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あ、暑い……。
まだ蝉も鳴かないうちからこんな暑さって、今年の夏はどうなってしまうのでしょうか。
ニュース番組では、今年は記録的な猛暑だった去年を遥かに上回る超猛暑になると伝えていますし……。
高地性ネペンテスにもつらい季節ですが、その前に私が力尽きてしまいそうです。
夜間も気温が下がらないのは、高地性の子たちにとっては致命的です。
うちでは夜間もミストシャワーを稼働させて、なんとかごまかしていますが……。
時は少し戻って、輸入苗の第4弾が届きました。
今回届いたのはヨーロッパ便です。
まずは悪名高いドイツから。
このナーセリーでは、ここにしか無いような、珍しい原種のウツボカズラを多種扱っているのですが、
届くのは注文を受けてから培養瓶から取り出した根無しの未順化苗で、
そんな状態というだけでも超高難易度なのに、リーフスパン1センチ以下というおまけ付き。
苗の価格が安いのかといえば、別段そんなわけでもなく……。
ナーセリーというよりは博士の運営するラボラトリーなので、研究機関寄りなのかしら。
当然、ここからの順化及び育成は、至難の技です。
N. inermis
事前情報で聞いていたよりは、大きいかなって感じ。
ただ、それでもリーフスパンは3センチ以下で、光にほとんど当たっていなかったかのような、
葉の色はライムグリーンからホワイトにかけてのグラデーションといった感じ。
当然のように根っこもほぼついてなかったですし。
なんていうか第一印象は、もやしってイメージでした。
本当にここから育つのかな……。
N. campanulata
同じくドイツから、ネペンテス・カンパニュラータ。
自生地消滅で絶滅したとされていましたが、新たな自生地が再発見されたそうです。
とてもシンプルながら、洗練されたデザインの袋が人気の小型種です。
イネルミスに比べると少し大きめで、リーフスパンは4センチほど。
ただ、それでも光の弱い環境にいたことは同じなようで、
新芽や一部の葉はクロロフィルの抜けたような、青白い色をしています。
不安だ……。
N. sibuyanensis
森野またシブヤン買ったの……?
いいんです、好きだから。
ウィスツバからシブヤンを導入する猛者はあまり居ないのか、
同ナーセリーの苗の状態からは想像もつかないような、規格外のサイズの苗が届きました。
リーフスパン12センチくらい……?
ただ、やっぱり狭い瓶内で育ったのか、葉は曲がっている感じ。
大きさとしてはBE以上だったのですが、やっぱりやや軟弱そうな感じ。
ただ、今回の苗の中では一番丈夫そうではあります。
ウィスツバのシブヤンクローンは綺麗な個体らしいので、楽しみですねー。
N. jamban
こちらは導入元が変わって、チェコスロバキアからの輸入苗です。
実を言うと、ここからの輸入苗は状態がそこまで良くなくて、あまり期待はしていませんでした。
ウィスツバのようなあからさまな感じではありませんが、BEやEPなんかと比べると……。
この業界の最大手と比べてしまうのも、酷な話かもしれませんけれど。
ただ、ジャンバンはずっと気になっていた種類なので、
とりあえず育てばいいかなー、くらいの軽い気持ちで輸入したのでした。
そして届いてみて、その予想はいい方向に裏切られることになったのでした。
届いた苗は、BE苗と遜色ないくらいに存外にいい状態。
これなら問題なく育ってくれそうです。
ジャンバンには大きく分けて二つのフォームがあります。
一つはリップの丸い、通常のスタンダードなタイプ。
もう一つは、リップがボトルキャップのようにギザギザになる、wide lipと呼ばれるタイプ。
今回はDavid氏由来なので、おそらく後者です。
BE由来のクローンは前者らしいので、こちらもいつかは導入してみたいです。
そんなわけで、抜き苗ですので植え付けていきます。
ウィスツバの根無し苗ということで、主に挿し木に使う鹿沼土の細粒をメインに配合した用土です。
そのままだと潅水の細に流出してしまうので、表面だけ通常用土で覆った感じ。
まずはイネルミスから。
やっぱり新芽が脆弱ですね……。
ちゃんと育てばいいのですが……。
お次はカンパニュラータ。
植え付け方はイネルミスと一緒です。
イネルミスよりは大きいものの、やっぱりこちらも新芽は脆弱そうな感じ。
ウィスツバの苗は順化に3ヶ月ほど要するようですが、どうなることやら……。
規格外のサイズだったシブヤンエンシス。
3号鉢に植える予定だったのですが、普通に入らなかったので急遽4号鉢を用意。
このサイズなら体力もありそうなので、順化は他の極小苗に比べれば難しくはなさそうです。
ただ、輸入したシブヤンはなかなか袋をつけてくれないので、これからどうなるか……。
最後はジャンバンです。
植え方は、用土についてはカンパニュラータ、イネルミスと同じ感じですが、
用土表面は通常用土ではなくベラボンで覆っているのが特徴です。
ヒーローさんのところでよく見られる植え方ですねー。
ベラボンは苔が生えやすいので、そうなれば見た目にもいい感じになりそうです。
あ、苔っていうのは藻類のことではないですよ!
