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身体が重い……。
やるべきことはたくさんあるのに、身体が動きません。
関節に油を注して、背中の発条を巻き直したら、また歯車のように動けるでしょうか。
馬鹿な事を言ってないで、うず高く積み上がったタスクを処理しなくちゃ。
Paralithodes camtschaticus
オホーツク海、ベーリング海、アラスカ湾の北太平洋から、北極海にかけて分布する大型の十脚類。
主に寒い海に生息しますが、駿河湾等の深海部や、ガラパゴス諸島等の南半球のごく一部にも分布します。
学名は主な生息地であるカムチャッカ半島に由来します。
同じ由来を持つ種小名は学名の中では比較的ポピュラーで、
園芸植物としても有名なクロユリの種小名もカムチャッカエンシスです。
……話は逸れましたが、水族館でも北の海コーナーに居る場合が殆どです。
深海コーナーの方に居るのは、Macrocheira kaempferiです。
彼らは近縁ではないとかいうレベルの話ではなく、そもそも生物としての種類が違います。
形は似ていますが、M. kaempferiは純粋なカニの仲間。
P. camtschaticusもカニのように見えますが、実際にはヤドカリの仲間です。
共通しているのは、どちらも見た人から『美味しそう』と言われるくらい。
葛西臨海水族館の入り口に居るマグロ達のような役回りです。
………
……
…
美味しそう……。
生きて水槽に居る間は生物として見てしまいますが、
こうしてボイルされた姿は完全に食材ですね。
パラリトーデス・カムチャティクスなんて小難しい学名で呼んだところで、
和名で言ってしまえばタラバガニですから。
歩脚に包帯巻いてますけど、折れてるのでお値打ち品らしいです。
いや、それでも十分高いんですけど。
ヤドカリの仲間なので歩脚が一対少ないです。
それじゃ十脚類にならなくない?……という疑問もあるかと思いますが、
甲羅の中に一対隠れています、ジ・Oの隠し腕みたいなものです。
ちなみに隠し腕の部分は可食部が無いので食べられません。
ヤドカリだった頃の痕跡器官らしいですよ。
こんな大きなタラバガニと対峙する機会なんてそうそうないので、
じっくりと観察していきましょう。
顔はやっぱりヤドカリの顔なんですよねー。
カニの顔じゃないですね、これは……。
ヤシガニなんかも同じような顔をしています。
あちらも沖縄では高級食材ですが、乱獲されすぎて大型個体はもう殆ど居ないらしいですよ。
以前に沖縄の森で遭遇したことがありますが、20センチ前後の小型個体でした。
いや、陸棲の甲殻類としてはやばいくらい大きいですけど……。
ちなみにヤシガニの生息地は不自然に分散しており、
この島には居るけど隣の島には居なかったりと、独特の分布をしています。
原因は人間。
食材として狩り尽くされた結果、分布域に空白が出来たという、
当たり前ですがそれだけのお話です。
日本の漁業の暗黒面のお話になりますけど、早い者勝ちで絶滅するまで狩り続けますから。
二ホンウナギが絶滅の危機と言いながらも大量消費している現状を見れば判るでしょう?
養殖ウナギもあれ、野生の稚魚を一網打尽に捕まえて、池で育ててるだけですからね。
話が盛大に逸れた上に愚痴っぽいですね。
気が滅入っていると、言葉が毒々しくなるのは悪い癖だなぁ……。
タラバガニは強い! タラバガニはでかい! タラバガニは海を守ってる!
TARABAGANI is the strongest! TARABAGANI is the largest! TARABAGANI is protecting the sea!
一番よく動かす、一番美味しい部分。
美味しいけど身を取り出すのが大変なんですよね。
ちなみに蟹スプーンの正式名称は、蟹甲殻類大脚部歩脚身取出器具っていうそうですよ。
撮影会の後、この蟹は森野によってバラッバラに解体されて鍋になりました。
傍から見てると関節折ってるだけのようにも見えるのですが、
食べやすい形に分解するのって意外と知識や技術が必要だったりするんですよね。
森野、ウニ以外も捌けたんだなー……。
やるべきことはたくさんあるのに、身体が動きません。
関節に油を注して、背中の発条を巻き直したら、また歯車のように動けるでしょうか。
馬鹿な事を言ってないで、うず高く積み上がったタスクを処理しなくちゃ。
Paralithodes camtschaticus
オホーツク海、ベーリング海、アラスカ湾の北太平洋から、北極海にかけて分布する大型の十脚類。
主に寒い海に生息しますが、駿河湾等の深海部や、ガラパゴス諸島等の南半球のごく一部にも分布します。
学名は主な生息地であるカムチャッカ半島に由来します。
同じ由来を持つ種小名は学名の中では比較的ポピュラーで、
園芸植物としても有名なクロユリの種小名もカムチャッカエンシスです。
……話は逸れましたが、水族館でも北の海コーナーに居る場合が殆どです。
深海コーナーの方に居るのは、Macrocheira kaempferiです。
彼らは近縁ではないとかいうレベルの話ではなく、そもそも生物としての種類が違います。
形は似ていますが、M. kaempferiは純粋なカニの仲間。
P. camtschaticusもカニのように見えますが、実際にはヤドカリの仲間です。
共通しているのは、どちらも見た人から『美味しそう』と言われるくらい。
葛西臨海水族館の入り口に居るマグロ達のような役回りです。
………
……
…
美味しそう……。
生きて水槽に居る間は生物として見てしまいますが、
こうしてボイルされた姿は完全に食材ですね。
パラリトーデス・カムチャティクスなんて小難しい学名で呼んだところで、
和名で言ってしまえばタラバガニですから。
歩脚に包帯巻いてますけど、折れてるのでお値打ち品らしいです。
いや、それでも十分高いんですけど。
ヤドカリの仲間なので歩脚が一対少ないです。
それじゃ十脚類にならなくない?……という疑問もあるかと思いますが、
甲羅の中に一対隠れています、ジ・Oの隠し腕みたいなものです。
ちなみに隠し腕の部分は可食部が無いので食べられません。
ヤドカリだった頃の痕跡器官らしいですよ。
こんな大きなタラバガニと対峙する機会なんてそうそうないので、
じっくりと観察していきましょう。
顔はやっぱりヤドカリの顔なんですよねー。
カニの顔じゃないですね、これは……。
ヤシガニなんかも同じような顔をしています。
あちらも沖縄では高級食材ですが、乱獲されすぎて大型個体はもう殆ど居ないらしいですよ。
以前に沖縄の森で遭遇したことがありますが、20センチ前後の小型個体でした。
いや、陸棲の甲殻類としてはやばいくらい大きいですけど……。
ちなみにヤシガニの生息地は不自然に分散しており、
この島には居るけど隣の島には居なかったりと、独特の分布をしています。
原因は人間。
食材として狩り尽くされた結果、分布域に空白が出来たという、
当たり前ですがそれだけのお話です。
日本の漁業の暗黒面のお話になりますけど、早い者勝ちで絶滅するまで狩り続けますから。
二ホンウナギが絶滅の危機と言いながらも大量消費している現状を見れば判るでしょう?
