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昼間の残暑は厳しいですが、夜温はぐっと下がるようになって過ごしやすくなってきました。
涼しいとはいっても、先日のように15度を切るようなことはないです。
やっぱり一時的な冷え込みだったようで……。
どこからともなくツクツク法師も戻ってきて、夜の虫の音も初秋を感じさせます。
春と秋の彼岸頃は、低地性と高地性のどちらにとっても理想的な気候なのですが、
やっぱり屋外なので気候は安定しているとは言い難いですね……。
多少の急変はものともしない強い植物体に育て上げることができれば、それが一番理想なのですが。
N. sibuyanensis (d) / Exotica Plants
EPから輸入した個体。
この1年間、結局一つも袋をつけることはありませんでした。
元々シブヤンエンシスは、十分な日照がなければ袋をつけにくい原種といわれていますが……。
以前立てた仮説として、伸びた蔓の先が接地しないと袋が膨らまないのかも説がありました。
シブヤンエンシスは自生地では、袋を下草や苔の中に埋めるようにつけます。
その性質が影響して、栽培下でも接地しないと袋をつけにくいのではないか、というものです。
シブヤンに限らず他種でも接地して作られた袋は、宙ぶらりんに比べると大型化する傾向がありますし。
あくまで私が勝手に立てた仮説だったのですが、最近になって仮説が確信に変わりつつあります。
N. sibuyanensis red pitcher / Malesiana Tropicals
ようやく安定して袋をつけるようになり、順調に大きく育っていたのですが……。
リーフジャンプして蔓が鉢の外に飛び出すようになったところ、ぱったり袋をつけなくなりました。
宙ぶらりんの蔓は、しばらく彷徨った後に動きを止めて、次の葉が展開を始めます。
EPシブヤンの動きと全く同じです。
N.sibuyanensis BE-3164 / Borneo Exotics
こちらはまだリーフスパンが小さく、蔓も鉢の中に収まっていますが、きちんと袋をつけます。
このことからMTの個体が袋をつけなくなったのは、日照時間の減少等、外的要因ではないと思われます。
N.sibuyanensis AW / Wistuba
確信に至った極めつけは、この個体。
リーフスパンが大きく、最初から鉢から大きく飛び出すサイズで到着しました。
宙ぶらりんの蔓には当然袋はついていないのですが、輸入苗であり、
しかもドイツ便ということもあって、早々袋はつけないもの、という先入観があったのですが……。
新しく展開した綺麗な葉には袋がつかないのに対し、
折れて傷んだ葉から伸びた蔓の先、用土の上の株の影に隠すように袋をつけています。
宙ぶらりんの最新の葉よりも、傷んでいるものの用土の上にある葉に袋をつけるあたり、
シブヤンエンシスにとって蔓の接地が重要なファクターであることが窺い知れます。
この仮説が正しければ、大きめの平鉢に植えれば袋をつけやすくなるはずです。
現状ではあくまでまだ仮説に過ぎませんが、なんとか検証してみたいです。
まずは1年間袋をつけていないEPシブヤンを植え替えてみようと思います。
これで袋をつけるようになってくれたら、この説もかなり信憑性を増すのではないでしょうか。
まずは素焼きの平鉢を探すところが難関なのですが……!
涼しいとはいっても、先日のように15度を切るようなことはないです。
やっぱり一時的な冷え込みだったようで……。
どこからともなくツクツク法師も戻ってきて、夜の虫の音も初秋を感じさせます。
春と秋の彼岸頃は、低地性と高地性のどちらにとっても理想的な気候なのですが、
やっぱり屋外なので気候は安定しているとは言い難いですね……。
多少の急変はものともしない強い植物体に育て上げることができれば、それが一番理想なのですが。
N. sibuyanensis (d) / Exotica Plants
EPから輸入した個体。
この1年間、結局一つも袋をつけることはありませんでした。
元々シブヤンエンシスは、十分な日照がなければ袋をつけにくい原種といわれていますが……。
以前立てた仮説として、伸びた蔓の先が接地しないと袋が膨らまないのかも説がありました。
シブヤンエンシスは自生地では、袋を下草や苔の中に埋めるようにつけます。
その性質が影響して、栽培下でも接地しないと袋をつけにくいのではないか、というものです。
シブヤンに限らず他種でも接地して作られた袋は、宙ぶらりんに比べると大型化する傾向がありますし。
あくまで私が勝手に立てた仮説だったのですが、最近になって仮説が確信に変わりつつあります。
N. sibuyanensis red pitcher / Malesiana Tropicals
ようやく安定して袋をつけるようになり、順調に大きく育っていたのですが……。
リーフジャンプして蔓が鉢の外に飛び出すようになったところ、ぱったり袋をつけなくなりました。
宙ぶらりんの蔓は、しばらく彷徨った後に動きを止めて、次の葉が展開を始めます。
EPシブヤンの動きと全く同じです。
N.sibuyanensis BE-3164 / Borneo Exotics
こちらはまだリーフスパンが小さく、蔓も鉢の中に収まっていますが、きちんと袋をつけます。
このことからMTの個体が袋をつけなくなったのは、日照時間の減少等、外的要因ではないと思われます。
N.sibuyanensis AW / Wistuba
確信に至った極めつけは、この個体。
リーフスパンが大きく、最初から鉢から大きく飛び出すサイズで到着しました。
宙ぶらりんの蔓には当然袋はついていないのですが、輸入苗であり、
しかもドイツ便ということもあって、早々袋はつけないもの、という先入観があったのですが……。
新しく展開した綺麗な葉には袋がつかないのに対し、
折れて傷んだ葉から伸びた蔓の先、用土の上の株の影に隠すように袋をつけています。
宙ぶらりんの最新の葉よりも、傷んでいるものの用土の上にある葉に袋をつけるあたり、
シブヤンエンシスにとって蔓の接地が重要なファクターであることが窺い知れます。
この仮説が正しければ、大きめの平鉢に植えれば袋をつけやすくなるはずです。
現状ではあくまでまだ仮説に過ぎませんが、なんとか検証してみたいです。
まずは1年間袋をつけていないEPシブヤンを植え替えてみようと思います。
これで袋をつけるようになってくれたら、この説もかなり信憑性を増すのではないでしょうか。
まずは素焼きの平鉢を探すところが難関なのですが……!