導入時期が大きくずれてしまったので、ジャンバンを植え付けたのはつい先日のことですが、
それ以外のウィスツバ由来の苗は一月ほど経過しているので、
次回は現在どうなっているかを書いてみようと思います。
チェコスロバキア便の到着が大幅に遅れたのもありますが、
ここ最近の酷暑の中の移送は高地性には負担が大きすぎるので、
完全に梅雨の明ける前に届いてよかったのかもしれません。
まだ蝉も鳴かないうちからこんな暑さって、今年の夏はどうなってしまうのでしょうか。
ニュース番組では、今年は記録的な猛暑だった去年を遥かに上回る超猛暑になると伝えていますし……。
高地性ネペンテスにもつらい季節ですが、その前に私が力尽きてしまいそうです。
夜間も気温が下がらないのは、高地性の子たちにとっては致命的です。
うちでは夜間もミストシャワーを稼働させて、なんとかごまかしていますが……。
時は少し戻って、輸入苗の第4弾が届きました。
今回届いたのはヨーロッパ便です。
まずは悪名高いドイツから。
このナーセリーでは、ここにしか無いような、珍しい原種のウツボカズラを多種扱っているのですが、
届くのは注文を受けてから培養瓶から取り出した根無しの未順化苗で、
そんな状態というだけでも超高難易度なのに、リーフスパン1センチ以下というおまけ付き。
苗の価格が安いのかといえば、別段そんなわけでもなく……。
ナーセリーというよりは博士の運営するラボラトリーなので、研究機関寄りなのかしら。
当然、ここからの順化及び育成は、至難の技です。
N. inermis
事前情報で聞いていたよりは、大きいかなって感じ。
ただ、それでもリーフスパンは3センチ以下で、光にほとんど当たっていなかったかのような、
葉の色はライムグリーンからホワイトにかけてのグラデーションといった感じ。
当然のように根っこもほぼついてなかったですし。
なんていうか第一印象は、もやしってイメージでした。
本当にここから育つのかな……。
N. campanulata
同じくドイツから、ネペンテス・カンパニュラータ。
自生地消滅で絶滅したとされていましたが、新たな自生地が再発見されたそうです。
とてもシンプルながら、洗練されたデザインの袋が人気の小型種です。
イネルミスに比べると少し大きめで、リーフスパンは4センチほど。
ただ、それでも光の弱い環境にいたことは同じなようで、
新芽や一部の葉はクロロフィルの抜けたような、青白い色をしています。
不安だ……。
N. sibuyanensis
森野またシブヤン買ったの……?
いいんです、好きだから。
ウィスツバからシブヤンを導入する猛者はあまり居ないのか、
同ナーセリーの苗の状態からは想像もつかないような、規格外のサイズの苗が届きました。
リーフスパン12センチくらい……?
