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秋分を過ぎ、とうとう昼夜の長さが逆転しました。
昼間はまだ気温は上がりますが、夏の暑さとは違った感じになってきました。
今年は冷夏と天候不順の影響もあってか、気温が下がるのが例年よりも早いそうです。
やっぱり冬の寒さも厳しいものになるのでしょうか。
ネペンテスたちにとっては辛い季節になりますが、今年は特に厳しくなりそうな予感です。



N. jamban David / Carnivoria EU
今年の初夏に輸入したジャンバン。
存外に大きな苗が届いてびっくりしたのを覚えています。
成長も順調で、袋をつけてくれました。



まだ2センチ足らずの非常に小さな袋なのですが、すでにジャンバンらしい袋です。
ジャンバンを始め、アリストロキオイデス、ジャクリネアエ、ハマタ等々、
スマトラ系高山性原種は、ごく小さな幼苗のうちから特徴の出た袋をつけてくれます。
もっと大きくなってくれば、よりそれらしくなってくれるはずです。
David氏の苗ということは、実生由来なのでしょうか。
後述するBE由来のクローンもあるので、ギザ歯の個体になってくれたらいいですね。



次の袋も準備万端です。
元々それなりに大きく、成長も順調なので、するすると伸びてきました。
結構伸び上がってしまって不安定になってきたので、支柱を立てて支えてあげたいところ。
徒長しているようにも見えますが、株が成熟しているようには到底見えない感じ。
元々細長い種類だったりするのでしょうか。



N. jamban BE-3276 / Borneo Exotics
やっと入手した、念願のBE産ジャンバン。
調子は悪くなさそうですが、まだ袋は着けないですね……。
今見えてる最新の新芽あたりから着けてくれたら、嬉しいのですが。

David氏由来の個体もそうですが、ジャンバンは導入時の根の量が異常に少ないです。
検疫で用土ごと根を毟られるのは重々承知しているのですが、それにしてもです。
両個体とも、到着時は挿し穂かと見紛うような状況でしたし……。
それでもきちんと育つので、問題ないのでしょうけれど。
ネペンテスは葉からの吸水能力が非常に優れているので、挿し穂の状態でも葉が濡れていれば、
屋外の風通しのいい場所でも意外に平気だったりします。
……というより、真夏に順化用の密閉ケースに閉じ込めたりしたら、逆に一瞬で煮え死にます。
冬には有効な方法なんですけどね、水槽での順化。

ただ、葉がずっと濡れっぱなしだと、どうやら根を伸ばす努力をしなくなるようです。
ある程度養生させたら通常管理に移行してゆくのは、どんな方法の順化でも大切なことですね。


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無題
jamban下葉の枯れもなくて立派に育ってますね!
幼苗のうちから特徴が出るのは育てておもしろそうです。ボルネオの高地性とは大違いですね……。
マッチ棒 2017/09/25 (Mon) 01:38 編集
Re:無題
≫マッチ棒さん

元々の状態がよかったのも大きいです。
ボルネオ系高山種は幼苗のうちは特徴出ないし、成長も非常に遅いですが、
大きく成長した姿は最高にかっこいいです……どちらの種類も魅力的なのです。
2017/09/25 (Mon) 17:20
無題
目下一番欲しいNepenthesです。
山田さんところでもすぐに売り切れてしまいますもんね。とても人気がありますよね。

高山系の割にはあまり暑がらないと聞きましたし。やっぱこの便器ピッチャーはたまらんですね!
ネペン亭あら太 URL 2017/09/25 (Mon) 21:51 編集
Re:無題
≫ネペン亭あら太さん

山田さんのところは以前BEが放出した際に大量に仕入れたようで、小まめに出品されてますね。
出品が増えたおかげか、リスト更新の瞬間に売り切れるようなことは少なくなりましたが、
それでもリスト更新から数時間もすれば、全て売れてしまいます。
今回のBEからの入荷で、国内にもかなり普及が進んだのではないでしょうか。
ただ、丈夫な種類ですが高地性ネペンテスの栽培についてはまだまだ誤解されている部分も多く、
今回入ってきた個体のどれだけがこの先生きのこれるかは未知数です。
基本さえ押さえれば、首都圏でも無冷房で容易に越夏するので、耐暑性はかなり強いと思います。
2017/09/26 (Tue) 23:52
無題
ジャンバンは人気高い様ですね。
スマトラ系はボルネオ系と違い、小さな苗でも上手く育てれば1年~2年で成熟するものが多く、袋着きが良いので良いですよね。
成熟して根基部が充実するほど成長が早くなるので、育成期間が1年の内約8ヶ月ほどしかない家でも毎年脇芽更新して愉しんでいます。
とは云え、微妙にクセがあり幼苗時に根を愚図らせてしまうと全然大きくならないので気を使う部分も多いです。
そこがまた面白いんですよね!
中村 URL 2017/09/27 (Wed) 18:14 編集
Re:無題
≫中村さん

本当にすごい人気ですねー、ジャンバン。
奇抜な見た目に加え、各所で栽培が容易と書かれていることも人気に拍車をかけているように思います。
ただ、あくまでそれは植物栽培の基礎を理解した上での話ということを、
理解していない方が少なからず居るように感じました。
ジャンバンに限った話ではありませんが、テラリウムに閉じ込めて疑似白色LEDを当て、
夜間は水槽に保冷剤を敷き詰め氷水を潅水していれば植物はどうなるかなんて、普通わかるはずです。
おそらくは3000M級の高山に自生する種類の情報を鵜呑みにしていると思われますが、
ネペンテスがそもそも植物であるということを見失っている方が多いです……。

話が逸れてしまいましたが、うちのジャンバンも充分順化したようですし、
そろそろ用土を乾かし気味に管理して発根を促していった方がよさそうです。
最近はミストシャワー無しでも快適そうな陽気ですし!
2017/09/28 (Thu) 00:48
プロフィール
Author:左沢ねあ
Illustration:森野久真


コンクリートジャングル暮らしの現代エルフ、食虫植物をはじめ、ちょっと変わった植物を育ててます✨

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