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おお!
面白いですね!
確かにウチのベントリコーサ×シブヤンも土に腰かけたピッチャーは長持ちしました。8ヶ月枯れずに維持できましたが、猛暑で襟が枯れてきました。
タランゲンシス×シブヤンも同じような気がします。
確かにウチのベントリコーサ×シブヤンも土に腰かけたピッチャーは長持ちしました。8ヶ月枯れずに維持できましたが、猛暑で襟が枯れてきました。
タランゲンシス×シブヤンも同じような気がします。
Re:おお!
≫ネペン亭あら太さん
シブヤンエンシスの入った交配種も袋を着ける場所を求めて蔓を伸ばしますが、
原種でなければ、接地しなくても途中で諦めて袋を着けるようです。
でも、やっぱりどの種類も大抵は接地してた方が長持ちしますね。
蔓の長い種類だと特に、風で揺れたりすると負荷が大きくなって傷みやすいです。
シブヤンエンシスの入った交配種も袋を着ける場所を求めて蔓を伸ばしますが、
原種でなければ、接地しなくても途中で諦めて袋を着けるようです。
でも、やっぱりどの種類も大抵は接地してた方が長持ちしますね。
蔓の長い種類だと特に、風で揺れたりすると負荷が大きくなって傷みやすいです。
無題
更に植物体が成長した場合、より長く蔓を伸ばせるようになって接地した袋をつけられるようになる、という事はあるのでしょうか。その場合は平鉢でなくとも始めの袋を諦めればそのうち袋をつけてくれるはずですが…。
Re:無題
≫jaz*****さん
シブヤンエンシスはある程度大きくなると袋を着けやすくなるという文献がありますが、
おそらくはそういうことなのではないかと思います。
平鉢は同じ号数の深鉢の半分以下の高さしかないので、鉢の外で接地することも容易です。
また、大型の深鉢はどうしても内部が蒸れやすくなり、根腐れのリスクが高まります。
このまま株自体の成長を待つのもよさそうですが、1年以上袋をつけないのはさすがに問題なので、
何かしら手を打つ予定です。
シブヤンエンシスはある程度大きくなると袋を着けやすくなるという文献がありますが、
おそらくはそういうことなのではないかと思います。
平鉢は同じ号数の深鉢の半分以下の高さしかないので、鉢の外で接地することも容易です。
また、大型の深鉢はどうしても内部が蒸れやすくなり、根腐れのリスクが高まります。
このまま株自体の成長を待つのもよさそうですが、1年以上袋をつけないのはさすがに問題なので、
何かしら手を打つ予定です。
無題
平鉢にするまでは蔓の下に小さな台座を設置したりする手がその場しのぎとして無難でしょうか。
シブヤンエンシスは温度・湿度にある程度寛容で鮮やかかつ大振りの袋をつけると聞きますのでとても興味がありますが、ベランダ栽培ではどうあがいても日照不足になると思われますので悩ましいです。
シブヤンエンシスは温度・湿度にある程度寛容で鮮やかかつ大振りの袋をつけると聞きますのでとても興味がありますが、ベランダ栽培ではどうあがいても日照不足になると思われますので悩ましいです。
Re:無題
≫jaz*****さん
鉢から飛び出した場合は、隣の鉢の用土の上に接地するようにしたりなどの対策もありますが、
これからの時期は台風の退避等、鉢を動かす機会も増えるので大変ですね……。
シブヤンエンシスは栽培が容易と書かれることが多いですが、発見されたのは比較的最近で、
国内で公開されている栽培記録や情報はほぼ皆無に等しいです。
丈夫な種類であることに間違いはないかと思いますが……。
最近はLED等の照明技術も発展しており、植物栽培用のLEDで光源を補うことも可能です。
大事なのはデスクライト等の疑似白色LEDには光合成に必要な波長の光が
ほとんど含まれていないため、きちんと植物栽培専用の球を使うことが重要です。
鉢から飛び出した場合は、隣の鉢の用土の上に接地するようにしたりなどの対策もありますが、
これからの時期は台風の退避等、鉢を動かす機会も増えるので大変ですね……。
シブヤンエンシスは栽培が容易と書かれることが多いですが、発見されたのは比較的最近で、
国内で公開されている栽培記録や情報はほぼ皆無に等しいです。
丈夫な種類であることに間違いはないかと思いますが……。
最近はLED等の照明技術も発展しており、植物栽培用のLEDで光源を補うことも可能です。
大事なのはデスクライト等の疑似白色LEDには光合成に必要な波長の光が
ほとんど含まれていないため、きちんと植物栽培専用の球を使うことが重要です。
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真
コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨
毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
Illustration:森野久真
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毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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