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5月に入りました。
最低気温も15度を超え、低地性種も夜間を屋外で過ごせるようになってきました。
ただ、今週はまだちょっと冷える夜もあるみたいなので、
完全屋外管理に移行するのはGW明けくらいになりそうです。



N. aristolochioides x ventricosa BE-3447 #1 / Borneo Exotics
なんかもう大きくなってきて、全体像が上手く撮れないですね……。
支柱も立ててるのですが、既に天辺まで届いてますし……。
4号鉢は小さそうだったので5号鉢にしたのですけれど、それでも小さかったような……。
大きくなってくれるのは、嬉しいんですけどねー。



画像だとサイズ感があまり伝わらないのですけれど、握り拳くらいのサイズがあります。
隣にある今まで着けてた袋の、軽く倍以上の大きさです。
ただ、色は濃くなって下位袋っぽくなりました。
徒長してきているので上位袋になりかけてるかと思ったのですが、
もしかしたら、ただの日照不足で薄い色の袋を着けてただけなのかもです。
枯れて縮んでいるとはいっても、去年の袋がすっぽり入りそうです。



次の袋もほぼ完成してます。
同時進行で3つくらい一気に膨らませています。
サイズは上記画像と同じくらい。
あまりに急激に大きくなりつつ、袋も一気にたくさん着け始めたので、
育てていて、日毎観察していて驚きました。



用土の上で作り始めた最新の袋。
まだまだ途中ですが、接地して安定しているので、これからどんどん大きくなりそうです。
この調子で、みんなどんどん大きくなってくれたら嬉しいです。
ラジャ辺りは有機用土で水分多めで管理してきたので、用土も傷んできたので、
そろそろ新しい用土で植え替えてやりたいところです。
本来ならもっと早い時期にやるべきだったのでしょうけれど、時間も取れなかったですし……。
せめて暑くなる夏本番前、梅雨時辺りで養生が終わるようにしたいところです。

まだ4月というのに、陽射しがきついですねー……。
今年の夏は、これから本当にどうなるのでしょうね。
気候としては昼夜の寒暖差が非常に大きいため、高地性ネペンテスの育成にはとても都合がいいです。
去年の夏から秋にかけての日照不足から、記録的な寒さの冬へと至るフルコンボで、
丈夫さが取得だったビーバビも前期の災害クラスの天候不順に袋を全て落としてしまいましたが、
今では日毎変化が見えるくらいのペースで袋を作り直しています。
そんな感じで高地性種は全体的に絶好調です。
その中でも特に顕著なのが、高地性交配種の中でも抜群に強いアリストリコーサ。
元々あの異常に寒かった冬の間にも袋を落とさなかったのですが、
植え替えで鉢も広く、用土も新しくなったところへ最近の理想的な気候が見事に合わさって、
握り拳大のサイズの袋を急にボコボコと着け始めました。
本気になったアリストリコーサは、本当に半端じゃないです……。



先日ネモフィラ畑に行ったついでに、海岸にも寄ってきたのでした。
とは言っても、時間も無くて本当に通りかかった程度でしたけど。
元々ビーチコーミング的な、珍しいものを集めるのは好きなのですが、
中でもウニの殻は特に好きなマテリアルの一つです。
いろいろ並んでいますけれど、海で拾ったものだったり、
飼育個体の遺骸だったり、雑貨屋で購入したものだったり……。
それぞれに思い入れがあって、感慨深いものなのです。



Echinometra sp.
ナガウニの仲間、これは雑貨屋さんで購入したものです。
ナガウニの仲間はかつては1種類とされていたのですが、
現在は基亜種であるホンナガウニを始め、ヒメクロナガウニ、
ツマジロナガウニ、リュウキュウナガウニの4種類に細分化されました。
ちなみにナガウニの名前の由来は、殻が楕円形の細長い形をしているからです。
トゲが長いわけではないのです、その役回りはガンガゼの仲間です。



Heterocentrotus mammillatus
パイプウニ、この子は飼育個体だったのですが、すぐに落ちてしまって悲しみが生まれました。
本種は飼育がとても難しく、水族館等の施設でも長期飼育は困難とされています。
よく長期飼育の話が出たりもするのですが、大抵の場合はノコギリウニと混同されています。
本種もナガウニ科の仲間で楕円形の殻をしていますが、
トゲが非常に太いため、そこへ繋がる突起も大きく特徴的な形状をしています。
生きている姿も美しいですが、殻になっても非常に美しいウニです。



Prionocidaris baculosa
ノコギリウニ、この子も飼育個体でした。
よくパイプウニと混同されますが、この子はオウサマウニ科で全く違う種類です。
深海性のウニですが飼育はとても簡単なものの、ウニの中では肉食性が非常に強く、
サンゴやイソギンチャクはもちろん、自分より動きが遅ければ他種のウニをも襲って捕食します。
……ので、飼育するなら単頭飼育がいいですね。
この個体は7年ほど飼い込んでいたので思い入れがあり、死んでしまったときはとても悲しかったです。
満月の夜に突然放精したりして、慌てて換水したりしたのも思い出です。



