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今回登場するのは、たぶん人気の品種、ネペンテス・アンプラリアです。
中地性を中心に集めたいと言った舌の根も乾かぬうちに、ガチの低地性種です。
だってしょうがないじゃないですか!ころころした袋がこんなにもかわいいんですから!!

アンプラリアはかなりの広域に分布する種類で、地域差や個体差が激しく、
それはもうたくさんの品種や園芸種が存在します。
中には標高の結構高めの地域にまで進出した個体群もあるんだとか。
なんだか気になりますね!

そんなわけで、うちのアンプラリアさんの紹介です。



この子は形質の異なるアンプラリア同士を掛け合わせたものです。
親元はウィリアムズレッドとハーレクイン。
どちらも赤系のアンプラリアです。



両親共にリップは深紅のはずですが、グリーンリップです。
遺伝子の不思議なのか、幼苗なのでまだ形質が表れていないのか、育ててみないとわからないですね。
まだ袋の形もあまりアンプラリアっぽくないですし。

うちに来た頃は、葉っぱが三枚しかない極小苗だったのですが、温度と湿度さえあれば成長は早いです。
新しく葉を展開する度に一回りずつ大きくなっていきますが、逆に低温に曝したりすると
覿面に機嫌が悪くなり、展開中の葉や袋の成長がピタリと止まります。
一時的な低温であればダメージは少なさそうですが、一度成長の止まった葉や袋が再び動き出すことはなく、
新しく葉と袋を作り始めるため、どこで調子を崩したか一目でわかって恥ずかしいです。

アンプラリアはもう一鉢あるのですが、こちらは輸送ダメージ(物理)が大きく現在養生中です。
同じWilliams Red x Harlequinなのですが、個体差により画像の子と雰囲気がちょっと違います。
回復してお見せできるような状態になり次第、紹介していきたいと思います。
せっかく同じ種類なら無機用土と有機用土で成長具合の違いとか比べてみたら楽しかったかもですが、
どちらも同じ用土で植えてしまったので、やるとしたら次の植え替え時ですね。

これから夏本番、低地性にはいい季節です。
まだまだ小さな個体ですが、この機を逃さず大きく成長してもらいたいです!
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プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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