ただ、やっぱり狭い瓶内で育ったのか、葉は曲がっている感じ。
大きさとしてはBE以上だったのですが、やっぱりやや軟弱そうな感じ。
ただ、今回の苗の中では一番丈夫そうではあります。
ウィスツバのシブヤンクローンは綺麗な個体らしいので、楽しみですねー。
N. jamban
こちらは導入元が変わって、チェコスロバキアからの輸入苗です。
実を言うと、ここからの輸入苗は状態がそこまで良くなくて、あまり期待はしていませんでした。
ウィスツバのようなあからさまな感じではありませんが、BEやEPなんかと比べると……。
この業界の最大手と比べてしまうのも、酷な話かもしれませんけれど。
ただ、ジャンバンはずっと気になっていた種類なので、
とりあえず育てばいいかなー、くらいの軽い気持ちで輸入したのでした。
そして届いてみて、その予想はいい方向に裏切られることになったのでした。
届いた苗は、BE苗と遜色ないくらいに存外にいい状態。
これなら問題なく育ってくれそうです。
ジャンバンには大きく分けて二つのフォームがあります。
一つはリップの丸い、通常のスタンダードなタイプ。
もう一つは、リップがボトルキャップのようにギザギザになる、wide lipと呼ばれるタイプ。
今回はDavid氏由来なので、おそらく後者です。
BE由来のクローンは前者らしいので、こちらもいつかは導入してみたいです。
そんなわけで、抜き苗ですので植え付けていきます。
ウィスツバの根無し苗ということで、主に挿し木に使う鹿沼土の細粒をメインに配合した用土です。
そのままだと潅水の細に流出してしまうので、表面だけ通常用土で覆った感じ。
まずはイネルミスから。
やっぱり新芽が脆弱ですね……。
ちゃんと育てばいいのですが……。
お次はカンパニュラータ。
植え付け方はイネルミスと一緒です。
イネルミスよりは大きいものの、やっぱりこちらも新芽は脆弱そうな感じ。
ウィスツバの苗は順化に3ヶ月ほど要するようですが、どうなることやら……。
規格外のサイズだったシブヤンエンシス。
3号鉢に植える予定だったのですが、普通に入らなかったので急遽4号鉢を用意。
このサイズなら体力もありそうなので、順化は他の極小苗に比べれば難しくはなさそうです。
ただ、輸入したシブヤンはなかなか袋をつけてくれないので、これからどうなるか……。
最後はジャンバンです。
植え方は、用土についてはカンパニュラータ、イネルミスと同じ感じですが、
用土表面は通常用土ではなくベラボンで覆っているのが特徴です。
ヒーローさんのところでよく見られる植え方ですねー。
ベラボンは苔が生えやすいので、そうなれば見た目にもいい感じになりそうです。
あ、苔っていうのは藻類のことではないですよ!
導入時期が大きくずれてしまったので、ジャンバンを植え付けたのはつい先日のことですが、
それ以外のウィスツバ由来の苗は一月ほど経過しているので、
次回は現在どうなっているかを書いてみようと思います。
チェコスロバキア便の到着が大幅に遅れたのもありますが、
ここ最近の酷暑の中の移送は高地性には負担が大きすぎるので、
完全に梅雨の明ける前に届いてよかったのかもしれません。
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無題
沢山買いましたね!
苗を沢山買った時って希望と不安が入り混じったワクワク感が堪りませんよねゑ~!
一般的なナーセリーの苗を知っていれば、AWの苗は状態も値段も納得行きませんよねゑ・・・
でも貴方なら大丈夫! AWでもスマトラ系なら簡単に育ちますしねっ!
ジャンバン最近は丸いリップよりも、実生由来のギザギザ唇が流通していますね。 私はジャンバンが好きで色々な由来のクローンや実生系を育成しています。
古くから知られている丸唇の個体は凄まじく成長速度が早いのですが、近年流通しているギザギザ唇は更に成長が早すぎですね・・・ 小さな苗を導入して丸2年で1m50cmも伸び、挿し木更新した上に、脇芽増殖苗が3つも取れました・・・ 海外では交雑疑惑も出ていますが、形が面白いので大切に育てています(一度も栽培記録書いた事ないけど)。
苗を沢山買った時って希望と不安が入り混じったワクワク感が堪りませんよねゑ~!
一般的なナーセリーの苗を知っていれば、AWの苗は状態も値段も納得行きませんよねゑ・・・
でも貴方なら大丈夫! AWでもスマトラ系なら簡単に育ちますしねっ!
ジャンバン最近は丸いリップよりも、実生由来のギザギザ唇が流通していますね。 私はジャンバンが好きで色々な由来のクローンや実生系を育成しています。
古くから知られている丸唇の個体は凄まじく成長速度が早いのですが、近年流通しているギザギザ唇は更に成長が早すぎですね・・・ 小さな苗を導入して丸2年で1m50cmも伸び、挿し木更新した上に、脇芽増殖苗が3つも取れました・・・ 海外では交雑疑惑も出ていますが、形が面白いので大切に育てています(一度も栽培記録書いた事ないけど)。
Re:無題
≫中村さん
新規導入の際は、どのような状態で届くのか、うちの環境に適合するか等、
いろいろな不安要素がありますが、それに負けないくらいのワクワク感がありますね!