養殖ウナギもあれ、野生の稚魚を一網打尽に捕まえて、池で育ててるだけですからね。
話が盛大に逸れた上に愚痴っぽいですね。
気が滅入っていると、言葉が毒々しくなるのは悪い癖だなぁ……。
タラバガニは強い! タラバガニはでかい! タラバガニは海を守ってる!
TARABAGANI is the strongest! TARABAGANI is the largest! TARABAGANI is protecting the sea!
一番よく動かす、一番美味しい部分。
美味しいけど身を取り出すのが大変なんですよね。
ちなみに蟹スプーンの正式名称は、蟹甲殻類大脚部歩脚身取出器具っていうそうですよ。
撮影会の後、この蟹は森野によってバラッバラに解体されて鍋になりました。
傍から見てると関節折ってるだけのようにも見えるのですが、
食べやすい形に分解するのって意外と知識や技術が必要だったりするんですよね。
森野、ウニ以外も捌けたんだなー……。
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無題
海洋生物は陸上には無い異質な魅力がありますね。
ウツボやラブカはのびのびと暮らせる設備を準備出来れば飼育してみたいものです。
蟹は味噌が美味しい!
食えない友人のも食べて何日も寝込んだ事を思い出します。
イクラ、牡蠣も同じメンバー、同じ状況...。
初めて海釣りに行ってフナムシに驚き海に落ちたり、カモメにおやつを拐われたりと山育ちの私共に海の良い思いでは無いですが、酒の肴にはなります。
冷えてきたので暖かい鍋で温まって下さいませ。
ウツボやラブカはのびのびと暮らせる設備を準備出来れば飼育してみたいものです。
蟹は味噌が美味しい!
食えない友人のも食べて何日も寝込んだ事を思い出します。
イクラ、牡蠣も同じメンバー、同じ状況...。
初めて海釣りに行ってフナムシに驚き海に落ちたり、カモメにおやつを拐われたりと山育ちの私共に海の良い思いでは無いですが、酒の肴にはなります。
冷えてきたので暖かい鍋で温まって下さいませ。
Re:無題
≫なまくらさん
海水水槽はサンゴやイソギンチャク等々いろいろ育ててみたいのですが、
やっぱり維持管理に掛かる手間もコストも高いので手が出ません。
以前小さな水槽でウニを飼っていましたが、小さくても維持はかなり大変でした。
私は歩脚の部分が食べやすくて好きです。
肝系の部位は一口二口食べたらもう充分に感じてしまいます。
こちらも海は遠いので憧れですねー。
フナムシはダンゴムシと同じ陸棲の甲殻類の仲間で、
どちらかといえば虫よりもエビやカニに近いのですが、
あの多脚と超高速は生理的に受け付けない人が多いと思います……。
海鮮系の鍋もいいですが、肉々しいすき焼きなんかもいいですね。
海水水槽はサンゴやイソギンチャク等々いろいろ育ててみたいのですが、
やっぱり維持管理に掛かる手間もコストも高いので手が出ません。
以前小さな水槽でウニを飼っていましたが、小さくても維持はかなり大変でした。
私は歩脚の部分が食べやすくて好きです。
肝系の部位は一口二口食べたらもう充分に感じてしまいます。
こちらも海は遠いので憧れですねー。
フナムシはダンゴムシと同じ陸棲の甲殻類の仲間で、
どちらかといえば虫よりもエビやカニに近いのですが、
あの多脚と超高速は生理的に受け付けない人が多いと思います……。
海鮮系の鍋もいいですが、肉々しいすき焼きなんかもいいですね。
Re:無題
≫jaz*****さん
ノロウイルスについては詳しく知りませんが、食中毒全般は発症すると辛いですね。
生食以外もダメだったりするのでしょうか。
ノロウイルスについては詳しく知りませんが、食中毒全般は発症すると辛いですね。
生食以外もダメだったりするのでしょうか。
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真
コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨
毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
Illustration:森野久真
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