ったのは、うちに以前からいる交配種、N. burkei x hamataに非常によく似ています。
片親が同じなので当然かもしれませんが、葉の質も、袋の形も、何もかも。
強いて言うならば、模様がある分向こうの方がそれっぽいまであります。
牙のシャープさは、さすがにこちらの方が上ですけれど……。
もっとも、まだまだ幼苗ですし、大きくなれば形質も変わってくると思うので、
今後の成長を観察しつつ、記録に残していければと思います。

ちなみにガッツリ陽に当てているように見えますが、撮影中の一時的なものです。
普段はヒカゲヘゴの木漏れ日の中で、ぬくぬくと順化中です。
意外なところで役に立ちましたね……。
次回はローウィについて書いていきます。

6月に入ってから春以来の暴風は鳴りを潜めていたので、すっかり油断していたのですけれど、
ここ数日になって、再度急に暴風の猛威に晒されています。
凪いでいたかと思えば突然風速30メートルを軽く超える突風が吹いたり、まったく油断も隙もないです。
電柱がなぎ倒されて停電する区域や、老朽化した建物が吹き飛ばされて倒壊したり等々、
市内でもインフラストラクチャーに障害が出たりしています。
しかも、そんなときに限って再発注したドイツ便が届いたりする訳で。
前回ローウィの苗がダメになったときも、こんな風が続いていた訳で。
風も吹かずに一年中安定した環境で栽培したいですが、それこそ温室建てろって話になる訳で。
今回届いたドイツ便は、次回に紹介します。
突風で死んでいなければ、ですけれど……。



N. jamban David / Carnivoria EU
うちでも結構お気に入りのジャンバン。
ミストによく当たってよく冷える場所に置き、
ドライアウトもしないように潅水にも気を配っていました。
去年は輸入直後ということもあって、若干過保護気味に管理していましたが、
輸入から1年が経ち、最近は思うところもあって心機一転。
ミストからやや離れた場所で、用土もカリッカリの辛め管理に切り替えました。
ジャンバンは華奢な容姿で心配になりますが、心を鬼にして1ヶ月程管理してみたところ、
新しく出た葉は今までより急激に大きくなりました。
次の頂芽も出始めの時点でかなり大きく、このままいけば一気に成長してくれそうです。



今まで湿潤な環境で作られた袋は傷んでしまったのですが、
急ピッチで新しい袋を作っています。
経過としてはものすごく順調で、今後が楽しみになってきます。



N. jamban BE-3276 / Borneo Exotics
こちらも輸入直後は根が全く無かったので、挿木の要領で鹿沼土の細粒に植え付けたのですが、
他の無機用土と同じく水抜けのいい粗さと構成にして、乾燥気味で管理したところ、
結構いい感じの袋を着けてくれました。
今までずっと成長が遅く燻っていましたが、
きちんと袋を着けてくれれば、袋の形はこちらの方がイケメンですね。



N. campanulata / Wistuba
細かい用土でずっと調子を崩していたカンパニュラタでしたが、
粗めの用土に植え替えて、ジャンバンと一緒に乾かし気味に管理したところ、
久しぶりに袋を着けてくれました。
今回のジャンバンやカンパニュラタでわかったことは、
輸入直後はともかく、順化し終えたらあまり過保護にし過ぎないほうがよさそうということでした。



N. sibuyanensis red pitcher / Malesiana Tropicals
今年もシブヤンエンシスの袋の準備が出来てきました。
本種は相変わらず物陰に袋を作ろうとします。
蕾の感じ的に、去年よりもしっかり赤く色づいてくれそうな予感です。
こちらも完成したら、記事にしていこうかと思います。
ただ、鉢裏の影にあるので上手く画像にできるかが気がかりなのですが……。

暑いですねー……。
まだ6月というのに、先日はこちらでも最高気温が35度を超えての真夏日です。
観測上の最高気温は百葉箱の中でのお話なので、実測値はさらに上だと思います。
梅雨が明けたら連日こんな気温が続くと思うと気が重いですね……。
ネペンテスは高地性種を含めて夏が最盛期なのですが、
さすがに無対策ではこの暑さは乗り切れません。



N. reinwardtiana BE-3671 / Borneo Exotics
今年の冬の小春日和に植え替えた本種、久々の登場です。
本種は海抜0メートルから標高2500メートル以上までと垂直分布が非常に広いことで知られていますが、
うちでも低地性、高地性どちらの環境でも問題なく袋を着けます。

ただし、急激な環境の変化には弱いらしく、屋内から屋外、逆もまた然りですが、
栽培場所を移動したりすると、枯れるようなことはないにしても、しばらく愚図つきます。
新しい環境に慣れると、再び雑草のごとく成長を始めるのですが……。



緑や斑の袋を着けたり安定しませんでしたが、
今年は屋外に落ち着いてからは黒い袋を着けることにしたようです。
アラタにも似たあまり特徴のない袋ですが、シンプルな感じで結構好きです。
このタイプは一度にたくさんの袋を鈴生りに着けてくれますし。



次の袋。
小さいうちは、まだ緑なのですねー。
大きくなるにつれて、だんだんと黒くなってゆくのです。
社会の縮図みたいで嫌だなぁ……。



最新の蕾。
極小苗や革質ネペンテスなんかを見ていると、
袋は一つ一つ、着実に作ってゆく感じなのですけれど、
成長が軌道に乗った草質ネペンテスって複数の袋を一気に同時に作ろうとしますよね。
アリストリコーサとか、一気に三つくらい袋作りますし……。

最近は雨が多いのですが、合間合間にしっかり晴れるため、
ネペンテスたちはみんな調子が最高にいい感じです。
ビーバビは新しい袋を即座に完成させたり、
ローウィは相変わらず遅くはあるものの、日毎変化が見て取れる程度には動いてくれますし。

特にラジャは植え替え以降本当に調子がよく、葉や袋のサイズが目に見えて大きくなりました。
最近になってようやくアッテンボロギの導入時くらいのサイズになってくれたので、
これから一気に軌道に乗ってくれたら嬉しいです。

プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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