Maretia planulata
オニヒメブンブク、砂の中に棲む変態系ウニの仲間。
ナガウニのような楕円形は居ても、身体の造りはほぼ円形なウニの中で、
明確に頭部や尾部の前後の概念がある、棘皮動物の中では特異的な存在。
食性はベントス性のため、飼育はかなり難しい部類。
底砂が粗かったり薄かったりすると、潜れないストレスで死んでしまうし、
底面でゴカイ等のベントスが大量に自然発生していないと、いつの間にか餓死してしまいます。
ショップ等でよく見かけるのですが、長生きさせるのは本当に難しいです……。
ちなみに海水浴場で踏みつけて怪我をする事故が多発しており、場所によっては駆除対象です。
マリンブーツ、せめてサンダルでも履いておけば防げます。
裸足で海は、本当に危ないですよ……。



Mespilia globulus
コシダカウニ、バフンウニによく似ていますが、本種はサンショウウニ科で全くの別種。
小型のウニではありますが、殻は球形に近くてとても綺麗です。
この殻はビーチコーミングで採集しました。
球形の大型種としては、俗称としてレインボーウニと呼ばれるものがいるのですが、
殻はアンティーク品として非常に人気が高く、またウニの殻自体が非常に脆く割れやすいため、
美品は希少で入手はとても難しいです……、私も欲しいです。
ネットショップでたまに見かけますが、大抵売り切れてます。



Hemicentrotus pulcherrimus
バフンウニ、食用としてよく聞く名前ですが、主に食用に用いられるのはエゾバフンウニという別種です。
見た目は非常によく似ていますが、本種は一属一種で近縁種は存在しません。
食虫植物で例えるならば、ハエトリグサ的な孤高の存在なのです。
一科一属一種ではないので、セファロタスほどではないです……。

この殻もビーチコーミングで採集したもの。
本種は大洗の海では最も普通に見られる種類で、殻も大量に落ちています。
あんまり大量に落ちているのでありがたみもないのですけれど、
白地の多い個体や条線のはっきりした個体など、バリエーションも豊かだったりします。



Heliocidaris crassispina
ムラサキウニ、バフンウニと同じように食用としてよく聞くのですが、
主に食用に用いられるのはキタムラサキウニという全くの別種であることまで一緒です。
ちなみにムラサキウニはナガウニ科、キタムラサキウニはオオバフンウニ科なので、
姿が似ているだけで、特に近縁でもなかったりする辺りが面白いです。
この子もビーチコーミングで採集したもの。
ムラサキウニの殻は灰色がかっていて、あまり綺麗な色をしていないですね……。
漂白すれば綺麗になるのかもですけれど、やりすぎると砕けてしまったり、加減が難しいです。

……次回からは、ちゃんとネペンテスについて書いていきます。
冒頭でも言いましたけど、アリストリコーサが今調子いいので。

ようやく作業も一段落した感があります。
ただ、作業の終わりは次の作業の始まりでしかない訳で。
……この話、たしか去年もしましたよね?



Nemophila menziesii
前回にも少し書きましたが、息抜きも兼ねてお出かけしてきたのでした。
行き先は、以前来た水族館と同じ、戦車と鮟鱇の海の街。
少し海岸に寄ったりもしましたが、メインは今の時期に話題騒然のネモフィラ畑です。
今年の春は暖かくて桜も早かったですが、全体的にいろいろな花の開花も前倒しになっているようです。
例年通りなら、ネモフィラの開花はGW頃になるのですが、今年は異様に早かったようで。
毎年死ぬほど混むらしいので、今の時期に休み取って行けば最高なんじゃない?
……という算段だったのですけれど。
前日にニュースで大々的に報道されてしまったのでした。
結果としては、高速の出口の時点で大渋滞。
海浜公園も駐車場に入るまで、ものすごく時間が掛かった上に、
中に入って周囲を見渡してみても、どっちを向いても人、人、人。



ただ、公園側としても、いろいろ考えて丘を造成しているようで。
実際にはものすごい人の群れなのですが、通路が丘の後ろに回り込むようになっていて、
撮影時に移り込まないようになっているスポットが多数あります。
さらに、丘を登る通路はつづら折りになっており、曲がり角に立って写真を撮れば、
まるで自分一人だけが花畑の真ん中に立っているような、そんな素敵な写真が撮れるのです。
空の蒼がそのまま降りてきたかのような風景はとても幻想的で、
こんなにも素敵な風景が存在しているのかと、感激してしまいます。
近くに寄ってみれば、花の一つ一つも青い星型でかわいくて綺麗です。
……巨大オオイヌノフグリとか言った人は、後で職員室に来るように。



たくさんのネモフィラが咲いていて、一面の青なのですが、
そんなネモフィラの中にも個体差があって、青色の濃い場所もあれば、
淡い空色や、白に近いような花も、ぽつぽつと見えます。
よくよく探してみれば、中にはこんな変わった模様の花を見つけることもできます。
……あ、よくよく見たら、本物のオオイヌノフグリも咲いてますね……。