BEやEPからの輸入苗なら、状態がいいので順化期間は2週間程度で済むことが多いですが、
AWの苗は本当に見ていて不安になります……状態の割に結構お高いですし。
今回導入したジャンバンは、おそらくギザギザリップの方のタイプかと思います。
ただ、丸いリップの方も魅力的で、気になってしまいますねー。
先日、BEの販売リストにジャンバンが一瞬だけ復活していたのですが、
なんとか注文を通して確保することができたようです。
直後に再びリストから消えたので、本当に運がよかったです……。
高地性は成長の遅い種類が多いので、目に見えて大きくなってくれると嬉しいですね。
個体数を増やすことができるのも、育てていて楽しいです。
ギザギザタイプの栽培記録も興味深いので、ぜひブログで紹介してください!
新規導入の際は、どのような状態で届くのか、うちの環境に適合するか等、
いろいろな不安要素がありますが、それに負けないくらいのワクワク感がありますね!
BEやEPからの輸入苗なら、状態がいいので順化期間は2週間程度で済むことが多いですが、
AWの苗は本当に見ていて不安になります……状態の割に結構お高いですし。
今回導入したジャンバンは、おそらくギザギザリップの方のタイプかと思います。
ただ、丸いリップの方も魅力的で、気になってしまいますねー。
先日、BEの販売リストにジャンバンが一瞬だけ復活していたのですが、
なんとか注文を通して確保することができたようです。
直後に再びリストから消えたので、本当に運がよかったです……。
高地性は成長の遅い種類が多いので、目に見えて大きくなってくれると嬉しいですね。
個体数を増やすことができるのも、育てていて楽しいです。
ギザギザタイプの栽培記録も興味深いので、ぜひブログで紹介してください!
Re:無題
≫ネペン亭あら太さん
高地性の子も多いですが、比較的丈夫で気難しくないとされる種類を選んでいます。
高地性種に大切なのは、兎にも角にも通気性とはよく聞きますね。
うちでは屋外のよく風の通る場所に遮光ネットを張り、そこにミストシャワーを設置しています。
気化熱による冷却に加え、湿度も上がるのでいい感じです。
通風のない環境でやると一発で蒸れて腐りますので、
屋外、もしくは大量のファンの回っている環境以外では、リスクが高いと思います。
大抵の種類は最高気温を抑えるよりも、昼夜の温度差をつけた方が調子がいいです。
あまり極端な高温はまずいですが、昼間30度を超えるようなことがあっても、
夜間に25度以下まで下げることができれば、気難しい種類でなければ問題にならない場合がほとんどです。
夕方の潅水の際、ホースに溜まったぬるい水ではなく、ちゃんと冷たい水が出るまで待ったり、
昼間の陽射しで蓄熱した、鉢周囲の環境ごと冷やすイメージで潅水するだけでも大分変わると思います。
この程度の対策でも原種のローウィ、ラジャくらいまでなら、去年程度の猛暑なら問題なかったです。
ただ、今年はさらに暑くなるらしいので、どうなるかはまだわかりませんねー……。
あくまでうちでの環境の一環なので、参考程度にしていただければ幸いです。
高地性の子も多いですが、比較的丈夫で気難しくないとされる種類を選んでいます。
高地性種に大切なのは、兎にも角にも通気性とはよく聞きますね。
うちでは屋外のよく風の通る場所に遮光ネットを張り、そこにミストシャワーを設置しています。
気化熱による冷却に加え、湿度も上がるのでいい感じです。
通風のない環境でやると一発で蒸れて腐りますので、
屋外、もしくは大量のファンの回っている環境以外では、リスクが高いと思います。
大抵の種類は最高気温を抑えるよりも、昼夜の温度差をつけた方が調子がいいです。
あまり極端な高温はまずいですが、昼間30度を超えるようなことがあっても、
夜間に25度以下まで下げることができれば、気難しい種類でなければ問題にならない場合がほとんどです。
夕方の潅水の際、ホースに溜まったぬるい水ではなく、ちゃんと冷たい水が出るまで待ったり、
昼間の陽射しで蓄熱した、鉢周囲の環境ごと冷やすイメージで潅水するだけでも大分変わると思います。
この程度の対策でも原種のローウィ、ラジャくらいまでなら、去年程度の猛暑なら問題なかったです。
ただ、今年はさらに暑くなるらしいので、どうなるかはまだわかりませんねー……。
あくまでうちでの環境の一環なので、参考程度にしていただければ幸いです。
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真
コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨
毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
Illustration:森野久真
コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨
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