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今年の気候、本当にどうしちゃったのでしょうか……。
先日紅葉したと思ったら、11月も終わる前からまさかの初雪で大雪です。
初霜すらまだなのですが……。
おかげで、取り込むのは霜降りそうになったらでいいかー、
……と、外に出しておいた植物の一部が傷んだかもです。
ネペンテスはもちろん、ヘリアンフォラやセファロタスあたりは取り込んであるので無事ですが。



かなり大量に降って、派手に積もりはしたのですが、
午後には晴れて、元来氷が張るような時期でもないため、
日の当たる部分はすぐに溶けてくれました。
……が、日の当たらない部分はいつまでも残りそうな予感がします。
凍結しなさそうなあたりは、ちょっと安心なのですが。



寒い季節は植物の成長も鈍るので、少し寂しいですね。
先日は、ずっと使っていた霧吹きが壊れました。
寒いとプラスチックも割れやすくなって困ります。
100均の霧吹きは、買ってもすぐに壊れてしまいます。
引き金の部分がよく折れるんですよねー……。
今まで使ってたのは園芸店で買ったちゃんとしたやつで、
結構長持ちしてたので、ちょっと残念です。
……とはいっても、315円ですが。
消費税率が時代を感じさせます。



今日のトランカータ。
植物の動きが停滞してきた昨今、寒さも気にしないトランカータは見ていて気持ちいいです。
葉っぱも大きくなって、袋も徐々に膨らんできました。
この子は今でも外に出したりしてますが、やっぱり屋外管理の方が気楽でいいです。
まだ11月というのに、早くも春が恋しくなってきました……。


最近まだまだ曇りがちですが、晴れ間が覗く日も少しずつ増えてきました。
この季節はまだ、晴れると残暑が戻ったりもしますねー。
無くなってみて、太陽の偉大さを改めて実感する二か月でした。

話は戻って7月の半ば。
その頃ちょうど輸入代行の募集をしてたので、申し込んでおいたのでした。
あれから早三ヶ月、輸入ってこんなにも時間がかかるものなのですね……。



箱、ちょっと大きくないですか……?
たしか苗は全部、Sサイズだったはず。
マレーシアから遠路遥々やってきました。
代行なので国内を経由しているため、国際便ではないです。
原価と比べるとマージンはちょっとお高めですが、個人輸入に比べると各段に楽です。
ほんとに普通に買い物するだけってノリですし。
ミニマムオーダーとか、異文化コミュニティとか気にする必要もないです。
大量に買うなら個人なのでしょうけれど、ちょっと買うだけなら代行でいいと思います。



こんな感じで入ってます。
思ったより、かなり大きい苗です……!
みんな小苗だと思って4号鉢しか用意してなかったですが、がんばって植えます。
抜き苗状態で船便で1週間以上かけて輸送されてきたので、
多大なストレスも掛かり弱り切った状態のはず。
……ので、輸入苗は養生も兼ねての順化作業が必須です!
いきなり通常管理なんてしたら、一発で枯れちゃいますよー!



植えつけました。
低地性が2種類、高地性……といっても中地性扱いですが2種類。
小さめの苗は、無菌培養で増殖された感じ……といった印象です。

輸送ダメージが癒えるまで、しばらくは腰水で高湿度管理です。
ここでも安心と信頼の、メネデールを使ってみます。
本当はバイオゴールド活性液とかも気になっているのですが、
高いし、そもそも売っているのを見たことがないです。
肥料なんかも、液肥以外に固形肥料の『オスモコート・ハイK』あたりを探しているのですが、
売っているのを見たことがない上に、通販だと25キロからの販売のみ……。
誰か、小分けで売ってくれないかなぁ……。

盛大に話が脱線しましたが、今年中には順化を終えて、
来年の春には他の子と一緒に屋外管理できたらいいですね!
ただ、きちんとした見られる姿になるまでは結構時間が掛かりそう……!

次回の分の募集が明日からなのですが、どうしても気になる子がいるので申し込み予定です。
気になる種類はあっても国内では入手困難とか、結構ありますし!
でも、輸入にこれだけの時間が掛かるとなると、次回の分が入ってくるのは
来年になってしまいますねー……、春までに順化、間に合うのでしょうか……!?


先日、ヒーローズピッチャープランツにて行われていたオープンハウスに行ってきました。
場所は南アルプスの山々を臨む、八ヶ岳山麓。
標高が高いため、とても涼しい場所でした。
周囲には別荘的な建物も至る所に点在し、避暑地として使われているようです。
ヒートアイランド現象に悩まされるうちからすると、羨ましい限りです。
一夏をこんな場所で過ごせたなら、きっと素敵だろうなぁって……。




温室に入ってまず目に入るのが、巨大なトランカータの数々。
圧倒的な大きさで、うちの子の数十倍はあるでしょうか……?
袋なんて、肘まですっぽり入ってしまいそうな感じです。
そんな一つでもヤバい雰囲気満載の袋がそこいら中にごろごろと、所狭しとぶら下がっていました。
成株サイズなので、巨大な花もわさわさ咲かせています。
曰く、雄花ばっかりで雌が全然いないとのこと。
やっぱり雌雄異体だと受粉させるのは大変そうですね。
トランカータは挿木も難しく、実生の重要性が大きいのでなおさらです。
幼苗からこのサイズに成長するには、7~8年ほど掛かるそうです。
うちの子も、まだまだ先は長いですが、のんびりじっくり見守っていきたいです。