最近の陽気で、うちのネペンテスの成長も上向いてきて、
冬の間に落とした袋を着々と作り直しています。
……が、完成するまでにはもう少しだけ掛かりそうです。

……ので、もう少しだけ、お茶を濁していこうかと思います。

作業の最後の追い込み中ですが、いろいろなことが重なりすぎています。
元々マルチタスクは苦手なのですが、同時進行で事を進めていかなければ仕事が全く回りません。
というか一人にいろんな作業を兼任させすぎなのでは?
これでは歯車というよりも、CPUのような作業量です……。

……そんな中でも、無理して取ったお休みで、遊びに行ったりもしましたけれど。
たまには息抜きもしないと、身体がぶっ壊れてしまいます。
多少休んだところで、壊れる時には壊れるのですけれど。
それは去年学んでいます。



N. lowii mulu / Y's Exotics
前回のローウィと比較用に、以前からうちに居るムル産の個体です。
一昨年の秋に導入しました。
導入当初はリーフスパン僅か2センチ足らずで本当に育つのか疑問だったのですが、
じわじわと少しずつ大きくなってきて、今は5センチちょっとになりました。
幼苗のうちは本当に成長が遅いですね……。



前回膨らみかけだった蕾は、黒くなってダメになってしまいました。
一つ着けるのに数ヵ月は掛かるものの、なんだかんだで毎回着袋していたので、
今回初めての着袋失敗に、少し心配です。
次の袋が急速に大きくなっているので、問題はなさそうですけれど……。
最近暖かくなって屋外管理に移行した所為なのか、
あるいは生きてる状態の袋が無くなったことによる焦りなのか、
これまで数ヵ月掛けてきた成長を数週間でトレースしています。
もっとも、去年の8月以降数ヵ月日照が無かった上に、
晴れた頃にはもう冬で、記録的な大寒波の影響もあって、
まともに育成できない期間があまりにも長すぎただけなのかもしれません……。
今年は気候に恵まれるといいですね……。



頂芽も立ち上がってきました。
最近の陽気を受けて、大きな葉に展開してくれたらいいですねー。
トラスマディの個体も早く順化を済ませて、この子といろいろと比較できるようになれば、
観察していて面白そうなのですが。
焦って順化失敗したら悲しいので、じっくりのんびり進めてゆきましょう。
4月も下旬に入ってきますが、ここ数日気温が上がりませんね……。
高地性種はそろそろ終日屋外管理に移行してもよさそうな時期なのですけれども。
週末辺りには、またガツンと夏日になる予報なので、気候も安定してきたらいいのですけどねー。
個人的には夜にケラが鳴き始める頃には、高地性種も取り込まなくて大丈夫です。
その頃になると、低地性種の保温の必要性も薄くなってきます。
あくまでうちの場合は、ですけれど。



先日、ドイツからの輸入苗が届きました。
今回輸入したのは、トラスマディ産のローウィです。
輸入代行はコスパはあまりよくないですが、一つだけ買いたいときには便利ですね。
手続き諸々代わりにやってくれますし、枯着保障も先方がしてくれます。
複数まとめて買うのならば、個人輸入一択ですけれど……。



植え付けました。
うちにはムル産のローウィが居り、以他に産地の個体と成長を比較してみたい、
……と、書いたのですが、念願かなってようやく実現できそうです。
現在のところは、リーフスパンは同じくらいですが、袋のサイズは全然違います。
葉の形なんかも結構差異があったりで、並べて育てたら本当に面白そうです。
もっとも、輸入苗なので先に順化させないといけませんけれど。
これで順化に失敗とかしたら、泣くに泣けないですね……。



袋はかなりいいサイズ。
ただ、輸入時に着いてる袋は環境の変化で絶対に長持ちしませんので、すぐに枯れ落ちるはずです。
うちでもこれくらいのサイズの袋を着けてくれたら嬉しいのですけれど、
ムル産の個体の着袋の様子とか見てると、気が遠くなってきますね……。
あの遅さがムル産だけに見られるものならいいのですけれど、きっとそんなことはないでしょうし。



膨らみかけの袋。
こっちもなかなかいいサイズになりそうですが、経験上輸入時に出来かけの袋も完成せずに落ちます。
もし完成しても変形のきつい奇形ピッチャーになり、長持ちもしません。



ブレブレですけど頂芽の状態。
若干開きかけて、葉になりつつあります。
袋を着けてくれる本命は、この葉の中から出てくる次の頂芽です。
100%新しい環境に来てから作られた、所謂ゼロからピッチャーですね。
そこまできたら、うちの環境に完全に馴染んでますし、順化も大成功です。
輸入直後の状態は本当に弱り切っていますし、不安になるものですねー……。
しばらくは屋内で養生する期間が続きますが、早く一緒に屋外に並べるようになればいいですね。
ある程度根っこが発達してくれないと、屋外だと風で植物体だけ飛んでしまいそうで怖いです。
ほぼ根無し状態なので、屋内でしっかり養生して順化させていきたいと思います。
梅雨の長雨の時期に合わせて、他の子と一緒に通常管理に移行できたらいいですね。

プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

毎週水曜日、日曜日の二回更新されます。
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