奥に進むと見えてくるのは、ベントリコーサの大群生。
大きいものから小さいものまで、数百はありそうです。
色も、赤や緑、白いものから斑点系まで千差万別。
実生で大量に育てつつ、形質の優れたものを挿木増殖しているそうです。
吊り鉢仕立てになっているのは大株の数々。
15センチを超えるような袋が鈴生りに、それこそ数え切れないほどぶら下がっています。
ベントリコーサ自体はわりとよく見る種類なのですが、ここまで巨大なのは初めて見ました。
掘出し物的なすごいやつもいましたが、その話はまた後程。




ネペンテス・ペルタタ。
ずっと気になっていた種類の一つです。
ラジャ系の丸く魅力的な袋をつけるのですが、小さいうちは細長い袋をつけます。
……というか、このサイズになってもまだ細長いのですね。
栽培下で丸く大きな袋をつけているのは、国内ではごく一部。
栽培についての情報なんかもほとんど出回っておらず、曖昧な存在だったのですが、
ある程度大きくなれば、あとは丈夫なので普通に管理しとけばすくすく育つとのこと。
とても魅力的です、ぐぬぬ……。




ビーチ・バリオ。
みんな大好きビーチの中でも、さらに大人気の個体群ですね。
拳よりも二回り以上大きな袋の大株仕立てで、それだけでもすごいのですが……



そんなやつらが大量に並んでいる光景は、壮観としか言いようがないです。
惹かれるものはあるのですが、やっぱり蒸れと暑さに弱く、気難しいとのこと。
うちの環境では、とても育てられないだろうなぁ……。
交配種なら難しくないし、きれいな襟も引き継いでくれるので、そういうのを集めるのもよさそうです。




出ました、すごいやつ。
ネペンテス・トラスマディエンシス、マクロフィラとローウィの自然交配種です。
これ以外にも、お店のリストには並んでいないローウィ系の交配種が結構たくさんありました。
私もローウィ系の交配種が気になっているのですが、国内ではほとんど出回っていません。
ローウィ系交配はエキゾチカプランツのお家芸なイメージですが、最近はほとんど入荷しないそうです。
今回並んでいたのも大株ばかりで、私には手の出せないものばかりでした。
実生なのでそれぞれの個体差は激しいのですが、どれも魅力的です。
挿木で増殖したりもしているらしいので、いつか手に入ったらいいなぁ……!




さらにすごいやつらも無造作に並んでたりします。
ネペンテス・エドワードシアナ、この子はトンブユコン由来の個体だそうです。
こんなの写真でしか見たことないし、生で見る機会なんてないだろうなーと思ってたのですが、
まさかこんな形で遭遇することになるとは……!
しかも結構な大株です。
ものすごく希少な種類ですが、栽培は意外と難しくないらしく、
最近は値段も落ち着いてきているとのこと。
それでも私には、到底手の出せないものなのですが……。
まさに高嶺の花というに相応しい存在、高地性だけに。


温室内は定期的にミストシャワーを散布しており、じめじめした環境で体感温度は高めです。
発動機が作動する際に大きな音がするので、その度にびっくりしてしまいました。
今回挙げた種類の他にも、たくさんのネペンテスが一面に並んでおり、どれも魅力的でした。
ネペンテス以外にもたくさんのハエトリグサや、セファロタスもあったのが意外でした。
写真だけでは伝わらない、実物を見てこその綺麗さというのは、やっぱりすごいです。
実際に栽培についてのお話を聞いたりすることもできるので勉強になるし、何より楽しいです!

帰り際に、温室の隣に実っていた桃をお土産にいただきました、すごくいい匂いです。
都合が合えば、また遊びに行きたいところです、本当にありがとうございました!


現在活動中のジャンルとはあまりに毛色が異なるため、今日からこちらに書いていくことになりました。
初めての方も、そうでない方もいるかと思いますが、形式的にはじめましてということでお願いします。

プロフに書いてあるように、ここでは少し変わった植物を育てています。
虫を食べる性質を持ったものや、持たないもの。
毒を持ったものや、持たないもの。
法的に許されるもの、許されないもの……は、ちょっと置いてないですね。

とにかく!
ここではそんな不思議な植物の紹介と、成長日記的なものを書いていけたらな、と思います。
栽培についてはまだまだ未熟で至らぬことも多いかと思いますが、ご指導の程よろしくお願いします。

うちには食虫植物、その中でもウツボカズラの類が数種類あります。
様々な形態や色彩の袋はどれもとてもきれいで、たくさん集めてウツボカズラ畑を作ってみたくなります。
基本的には耐寒性、耐暑性ともにそれなりに持ち合わせた中地性、所謂ミドルランド系を集めていますが、
交配により強健さを増した高地性や、低地性の中にもラフレシアナやアンプラリアなどの魅力的な種も多く、
それらの種類もいずれ挑戦していけたらいいなって。
まずは今うちにいる子の紹介から始めていこうかと思います。
もし、このブログを読んで一緒に育て始めてくれる方がいてくれたら嬉しいですし、
まだまだ未熟な私に助言してくださる先達の方がいてくれたら、こんなに心強いことはありません。
出来たばかりのブログですが、お付き合いくだされば幸いです。

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プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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